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2021選抜高校野球出場校決定!優勝候補、注目選手と成績ランキング!

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2021年第93回全国選抜高校野球大会の出場校が1月29日決定しました。前回の第92回大会は中止となりましたが、今回の春のセンバツは予定通り開催するよう準備が進められています。

今大会も甲子園の常連、名門校から初出場校、中止となった前回大会に続く出場校など多彩な顔ぶれとなりました。また各校から注目選手も多く登場します。秋季大会のチーム成績ランキングや優勝候補予想、話題のチームなどまとめました。早速見てみましょう!

第93回選抜高校野球大会出場校一覧!

全国の各地区から選抜された一般枠32校と中止となった神宮大会に与えられていた神宮枠から1枠追加された21世紀枠の4校の計36校の顔ぶれは以下の通りです。

地区学校公私立回数
北海道(1)北海私立10年ぶり13回目
東北(2)
仙台育英(宮城)私立2年連続14回目
柴田(宮城)県立初出場
関東(5)
高崎健康福祉大高崎(群馬)私立2年連続5回目
常総学院(茨城)私立5年ぶり10回目
東海大甲府(山梨)私立5年ぶり6回目
専大松戸(千葉)私立初出場
東海大相模(神奈川)私立2年連続12回目
東京(1)東海大菅生私立6年ぶり4回目
東海(2)
中京大中京(愛知)私立2年連続32回目
県岐阜商(岐阜)県立2年連続30回目
北信越(2)
敦賀気比(福井)私立5年ぶり8回目
上田西(長野)私立初出場
近畿(6)智辯学園(奈良)私立2年連続14回目
大阪桐蔭(大阪)私立2年連続12回目
市立和歌山(和歌山)市立2年ぶり7回目
京都国際(京都)私立初出場
神戸国際(兵庫)私立4年ぶり5回目
天理(奈良)私立2年連続25回目
中国(3)広島新庄(広島)私立2年連続3回目
下関国際(山口)私立3年ぶり2回目
鳥取城北(鳥取)私立2年連続3回目
四国(2)
明徳義塾(高知)私立2年連続20回目
聖カタリナ学園(愛媛)私立初出場
九州(4)大崎(長崎)県立初出場
福岡大大濠(福岡)私立4年ぶり5回目
明豊(大分)私立3年連続5回目
宮崎商(宮崎)県立52年ぶり3回目
21世紀枠(4)

八戸西(青森)県立初出場
三島南(静岡)県立初出場
東播磨(兵庫)県立初出場
具志川商(沖縄)県立初出場

一般枠32校は昨秋の各地区大会で上位進出した高校と21世紀枠4校が選抜されています。最多出場回数は中京大中京の32回、次いで県岐阜商の30回、天理の25回と続きます。

関連記事:2021春選抜高校野球出場校予想!注目校、優勝候補、地区大会結果一覧【第93回センバツ甲子園】

関連記事:選抜21世紀枠の選考基準と歴代戦績。2021年候補校の予想は?

連続出場は明豊の3年連続が最多、前回出場から久しぶりの出場となったのは宮崎商の52年ぶりが最長期間。選抜初出場は10校、うち春夏通じて初出場は上田西、専大松戸以外の8校となりました。21世紀枠の4校はいずれも甲子園初出場です。

私立校が23校に対して公立校は21世紀枠4校を含めた9校と私立校が圧倒、県岐阜商は公立校の出場校で唯一選抜での優勝経験がありますが、市立和歌山、宮崎商以外の6校は春夏通じての甲子園初出場です。

優勝候補校はどこ?

例年は優勝候補校の選定に参考となるのが前年秋の地区大会と神宮大会での結果や戦績ですが、昨秋の神宮大会が中止となったため地区大会の結果を中心に絞られていくことになります。

まずは昨秋の地区大会のチーム成績を見てみましょう!

昨秋の地区大会、公式戦のチーム成績は?

