高校野球

2019年の高校野球U18日本代表発表!選考基準や選出されなかった有名選手は?

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ベンチ前の星稜奥川投手

2019年の高校野球も第101回夏の甲子園大会が8月22日に決勝戦を終え、大阪の履正社高校の優勝で幕を閉じました。この決勝戦より一足早い20日に、第29回WBSC U18ベースボールワールドカップに参加する高校日本代表選手20人が発表されました。

このベースボールワールドカップは、1981年に第1回が開催、1997年までは毎年の開催でしたが、1999年、2000年の開催以降、2012年までは偶数年、2013年以降は奇数年に開催されるようになり奇数年の今回は第29回となります。

今年は8月30日から9月8日まで韓国で開催され、18歳以下の世界一を決める大会です。大会の開催要領は、まずオープニングラウンドと呼ばれる予選リーグを8月30日から9月3日までグループA、Bの2リーグで各6チームが戦います。

このオープニングラウンドのそれぞれ上位3チームの計6チームがスーパーラウンドと呼ばれる第2ラウンドへ進出します。スーパーラウンドは9月5日から7日の3日間行い、この上位2チームが決勝戦を9月8日に行って順位を決めます。

グループAには韓国、オーストラリア、オランダ、カナダ、ニカラグア、中国の6か国、グループBには日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、パナマ、南アフリカ、スペインの6か国がそれぞれ割り振られています。

夏の甲子園で戦った各校のライバル同士が同じユニフォームを着て、日の丸を背負って世界格国の強豪と戦うことになります。高校生のオールジャパンとなれば、おのずと期待度も高まり、世界一を勝ち取ってくれると信じてやみません。

では「侍ジャパンU18代表」と呼ばれるオールジャパンはにはどんな選手が選出されたのでしょうか?またどんな選考基準で選出されたのか?夏の甲子園で活躍したあの選手は代表に選出されたのか?早速見ていきましょう!

2019年侍ジャパンU18代表のメンバー

侍ジャパンU18代表には、監督をはじめとするコーチングスタッフと選手が選ばれています。

コーチングスタッフ

背番号役職氏名所属
30監督永田 裕治

公財)日本高等学校野球連盟 技術・振興委員会委員

(元報徳学園高等学校野球部監督)

31ヘッドコーチ仲井 宗基八戸学院光星高等学校野球部監督
32コーチ平川 徹北海高等学校野球部監督
33コーチ小針 崇宏作新学院高等学校野球部監督

選手(20名)

以下のメンバーのうち夏の甲子園出場組(校名に※印)は、13名、11校から選出されています。星稜、東海大相模から各2名、それ以外は各校から1名ずつです。残りの7名は夏の甲子園には出場していませんが、春のセンバツ出場組が3名、2校が選出、東邦の2名、桐蔭学園が1名です。

ポジション背番号氏名所属学年
投手11佐々木 朗希大船渡3年
12浅田 将汰有明3年
13池田 陽佑智辯和歌山※3年
14前 佑囲斗津田学園※3年
15飯塚 修人習志野※3年
16西 純矢創志学園3年
17宮城 大弥興南3年
18奥川 恭伸星稜※3年
19林 優樹近江※3年
捕手10山瀬 慎之助星稜※3年
22水上 桂明石商※3年
内野手1森 敬斗桐蔭学園3年
2武岡 龍世八戸学院光星※3年
3石川 昴弥東邦3年
5韮澤 雄也花咲徳栄※3年
6遠藤 成東海大相模※3年
7坂下 翔馬智辯学園※3年
8熊田 任洋東邦3年
外野手21鵜沼 魁斗東海大相模※2年
24横山 陽樹作新学院※2年

今年の春も夏も甲子園に出場していない選手は、佐々木投手、浅田投手、西投手、宮城投手の4投手のみです。このうち西投手は昨年の夏、宮城投手は昨年、一昨年の夏に下級生として出場しています。この両投手は下級生ながら当時から実力は折り紙付きで話題の投手でした。

そして佐々木投手は、高校野球ファンでなくても名前を聞いたことがある人も多いでしょう。球速160㎞超えで一躍全国区となり、今夏の岩手県予選でも疲労を考慮して決勝に投げず話題にもなりました。甲子園出場経験なくとも世代ナンバー1の呼び声が高い投手です。

