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甲子園歴代優勝校偏差値高い高校はどこ?ランキングしてみました!

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受験勉強

高校野球春夏の甲子園大会(中等学校全国大会時代含む)の歴代優勝校には、私立、公立の野球強豪校から受験生なら誰もが知っているような偏差値の高い高校もあります。近年ではかつての野球強豪校にも特別進学コースといった大学進学、受験のエリートを集めるクラスを設けている学校も珍しくありません。

歴代優勝校の学力偏差値の高い順にランキングした場合、どんな高校がノミネートされるのか?まとめてみましたのでご一読ください!

甲子園大会歴代優勝校の偏差値ランキング

戦前の大正時代から中等学校野球の全国大会としての歴史が始まった春夏の高校野球甲子園大会には、旧制中学時代から進学校として出場している高校もあれば、高校野球の名門校に特別進学コースが新設されて進学校となった高校もあります。

歴代の優勝校のうちいわゆる学力偏差値の高い高校のランキングをまとめました。学力偏差値は高校偏差値ランキングを参考にさせていただきました。

順位偏差値校名学科都道府県
1位77神戸(神戸一中)総合理学兵庫
2位76早稲田実普通東京
慶応普通部(慶應義塾)普通神奈川
北野文理大阪
5位74湘南普通神奈川
智辯和歌山編入和歌山
7位73済々黌普通熊本
8位72旭丘(愛知一中)普通愛知
四日市国際科学三重
鹿児島実文理鹿児島
11位71作新学院英進栃木
静岡(静岡中)普通静岡
明星文理大阪
近畿大付文理 大阪
15位70大阪桐蔭Ⅰ類大阪
法政二普通神奈川
17位69小倉普通福岡
18位68韮山理数静岡
桐蔭学園プログレス神奈川
桐蔭(和歌山中)普通和歌山

旧制中学時代に出場した学校は現在の校名、偏差値、また普通科、特進コースなど学科、コースが複数ある場合は最も高い偏差値の学科、コースでランキングしています。

1位の神戸高校は普通科でも偏差値71ありますが、総合理学科は驚きの71です。大正7年の第5回選手権大会に神戸一中として優勝を果たしています。甲子園(全国大会)には春3回、夏4回の出場がありますが、昭和22年を最後に甲子園出場はありません。

2位タイにはさすがの早稲田、慶応の系列校と大阪府立北野高校が偏差値76でランキングされました。早稲田実は春夏ともに1回ずつの優勝、慶応は大正5年の第2回選手権大会に慶応普通部で優勝しています。北野高校は昭和24年の第21回選抜大会で優勝しています。

5位タイには神奈川の県立湘南高校と野球強豪校の智辯和歌山が偏差値74でランキングされました。智辯和歌山は春1回、夏2回の優勝、湘南は昭和24年の第31回選手権で優勝しましたが、その後選抜に2回出場するも1勝もできず甲子園から遠ざかっています。

7位の済々黌は昭和33年の第30回選抜大会で優勝、8位タイの旭丘は大正6年の第3回選手権に愛知一中として、四日市は昭和30年の第37回選手権大会、鹿児島実業は平成8年の第68回選抜大会で優勝しました。旭丘の前身、愛知一中は敗者復活戦からの唯一の優勝校としても話題になりました。

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11位タイには私立の強豪作新学院、近畿大付の2校と静岡、明星の公立古豪の4校がランキング。作新学院は春夏連覇も達成している強豪、近大付も平成2年の第62回選抜で優勝していますが、ともに特進コースの偏差値が高い受験難難関校です。静岡は戦前、明星は昭和38年第45回選手権で優勝しています。

15位タイには高校野球でも超名門、特進コースでも偏差値70の大阪桐蔭と昭和35年、36年に夏春連覇した法政二高がランキング。17位の小倉は旧制中学の小倉中と学制改革後の小倉高校として昭和22年、23年と選手権の連覇を果たしています。

18位タイの韮山は昭和25年の第22回選抜、桐蔭学園は昭和46年の第53回選手権で優勝、桐蔭高校は大正10年、11年に選手権連覇をしています。昭和14年、15年に選手権を連覇した向陽(旧海草中)もランク外の偏差値66でありながら和歌山県勢の選手権連覇は偏差値の高い高校が達成しています。