昨秋の地区大会のチーム勝率、チーム打率、チーム本塁打、チーム防御率をランキングしました。それぞれ見ていきたいと思います。

地区大会のチーム勝率ランキング

順位校名勝敗勝率
1高崎健康福祉大高崎10勝0敗1.00
広島新庄
北海9勝0敗
仙台育英
敦賀気比
大崎
東海大菅生8勝0敗
明徳義塾7勝0敗1分
9中京大中京11勝1敗0.916
福岡大大濠
11大阪桐蔭10勝1敗0.909
12県岐阜商9勝1敗0.900
神戸国際大付
14東海大相模8勝1敗0.889
智辯学園
宮崎商

神宮大会がなかったので勝率10割の8校が都道府県1位で無敗のまま地区大会で優勝校しています。地区大会優勝校では中京大中京が都道府県大会に進む前の地区予選で1敗しているのみ、智辯学園は奈良県2位で1敗しましたが地区大会で優勝しています。

これら以外の福岡大大濠、大阪桐蔭、県岐阜商、神戸国際大付、東海大相模、宮崎商は都道府県1位校で無敗のまま地区大会に進出、地区大会で敗退してるのみですこれらの16校以外で1敗の高校は東海大甲府、天理、聖カタリナ学園、明豊の4校ありますがいずれも都道府県1位校です。

選抜の場合は、都道府県大会、地区大会でそれぞれ1敗しても選抜される可能性はあります。先の20校以外では2敗している高校は9校、なお2敗の具志川商以外の21世紀枠3校は3敗しています。

公式戦のチーム打率ランキング

順位校名打率
1上田西.404
2高崎健康福祉大高崎.389
3東海大菅生.386
4大阪桐蔭.375
5仙台育英.362
6北海.359
7常総学院.358
8八戸西.351
東海大相模.351
10敦賀気比.350

チーム打率ランキング1位は上田西の.404で出場校で唯一4割を超えています。チーム打率4割超えはかなりの強力打線と言えそうです。以降の上位校のうち八戸西は21世紀枠校でありながらチーム打率.351で8位にランクインしています。

チーム打率が.350を超えていたのはこれらのベスト10校のみ。チーム打率が3割に満たなかったのは県岐阜商.298と21世紀枠の東播磨.282、三島南.256の3校のみでした。

公式戦のチーム本塁打ランキング

順位校名本数
1高崎健康福祉大高崎15
2大阪桐蔭11
3北海6
東海大相模
鳥取城北
宮崎商
7中京大中京5
智辯学園
市立和歌山
福岡大大濠

ランキング1位は高崎健康福祉大高崎の15本、2位は大阪桐蔭の11本とこの2校のホームラン数が突出しています。高崎健康福祉大高崎は10試合、大阪桐蔭は11試合での本数ですので1試合1本以上ホームランを放っていることになります。

この2校に続くのが6本の4校、鳥取城北はチーム打率.327、宮崎商は.311と打率ランキング上位10校には入りませんでしたが、鳥取城北は7試合、宮崎商は9試合での本数です。

打率ランキング上位10校のトップだった上田西、同4位の東海大菅生、同5位の仙台育英、同8位の上田西は4本とそこそこホームランも出ていますが、同7位の常総学院、同10位の敦賀気比はともに0本でした。

ホームラン数が0本だったのはこの2校以外では明徳義塾、三島南、東播磨の計5校です。三島南、東播磨はチーム打率も3割に満たなかったので打力に課題がありそうです。

公式戦のチーム防御率ランキング

順位校名防御率
1北海0.53
2明徳義塾0.54
3聖カタリナ学園1.17
4仙台育英1.21
5東海大相模1.23
6神戸国際大付1.24
7広島新庄1.37
8専大松戸1.47
9市立和歌山1.58
10東海大菅生1.64
県岐阜商

ランキング1位の北海、2位の明徳義塾は防御率1点台を上回る0点台という1試合に1点取られないという堅守ぶり、驚異的な数字となっています。防御率1点台の高校は上記以外では県岐阜商1.64、東播磨1.76、東海大甲府1.86、明豊1.89、福岡大大濠1.94の5校でした。

逆に防御率ワーストは柴田4.47、上田西4.36、八戸西4.09の3校でしたが、柴田は東北大会準々決勝10失点、決勝18失点、上田西も北信越大会の決勝16失点、八戸西は青森県大会決勝14失点の大量失点が防御率を押し下げる要因となりました。

防御率3点台の高校は4校、2点台は10校と全体的に投手力、守備力が高いチームが多いと言えそうです。チーム成績の勝率、打率、本塁打数、防御率の上位ランキングのいずれにもランクインしたのは北海東海大相模の2校のみとなりました。

