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国スポ(旧国体)高校野球出場条件と2024年佐賀大会出場校は?甲子園ロスの方必見!

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2024年第106回選手権大会、夏の高校野球甲子園大会も8月23日に全日程を終え、京都代表の京都国際高校が初優勝、今大会も大いに盛り上がりました。

しかし甲子園の熱闘冷めやらぬ8月の下旬以降は高校野球ロス、甲子園ロスになる方も多いでしょう。地方予選大会から2か月近くに及ぶお祭り期間が終了し、地方球場、甲子園球場に足を運んだ人やテレビ中継、ネット中継にくぎ付けだった高校野球ファンはぽっかり心に穴が開いてしまうのではないでしょうか?

そんな甲子園ロスを抱える高校野球ファンにとっても最後の最後に3年生最後の全国大会を楽しめる機会があります。毎年10月上旬ころの秋に開催される秋季国体です。

長らく国体の略称で親しまれてきた国民体育大会は、2024年より国民スポーツ大会へと名称が変わり、「国スポ」へと愛称も変わります。

国スポは全国大会といっても各都道府県から1校ずつ出場するのではなく、一定の出場条件を満たした8校で争われます。ではどんな高校が選考されるのか?国体とはどんな大会か?2024年の国スポ出場校や出場条件など国スポの面白さについて是非見ていきましょう!

国スポとは?

高校野球における国スポとは、正式名称は「国民スポーツ大会高等学校野球競技」で、毎年日本の各都道府県で持ち回りで開催される国民スポーツ大会、通称国スポにおける高等学校野球大会のことを指します。

冒頭でも紹介しましたが、2024年からは従来の国民体育大会から国民スポーツ大会へと名称変更、通称も「国体」から「国スポ」へと変更されました。

この国スポは、各都道府県持ち回り開催ということで、昨年の2023年は鹿児島県で開催されましたが、2020年は鹿児島県、2021年は三重県で開催される予定でした。

しかし2021年、2020年は新型コロナ感染症により大会が中止となってしまい、2020年開催地の予定だった鹿児島県は2023年に延期されています。

このように毎年開催される都道府県が変わるため、開催年によっては地元、あるいは近隣の都道府県で開催されることもあり、全国大会を身近に観戦できることもできます。

高校野球の場合は、硬式の部と軟式の部があります。硬式の部については、すでに1、2年生主体の新チームで秋季地区大会が開催されているので、これとは別に国スポは3年生主体で参加することになります。

3年生にとっても最後の引退試合という位置づけで、甲子園出場校の最後のご褒美的な大会な意味合いが強いのも特徴です。硬式の部については、なんと1946年の第1回国体から開催されています。当初は都道府県対抗の得点対象となる正式競技として開催されていました。

現在は都道府県代表が全て参加するわけではないため、都道県対抗の得点対象とはならない特別競技として高校野球のみが特別な位置づけとなっています。

第1回は大阪の浪華商業が優勝を飾り、歴代の優勝回数でも12回と2位の神奈川の6回を大きく引き離しており、ここでも大阪の高校野球のレベルの高さが如実に表れています。

2024年は佐賀県で開催され、佐賀国スポ「SAGA2024」として硬式高校野球の部は、10月6日(日)から10月9日(水)までの4日間、10月8日(火)の休養日を挟みながら佐賀県のさがみどりの森球場(佐賀市)と鳥栖市民球場(鳥栖市)で開催されます。

先にも触れましたように8月中旬からはすでに翌春のセンバツ選考基準となる各地区の秋季大会にむけた予選が始まっています。都道府県の代表を決める都道府県大会出場校を決めるための1次、2次予選が開催されています。

1、2年生を主体とした新チームで開催される秋季大会は選抜出場に向けた大会としての注目度はあり、夏の地方大会、甲子園とは異なる盛り上がり方がありますが、少し前まで開催されていた夏の甲子園に出場し、上位進出した高校が集まる国スポはちょっとした懐かしさもあり十分に楽しめる大会といえるでしょう。

では国スポに出場するのはどんな高校が選考されるのでしょうか?続いて今回の出場校や出場条件について見ていきましょう。

どんな高校が選考されるのか?出場条件は?