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なお大正12年の第9回選手権大会で優勝した甲陽中(現甲陽学院)は高校受験がないため偏差値ランキングには入っていませんが、多数の東大、京大合格者数を輩出しています。

偏差値ランキング20位までにランキングされた高校のうち公立高校は戦前もしくは昭和20~30年代の優勝して以来、長らく優勝から遠ざかっています。逆に智辯和歌山、作新学院、大阪桐蔭といった強豪私学は特進コースの存在によるものですが、甲子園での活躍による宣伝効果もあるかもしれません。

その他高偏差値校の甲子園出場校

甲子園で優勝こそ果たしていないものの甲子園に出場したことのある偏差値の高い高校もあります。偏差値72以上の高校(普通科)は以下の通りです。

偏差値校名都道府県出場回数
78筑波大付属東京選手権1回
75熊本熊本選手権2回
74県立千葉千葉選手権6回
県立浦和埼玉 選抜2回 
国立東京選手権1回
鶴丸鹿児島選抜1回
73明治東京選抜4回選手権3回
水戸一茨城選手権3回
72仙台二宮城選手権3回
土浦一茨城選手権1回
宇都宮栃木選手権1回
前橋群馬選抜2回選手権4回
大宮埼玉選抜2回選手権5回
岐阜岐阜選抜3回選手権3回
岡崎愛知選抜2回
膳所滋賀選抜4回
奈良奈良選抜1回

偏差値71以下や特進コース(理数、文理等)は割愛しました。最も偏差値の高い高校は筑波大付属高校で昭和21年の第28回選手権大会に東京高等師範附属中学として出場、翌年から連覇する小倉中などから2勝をあげています。

熊本高校は昭和28年、30年の選手権に出場して1勝2敗、県立千葉高校は千葉中、千葉一高時代に選手権6回出場して2勝6敗、県立浦和は戦前の昭和10年、12年の選抜に浦和中として出場し1勝2敗と3校ともに勝ち星をあげています。

国立(くにたち)高校は昭和55年の選手権大会に出場していますが、前年の春夏連覇校箕島と対戦し惜しくも初戦敗退、鶴丸は大正15年の選抜大会に鹿児島一中として出場、こちらも初戦敗退しました。

明治は昭和25年から40年の間に計7回出場、春6勝夏4勝をあげています。水戸一高は戦前は水戸中として2回、戦後に1回の出場がありますが、こちらも勝ち星をあげることはできませんでした。

前橋、大宮、岐阜の3校は春夏ともに出場経験があり、前橋は2勝、大宮は8勝、岐阜は7勝と甲子園で複数の勝ち星をあげています。この3校以外では土浦一、宇都宮は1勝をあげていますが、膳所、岡崎、奈良は甲子園未勝利です。

これらの偏差値の高い高校は、国立の筑波大付属と私立の明治以外は全て県立高校で多くは戦前から昭和30年代に出場しています。このうち前橋高校は平成14年に選抜出場して話題になりましたが、昭和53年には松本稔投手が甲子園初の完全試合を達成しています。

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宇都宮高校は令和2年の選抜大会の21世紀枠の候補校となりましたが、近年では文武両道で甲子園に出場するのはかなり難しく21世紀枠での出場を目指すのが甲子園への近道かもしれません。

まとめ

長い歴史のある高校野球の甲子園大会で歴代の優勝校のうち偏差値の高い高校がどれくらいあるのか興味があり調べてみました。早稲田、慶応といった六大学の名門校の系列校や公立の名門校など大正時代から出場している高校が目立ちました。

高偏差値校の多くが大正から昭和30年頃に優勝していましたが、大阪桐蔭、智辯和歌山、作新学院といった平成以降の優勝校も特進コースとはいえ偏差値でも全国トップクラスでした。

過去に甲子園出場経験のある高偏差値校はほとんどが県立高校で東大や京大に多数の合格者を輩出しています。現在ではこれら普通科の高校で甲子園に出場するのは相当ハードルが高く、文武両道の高校として21世紀枠からの出場を目指すのが現実的かもしれませんね。

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