仙台育英東海大菅生は本塁打数こそ4本でしたが、防御率、打率ともに上位にランクインしており、投打のバランスが安定して高いといえます。これら以外の防御率上位校は投高打低のチームカラーが特徴です。

以上の秋季のチーム成績を見る限りでは、北海、東海大相模、仙台育英、東海大菅生の4校が総合力が高いチームとなりました。特に東海大菅生は52盗塁、仙台育英は34盗塁と出場校中1位と3位の機動力もあり(2位は大阪桐蔭35盗塁)隙の無いチームで上位進出の可能性は高いでしょう。

関連記事:2021選抜高校野球組合せ日程決定、見どころとベスト8予想!【第93回春の甲子園大会】

スポーツ6紙によるABC評価は?

続いて大手スポーツ紙6紙によるABC評価を参考に優勝候補校をランキングしました。詳しくはこちらの記事(2021春の選抜高校野球、スポーツ紙評価と優勝候補ランキング!甲子園出場校のABC評価は?)にまとめています。

評価校名

Aが6つ

(オールA)

仙台育英
東海大菅生
中京大中京
智辯学園
大阪桐蔭
Aが5つ高崎健康福祉大高崎
Aが4つ該当なし
Aが3つ常総学院
東海大相模
県岐阜商
市立和歌山
Aが2つ敦賀気比
広島新庄
明徳義塾
Aが1つ北海

オールAの評価となったのは地区大会の優勝校仙台育英、東海大菅生、中京大中京、智辯学園の4校と近畿大会の準優勝校の大阪桐蔭の5校でした。準優勝校の大阪桐蔭は激戦区近畿大会での準優勝、大阪1位校であることに加え関戸、松浦の150㎞超Wエースの存在も大きな理由でしょう。

関連記事:大阪桐蔭関戸、松浦Wエースの身長、体重、出身中学は?2021選抜注目選手の近畿大会の戦績!

これらのオールA以外の高校で地区大会優勝校は関東大会優勝の健大高崎がA5つ、北信越大会優勝の敦賀気比、中国大会優勝の広島新庄、四国大会優勝の明徳義塾がともにA2つ、北海道大会優勝の北海がA1つとなっています。

A3つの常総学院、県岐阜商はそれぞれ関東、東海地区大会準優勝、市立和歌山は近畿ベスト4、東海大相模はベスト8とA2つの地区大会優勝校を上回る評価がつきました。

個人的な予想では、東海大菅生、中京大中京、智辯学園、大阪桐蔭のオールA校と健大高崎が頭一つ抜けているのではないかと思います。これらを追うのが仙台育英、常総学院、市立和歌山と予想しました。

しかしA評価が付いた高校はいずれも注目選手を擁しており、A評価が付かなかった高校でも注目選手がいる高校にも十分に優勝のチャンスはあると思います。今大会の注目選手について続いて見てみましょう!

今大会の注目選手は?

ロケット四天王

今大会で最も注目されている選手は、ロケット四天王とも言われている150㎞超の速球派投手の市立和歌山小園健太投手、中京大中京畔柳享丞投手、大阪桐蔭の松浦慶斗投手、関戸康介投手の4投手です。

小園投手は最速152㎞の右腕、早くも今秋のドラフト1位候補に挙げられており、昨秋の公式戦は10試合で防御率0.79、68イニング80奪三振という剛腕ぶり。カットボール、ツーシームなど6種類の変化球も操り、高校生が小園投手から点を取るのはかなり難しいでしょう。

関連記事:市立和歌山小園投手の身長、体重、出身中学は?2021センバツ注目投手はドラフト候補!

この小園投手とお互いにライバル視するのが、中京大中京の畔柳享丞投手です。最速151㎞の速球にカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップを持ち球とし、昨秋は10試合で49回2/3を投げて防御率0.72とライバル小園投手と肩を並べるほどの成績でした。

中学3年生時にはこの両投手は全国大会で対戦もしており、0-1で畔柳投手は負けています。同校の選抜での優勝回数4回を更新して史上最多タイ5回目の優勝を狙う右腕には小園投手との対決は避けて通れないでしょう。両投手の対決が実現すれば見ものです。

関連記事:2021選抜出場中京大中京畔柳享丞の身長、体重、出身中学は?プロ注目投手は2021ドラフト候補!

