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高校野球国体の出場条件と2023年鹿児島国体出場校は?甲子園ロスの方必見!

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2023年第105回選手権大会、夏の高校野球甲子園大会も全日程を終え、神奈川県代表の慶應義塾高校が107年ぶり2回目の優勝、今大会を大いに盛り上げました。

しかし甲子園の熱闘冷めやらぬ8月の下旬以降は高校野球ロス、甲子園ロスになる方も多いでしょう。地方予選大会から2か月近くに及ぶお祭り期間が終了し、地方球場、甲子園球場に足を運んだ人やテレビ中継、ネット中継にくぎ付けだった高校野球ファンはぽっかり心に穴が開いてしまうのではないでしょうか?

そんな甲子園ロスを抱える高校野球ファンにとっても最後の最後に3年生最後の全国大会を楽しめる機会があります。毎年10月上旬ころの秋に開催される秋季国体です。

国体は全国大会といっても各都道府県から1校ずつ出場するのではなく、一定の出場条件を満たした8校で争われます。ではどんな高校が選考されるのか?国体とはどんな大会か?2023年の国体出場校や出場条件など国体の面白さについて是非見ていきましょう!

国体とは?

高校野球における国体とは、正式名称は「国民体育大会高等学校野球競技」で、毎年日本の各都道府県で持ち回りで開催される国民体育大会、通称国体における高等学校野球大会のことを指します。

各都道府県持ち回り開催ということで、昨年の2022年は栃木県で開催されましたが、2020年は鹿児島県、2021年は三重県で開催される予定でした。しかし2021年、2020年は新型コロナ感染症により大会が中止となってしまい、2020年開催地の予定だった鹿児島県は2023年に延期されています。

このように毎年開催される都道府県が変わるため、開催年によっては地元、あるいは近隣の都道府県で開催されることもあり、全国大会を身近に観戦できることもできます。

なお2023年の国体は「燃ゆる感動かごしま国体」と称されるように、毎年開催都道府県にキャッチフレーズのような名称と組み合わせて命名されています。ちなみに今大会は2020年鹿児島県で開催予定だった第75回国体が延期となったため、特別国民体育大会として開催されます。

高校野球の場合は、硬式の部と軟式の部があります。硬式の部については、すでに1、2年生主体の新チームで秋季地区大会が開催されているので、これとは別に国体は3年生主体で参加することになります。

3年生にとっても最後の引退試合という位置づけで、甲子園出場校の最後のご褒美的な大会な意味合いが強いのも特徴です。硬式の部については、なんと1946年の第1回国体から開催されています。当初は都道府県対抗の得点対象となる正式競技として開催されていました。

現在は都道府県代表が全て参加するわけではないため、都道県対抗の得点対象とはならない特別競技として高校野球のみが特別な位置づけとなっています。

第1回は大阪の浪華商業が優勝を飾り、歴代の優勝回数でも12回と2位の神奈川の6回を大きく引き離しており、ここでも大阪の高校野球のレベルの高さが如実に表れています。

2023年のかごしま国体の野球大会は、10月8日(日)から10月11日(水)までの4日間、10月10日(火)の休養日を挟みながら鹿児島県の平和リース球場(鹿児島県立鴨池野球場)で開催されます。組み合わせ抽選は、9月12日(火)午後1時より日本高野連の各委員立ち合いのもと代理抽選で決定されます。

先にも触れましたように8月中旬からはすでに翌春のセンバツ選考基準となる各地区の秋季大会にむけた予選が始まっています。まずは都道府県の代表を決める都道府県大会出場校を決めるための1次、2次予選が開催されいている時期です。

1、2年生を主体とした新チームで開催される秋季大会は選抜出場に向けた大会としての注目度はあり、夏の地方大会、甲子園とは異なる盛り上がり方がありますが、少し前まで開催されていた夏の甲子園に出場し、上位進出した高校が集まる国体はちょっとした懐かしさもあり十分に楽しめる大会といえるでしょう。

では国体に出場するのはどんな高校が選考されるのでしょうか?続いて今回の出場校や出場条件について見ていきましょう。

どんな高校が選考されるのか?出場条件は?