2024年の出場校は、

  • 青森山田(青森県)
  • 関東第一(東京都)
  • 小松大谷(石川県)
  • 京都国際(京都府)
  • 大社(島根県)
  • 明徳義塾(高知県)
  • 有田工業(佐賀県)
  • 神村学園(鹿児島県)

の8校に、補欠校が東海大相模(神奈川県)、智辯学園(奈良県)の2校となります。

これらの出場校を見てもわかるように、直前の夏の甲子園のベスト8校を中心に出場校が選考されます。出場条件は、ベスト8校と3回戦進出校のうち地域性を考慮した高校、開催県から選ばれます。

今回は開催地佐賀県の代表有田工業が1回戦で敗退しましたが、ベスト8に近畿地区3校(京都国際、滋賀学園、智辯学園)、関東地区2校(関東第一、東海大相模)が残ったため東海大相模、智辯学園が補欠校となり、滋賀学園は選ばれませんでした。

代わりにベスト8に残らなかった北信越、四国地区からそれぞれ3回戦で敗退した小松大谷、明徳義塾が選ばれることとなりました。

出場条件に明確な基準があるわけではなく、2019年までは出場校が12校だったこともありベスト8校がすんなりと出場することが慣例でしたが、出場校が減ったこともあり地域性が優先されたのでしょう。

過去にも2015年には、早稲田実業、関東一の東京勢2校がベスト8(両校ともベスト4まで進出)になったにも関わらず関東一が選考されないこともありました。2019年までの国体の選考ではベスト8以外では3回戦で敗退したチームのうち、好ゲームを演じたチームに地域性を加味して選考される傾向にありました。

国民スポーツ大会という性質上、チームの成績、実力もさることながら、全国からなるべくバランスよく参加することも重視されるようです。夏の甲子園の戦績を考慮しながら各地区の代表的な高校を選出するというのも選考基準になっているのではないでしょうか。

国スポ高校野球の面白さとは?

3年生にとっては最後の大会となる国スポですが、実際は夏の甲子園で選手も燃えつくしている感はあります。真剣勝負という点ではどうしても甲子園に見劣りしてしまいます。

しかし選考基準からもわかるように夏の甲子園で活躍した高校が出場しますので、優勝校はもちろんのこと甲子園で何回も勝ち続けたチームが集います。そのため有名校、有名選手が出場することになりなかなか豪華な顔ぶれとなるのが特徴です。

さらに甲子園で対戦したチーム同士が国スポで再戦し、甲子園で敗退したチームがリベンジを果たすこともあります。1か月以上前に閉幕した夏の甲子園をほんの少しだけ思い出させてくれるシーンがちりばめられているのが国スポの面白さではないでしょうか?

まして持ち回りの開催ですので、地元に名門校が集う年もあります。遠隔地での開催となると現地に出向いて直接観戦するのはハードルが高いですが、ちょっと足を延ばせば甲子園で激闘を繰り広げたチームを生で観戦できるのも魅力的です。

関連記事「高校野球国体観戦のおススメ!引退前の日本代表メンバーに会える最後のチャンス!」

遠隔地の開催でも今やインターネットによるライブ配信もありますので、生観戦と行かないまでもライブ中継を楽しむこともできます。夏の甲子園が終わってぽっかりと穴の開いた甲子園ロス状態を紛らすにも国スポ観戦は是非おススメですね!

まとめ

2024年から国体は国スポ(国民スポーツ大会)へと名称が変わりましたが、夏の甲子園が終わり甲子園ロスの状態に陥っている方には国スポ観戦がおススメです。

国スポの高校野球の特徴は

  • 国スポの高校野球とは「国民スポーツ大会高等学校野球競技」の一競技、都道府県代表でないため特別競技として開催される。
  • 2024年の出場校と出場条件については、夏の甲子園ベスト8チームを中心に地域性を加味して3回戦進出校などから8校が選出。
  • 国スポ高校野球の面白さは、夏の甲子園の再戦や上位進出校ならではの有名校、有名選手が出場するところにあります。

といった点が挙げられます。

夏の甲子園が終了してから1か月を経てその甲子園で活躍したチームの再戦を見られるのが国スポの醍醐味です。少し頭髪の伸びた高校球児に再会してまだまだ終わらない夏を堪能してみましょう!

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