そして大阪桐蔭の左腕松浦慶斗投手、右腕関戸康介投手の左右2枚看板が四天王として名を連ねています。松浦投手は150㎞、関戸投手は154㎞と150㎞超投手を擁する大阪桐蔭は選抜の連勝記録14連勝の記録更新も狙います。

大阪桐蔭は17年、18年の選抜を連覇して現在10連勝中、今大会で優勝すれば15連勝とPL学園が81年から84年に記録した14連勝を上回ります。このWエースが力を発揮すれば連勝記録もあっさり更新してしまうかもしれません。

関連記事:甲子園高校野球大阪代表過去の優勝回数と勝利数!大阪桐蔭、履正社、PL学園、浪商、つ、強すぎる!

四天王以外にも注目選手がずらり!

この四天王に負けず劣らずの注目打者が智辯学園の前川右京外野手です。近畿大会で同校の優勝をけん引した高校通算30本塁打のスラッガーは、近畿大会準決勝で小園投手と対戦、三振とレフトフライに抑えられ甲子園での再戦を熱望しています。

前川選手は大阪桐蔭の関戸投手からホームランを放ちましたが、もう一人の注目投手天理達孝太投手からもホームランを放っています。しかし奈良県大会では決勝で天理に負けており、前川投手は小園投手と天理へのリベンジを掲げています。

天理達投手は193㎝の長身右腕、速球も最速146㎞と同校の選抜出場の原動力となりました。奈良の両校の活躍次第では同一県勢の決勝戦も夢ではありません。

チーム防御率の上位ランキングにランクインした北海、仙台育英にも注目の好投手がいます。北海の最速145㎞左腕木村大成投手仙台育英の最速147㎞右腕伊藤樹投手も実績は十分です。

これらの選手以外でも明徳義塾代木大和投手福岡大大濠毛利海大投手の両左腕、神戸国際大附の最速145㎞右腕阪上翔也投手など好投手がずらりと揃います。

捕手では県岐阜商の主将で4番の高木翔斗選手市立和歌山で小園投手と中学時代からバッテリーを組む高校通算31本塁打松川虎生(こう)選手にも注目が集まりそうです。

さらに野手では大阪桐蔭の主将で4番の池田陵真外野手もプロ注目選手。競争の激しい大阪桐蔭で1年秋からレギュラー、秋季の大阪府予選では3試合連続本塁打を放つなど長打力も十分に備えます。

東海大菅生の小池祐吏内野手は元プロ野球選手で横浜高校では松坂投手と春夏連覇を達成した小池正晃氏を父に持ち、1年生ながら5番を任されるセンスは父親譲り、親子での甲子園出場も話題になりそうです。チームメイトで同じ1年生の福原聖矢捕手とともにチームをけん引します。

選抜大会で話題になりそうなチームは?

今大会でもチーム成績以外に話題となりそうなチームもあります。見てみましょう!

亡き名将へ吉報を報告

昨年10月と11月に名将と言われた名監督がお二人亡くなりました。天理高校を2回夏の優勝に導いた橋本武徳氏と常総学院で春夏計2回、取手二高で夏1回の計3回の優勝経験を持つ木内幸男氏です。

「ぼちぼち行こか」の掛け声でチームを奮起させた橋本元監督、茨城県の独特のなまりズーズー弁で語り、木内マジックと言われる名采配で甲子園を沸かせた木内元監督、この両元監督の教え子が監督として今大会の選抜出場を勝ち取り亡き恩師へ吉報を届けました。

関連記事:高校野球10人の名将!甲子園監督通算勝利数ランキングを2019年までまとめました!

関連記事:名将木内幸男の名言と木内マジックとは?生年月日、経歴もまとめました!

ともに名将の下でプレーし、86年夏に優勝を果たした天理中村良二監督、87年夏に準優勝を果たした常総学院島田直也監督がどんな采配を見せるのか?にも注目が集まるでしょう。この両校の対戦が実現すれば甲子園が盛り上がるのも間違いないでしょう!

元プロ野球選手監督

先の名将の教え子で監督としても母校を率いる天理の中村良二常総学院の島田直也の両監督は元プロ野球選手でもありました。この二人以外にももう一人元プロ選手監督がいます。東海大菅生の若林弘泰監督です。3人もの元プロ野球選手監督が同時に出場するのも話題になるのではないでしょうか?