2023年の出場校は、

  • 北海(北海道)
  • 花巻東(岩手県)
  • 仙台育英(宮城県)
  • 土浦日大(茨城県)
  • 慶應義塾(神奈川県)
  • 履正社(大阪府)
  • おかやま山陽(岡山県)
  • 神村学園(鹿児島県)

の8校に、補欠校が沖縄尚学(沖縄県)、八戸学院光星(青森県)の2校となります。

これらの出場校を見てもわかるように、直前の夏の甲子園のベスト8校を中心に出場校が選考されます。出場条件は、ベスト8校と3回戦進出校のうち地域性を考慮した高校、開催県から選ばれます。

今回は開催地鹿児島県の代表神村学園がベスト4に残りましたが、ベスト8に東北地区3校(八戸学院光星、仙台育英、花巻東)、九州地区2校(神村学園、沖縄尚学)が残ったため八戸学院光星、沖縄尚学は補欠校となりました。

代わりにベスト8に残らなかった北海道、近畿地区からそれぞれ3回戦で敗退した北海、履正社が選ばれることとなりました。

出場条件に明確な基準があるわけではなく、2019年までは出場校が12校だったこともありベスト8校がすんなりと出場することが慣例でしたが、出場校が減ったこともあり地域性が優先されたのでしょう。

過去にも2015年には、早稲田実業、関東一の東京勢2校がベスト8(両校ともベスト4まで進出)になったにも関わらず関東一が選考されないこともありました。2019年までの国体の選考ではベスト8以外では3回戦で敗退したチームのうち、好ゲームを演じたチームに地域性を加味して選考される傾向にありました。

国民大会という性質上、チームの成績、実力もさることながら、全国からなるべくバランスよく参加することも重視されるようです。夏の甲子園の戦績を考慮しながら各地区の代表的な高校を選出するというのも選考基準になっているのではないでしょうか。

国体高校野球の面白さとは?

3年生にとっては最後の大会となる国体ですが、実際は夏の甲子園で選手も燃えつくしている感はあります。真剣勝負という点ではどうしても甲子園に見劣りしてしまいます。

しかし選考基準からもわかるように夏の甲子園で活躍した高校が出場しますので、優勝校はもちろんのこと甲子園で何回も勝ち続けたチームが集います。そのため有名校、有名選手が出場することになりなかなか豪華な顔ぶれとなるのが特徴です。

さらに甲子園で対戦したチーム同士が国体で再戦し、甲子園で敗退したチームがリベンジを果たすこともあります。1か月以上前に閉幕した夏の甲子園をほんの少しだけ思い出させてくれるシーンがちりばめられているのが国体の面白さではないでしょうか?

まして持ち回りの開催ですので、地元に名門校が集う年もあります。遠隔地での開催となると現地に出向いて直接観戦するのはハードルが高いですが、ちょっと足を延ばせば甲子園で激闘を繰り広げたチームを生で観戦できるのも魅力的です。

関連記事「高校野球国体観戦のおススメ!引退前の日本代表メンバーに会える最後のチャンス!」

遠隔地の開催でも今やインターネットによるライブ配信もありますので、生観戦と行かないまでもライブ中継を楽しむこともできます。夏の甲子園が終わってぽっかりと穴の開いた甲子園ロス状態を紛らすにも国体観戦は是非おススメですね!

まとめ

夏の甲子園が終わり甲子園ロスの状態に陥っている方には国体観戦がおススメです。国体の高校野球の特徴は

  • 国体の高校野球とは「国民体育大会高等学校野球競技」の一競技、都道府県代表でないため特別競技として開催される。
  • 2023年の出場校と出場条件については、夏の甲子園ベスト8チームを中心に地域性を加味して3回戦進出校などから8校が選出。
  • 国体高校野球の面白さは、夏の甲子園の再戦や上位進出校ならではの有名校、有名選手が出場するところにあります。

といった点が挙げられます。

夏の甲子園が終了してから1か月を経てその甲子園で活躍したチームの再戦を見られるのが国体の醍醐味です。少し頭髪の伸びた高校球児に再会してまだまだ終わらない夏を堪能してみましょう!

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