もう一人、甲子園出場経験のないのが熊本県の有明高校浅田投手です。投げては球速149㎞、打っては本塁打28本と九州屈指の逸材としてプロ注目の選手です。ボーイズ時代にも日本代表に選出されたことから高校でも選出されたのでしょう。

選出されたメンバーの顔触れを見れば、どの選手も実績は申し分ありません。特に大船渡佐々木投手、星稜奥川投手は全国区でマスコミの取り上げ方もほかの選手とは段違いです。

しかし今年の夏の甲子園の出場組で実績を残した選手、今週のドラフトにも指名されそうな選手で日本代表に選出されなかった選手もいます。どんな選手がいるのか見ていきましょう。

2019夏の甲子園出場組で侍ジャパンU18代表に選考されなかった主な選手

2019夏の甲子園出場組で活躍、話題となった選手で侍ジャパンU18代表に選考されなかった主な選手。

氏名所属ポジション学年
井上 広大履正社外野手3年
野口 海音履正社捕手3年
清水 大成履正社投手3年
中森 俊介明石商業投手2年
来田 涼斗明石商業外野手2年
東妻 順平智辯和歌山捕手3年
黒川 史陽智辯和歌山内野手3年
有馬 諒近江捕手3年
鈴木 寛人霞ケ浦投手3年

優勝した大阪の履正社高校からは一人も選出されませんでしたが、センバツにも出場、初戦で星稜高校に敗退したものの優勝候補にも挙げられていました。明石商業の2年生コンビの中森投手、来田選手はセンバツでも活躍して春夏連続ベスト4の立役者となりましたが、こちらも選出されていません。

智辯和歌山の両選手、近江の有馬捕手は昨年から出場して活躍していただけに選出されてもおかしくない実績を残していたのではないかと思います。またここには記載はありませんが、夏は甲子園出場できなかったもののセンバツに出場した横浜高校の左腕及川雅貴投手も選出されていません。

甲子園の実績から見ても代表に選出されてもおかしくないような選手がまだまだたくさんいます。これらの選手が選出されたらまさしく高校代表のドリームチームといっても過言ではありません。

では高校日本代表の選考基準とは一体どんなものなのでしょうか?

侍ジャパンU18代表の選考基準は?

侍ジャパンU18代表の選考基準については、実は明確な基準があるわけではありません。過去を見てみると甲子園出場した上位校から選考される慣例もあるようでしたが、甲子園出場チームから必ずしも選考されるわけではありません。

今回の選出については、永田監督のコメントでは「今年4月に行った研修合宿が大変参考になり、選考委員会の方々には走攻守バランスの取れた選考をしていただいた」とあります。

つまり夏の大会が始まる前にある程度選考されていて、4月時点で合宿に召集された選手から選出されているようです。そのためセンバツで優勝した東邦高校、準優勝した習志野高校や前年に2年生で活躍した選手が選考されやすいのかもしれません。

さらにワールドカップ自体が8月末から開催されることを考慮すると、夏の甲子園大会の終盤に選考するのは日程的にもかなりタイトです。代表チームとしての合同練習や壮行試合もありますので、甲子園が終わってすぐ合流では調整もかなり困難でしょう。

前もって候補に挙がっている選手ならば、甲子園大会終了後の調整もつきやすいでしょうが、甲子園大会終盤に選考、大会後に即合流とならないよう前もって選考しておくのは仕方ないことではないかと思います。

とは言っても夏の甲子園の興奮、盛り上がりが冷めやらぬ時期に開催されるワールドベースボール大会でも、甲子園で活躍した選手の勇姿を見たくなるのが高校野球ファンの性です。何とかうまく調整できると良いのですが、なかなか難しそうです。

まとめ

夏の甲子園が終了してすぐに召集される高校野球の日本代表チーム侍ジャパンU18代表には、夏の甲子園出場組を中心に出場していない選手も含め世代を代表する選手が選考されます。

しかし夏の甲子園大会が終了してすぐにワールドベースボール大会が始まるため、夏の甲子園で活躍した選手が選考から漏れることもあります。明確な選考基準があるわけではなく、日程の都合上、春先にはある程度選考しておく必要があるから仕方ないでしょう。

侍ジャパンU18代表には、選出されなかった選手の思いと日の丸を背負って是非世界に日本代表のレベルの高さを見せつけてほしいです。まだ優勝がないというのも意外な事実ですが、悲願の初優勝目指して一致団結してほしいですね。

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