中村監督は高校卒業後、1986年のドラフト2位で近鉄バファローズに入団、その後阪神タイガースへのテスト入団を経て1997年に現役引退。引退後は天理大学の硬式野球部監督などを経て2015年から天理高校の野球部監督に就任しました。

2017年の夏の甲子園に監督として初出場しベスト4までチームを導いています。中止となった前年の第92回選抜大会への出場も決めていました。

島田監督も高校卒業後、1987年にドラフト外で日本ハムに入団、横浜(現DeNA)、ヤクルト、近鉄を経て2003年に現役引退。引退後はDeNA2軍コーチなどを経て2020年7月に常総学院監督に就任しました。

就任1年目で今選抜大会への出場を決めるなどその采配も注目されそうです。監督として初出場となる今大会ではどんな野球を見せてくれるのか楽しみですね。

若林監督は、東海大相模高校から東海大学、日立製作所の社会人野球を経て1991年ドラフト4位で中日ドラゴンズに入団、ケガに泣かされ1997年に現役を引退。引退後に教員免許を取得して2009年に東海大菅生の硬式野球部の監督に就任しました。

2015年の選抜大会に監督として初出場、2017年には夏の選手権にも初出場しベスト4までチームを導いています。中村監督、若林監督はともに2017年の選手権でベスト4まで進んでいますが、ともに準決勝で敗退。この両校が対戦しても話題になるでしょう。

このように元プロ野球選手が高校野球の監督に就任するケースはこれから増えていくでしょう。プロの技術を知っている指導者により高校野球の技術力もどんどん向上するかもしれません。

韓国語の校歌が流れる?

今大会で初出場となった京都国際高校は、前身が京都韓国学園だったため校歌が韓国語のまま今も残っています。2003年に日本の学校として認可され、04年に現在の京都国際高校へ校名を変更して以降は半数以上が日本人の学生となりました。

日本人の学生は入学時に校歌を覚えるようオリエンテーションで指導されますが、今年度はコロナ禍によりオリエンテーションが中止。野球部員でも完全に校歌を覚えていない選手がいるようで校歌の練習もしたとのこと。

校歌に英語の一文が入っている高校もありますが、全て韓国語という校歌が甲子園で流れることになるかもしれません。初戦の2回表裏には球場内に校歌を流すのが慣例となっていますが、NHKのテレビ中継でもハングル文字が画面に映し出されるのでしょうか?興味深いですね。

5000人の島から廃部寸前の部が初出場

長崎県の大崎高校は、長崎県西部の大島という島にある県立校です。島民はわずか5000人、4年前の野球部員はわずか6人と廃部寸前でしたが、佐世保実業を甲子園に2回導いた清水央彦監督が2018年に就任すると選手が島に集まりだします。

厳しい練習でチームに力がついてくると2019年の秋季九州大会に出場、20年秋には九州大会を初制覇しました。九州大会では無失策の堅い守りで勝ち抜きましたが、チーム打率.312、本塁打4本の攻撃力も侮れません。

部員29人は市営の集合住宅の寮で生活、島民から魚や野菜の差し入れが届くこともあり、地元からの支えもあっての選抜切符。出場校決定当日は島の防災無線による島内放送で島民に吉報が届きました。

九州大会優勝、新チームの成績も9勝0敗と実力も十分、大崎高校が甲子園で旋風を起こすかもしれません。

まとめ

2021年の第93回選抜高校野球が3月19日から開催されます。1月29日には選抜出場校が決定、各校の新チームの成績から優勝候補校を予想しました。さらに注目選手や話題となるチームについてもまとめてみました。

  • 新チームのチーム成績、打率、本塁打数、防御率のランキングより北海、仙台育英、東海大菅生、東海大相模の4校の総合力が高い
  • スポーツ6紙評価では仙台育英、東海大菅生、中京大中京、智辯学園、大阪桐蔭がオールA
  • 注目選手は市立和歌山の小園投手、中京大中京の畔柳投手、大阪桐蔭松浦、関戸の150㎞超4投手が筆頭格
  • 名将の教え子監督、元プロ選手の監督、韓国語の校歌、廃部寸前からの初出場といった話題性も十分

2020年第92回大会は中止となった春のセンバツ、甲子園大会が2年ぶりに開催される見通しです。2020年は夏の大会も中止となりました。今春無事に開催されれば盛り上がることは間違いありません。

新型コロナウイルスの感染拡大状況は予断を許しませんが、何とか無事に開催されることを願うばかりです。


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