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高校野球ユニフォームの規定?!デザイン変更させられた豊川高校のユニフォームとは!

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白地に黒のシンプルなデザイン

高校野球のユニフォームと言えば、最もポピュラーなのが白地に黒ないし濃紺で文字が刺繍され帽子、アンダーシャツ、ストッキングも黒ないし濃紺のものです。名門校、古豪では北海高校、龍谷大平安高校、静岡高校や旧デザインに戻した中京大中京、三重高校などは白地に黒のデザインです。

あるいはアイボリー、クリーム系の生地に黒のデザインのPL学園、駒大苫小牧、広島商業やピンストライプの東海大相模をはじめとする東海大附属系列高校、帝京、東北、明徳義塾などある程度デザインがパターン化されているものが多いです。

一方で花咲徳栄、県岐阜商、下関国際など配色が豊かな高校や淡いピンクの延岡学園など、高校野球っぽいデザイン、配色ではない高校も最近の甲子園では目立つようになってきました。

高校野球のユニフォームにはきちんと規定があります。さらにこの規定に抵触したため甲子園大会出場直前にデザイン変更を余儀なくされたのが愛知県の私立豊川高校でした。どんな規定があるのか?早速見ていきましょう!

高校野球のユニフォームの規定とは?

プロ野球と違って高校野球のユニフォームは地味というか控えめな印象を持つ方も多いでしょう。学生野球ですので当然と言えば当然ですが、そもそも高校野球のユニフォームには規定があります。

日本高等学校野球連盟が定める憲章と規定に「高校野球用具の使用制限」という項目があり、ここにユニフォームをはじめとする用具に関する細かいルールが定められています。

対象は「日本高等学校野球連盟ならびに各都道府県高等学校野球連盟が主催する各種高等学校野球大会および国民体育大会、明治神宮野球大会に参加するすべての参加者の用具に適用する」とされています。

要するに高校野球の全大会に参加する監督、選手に適用されるということですので、結果として高校野球部であれば全て対象となります。

それではユニフォームの制限にはどんな規定があるのでしょうか?

ユニフォームの使用制限とは?

先の「高校野球用具の使用制限」には真っ先にユニフォームに関する制限が規定されています。

内容は

  • ユニフォームの表面にはいかなる商標、マークもつけてはならない
  • ユニフォームには校名、校章、都道府県名または地名の表記に限る。ただし、校名、校章に準じるものは差し支えない
  • 裾を極端に絞った変形ズボンは使用できない
  • 上着とズボンの色合いが異なるもの(ツートンカラー)は使用できない
  • メッシュ等薄手のユニフォーム着用時に、アンダーシャツの商標が透けて見えないよう注意、指導する

となっています。

ここにある商標、マークというのは一般的にはスポーツメーカーの名前や商標を指します。プロ野球では珍しくありませんが、スポーツメーカーのロゴやスポンサー企業名が入ることもあります。

プロ野球の場合では、スポーツメーカーないしスポンサー企業の商標、ロゴは1か所に限られていますが、認められています。スポーツメーカーやスポンサー企業からは広告宣伝料をもらってロゴや企業名などを入れています。

1か所に限られるのでスポーツメーカーのロゴが入ればスポンサー企業は入れられませんし、逆も然りです。しかし高校野球はアマチュアですので商業的利用は認められませんし、仮にお金をもらっていなくても宣伝となってしまうため制限されています。

ただしグラブやバット、スパイクなどは購入時点でスポーツメーカーのロゴが入っているのが通常のため、規定の範囲なら認められています。逆にメーカー側もこの規定に抵触しないロゴを入れるようにしています。

このように高校野球のユニフォームには一切の商標、マークをつけることは認められていません。多くの高校野球のユニフォームには胸にアルファベットか漢字の校名、袖には都道府県名や学校の所在地の地名、校章がつけられています。

大阪桐蔭は胸に「TŌIN」、袖に「OSAKA」、智辯学園と智辯和歌山は胸の表記は同じ「智辯」ですが、智辯学園は袖に「奈良」、智辯和歌山は「和歌山」と表記されているのは単純に都道府県名を入れることのみならず校名を区別する意味もあると思われます。

なお、駒大苫小牧は右腕の袖に北海道の地形のマークと地名「苫小牧」がついています。このマークは都道府県名の表記の範囲内ということなのでしょうが、一目でわかる地形は北海道くらいですので他の都道府県ではあまり見られないものでしょう。

続いて上着とズボンの色合いが異なるもの、いわゆるツートンカラーも認められていません。プロ野球のビジター用ではお馴染みですが、上着は青や赤でズボンは白地というツートンカラーは高校野球では禁止です。

生地の色や配色には制約はない?!

ここまでユニフォームの使用制限について見てきましたが、実は生地の色や配色には一切触れられていません。このため上下の色が統一されていれば派手な配色も使用できることになります。

商標、マークについては厳しく制限されていますが、色については自由なんですね。これは意外でしたが、横浜高校や熊本工業のようなグレーの生地、星稜高校のような黄身がかった生地などは当たり前のように感じていましたが、そもそもグレーや黄色が良くて赤やピンクの生地が良くないというわけではなくグレーや黄色、赤、ピンクいずれも問題ないようです。

さらにアンダーソックスは白のみですが、アンダーシャツ、ストッキングも色の制限はありません。ただしスパイクは黒か白一色、ベルトは黒または紺、ヘルメットは白、黒または紺などユニフォーム以外には色が制限されています。

関連記事:高校野球白いスパイクの規定はいつから?熱中症予防や交流試合結果に影響あったか?

ユニフォームに関しては色の制限がないものの、使用する高校側で基本的に白地やクリーム系、グレーなどをベースとするのが主流であえて赤やピンクにする高校がないだけのようです。

高校野球らしさという点で行けばわざわざ赤やピンクにする必要もないですし、違和感のない落ち着いた色合いにするのが根本的にあるのではないでしょうか?

ユニフォームの使用制限に抵触した豊川高校

ユニフォームの配色、色には制限がありませんが、商標、マークは一切認められていません。しかしこの制限に抵触して甲子園出場直前にユニフォームを変更せざるを得なかった高校があります。愛知県の豊川高校です。

豊川高校は愛知県では野球強豪校として認知されていましたが、甲子園出場はなかなか叶いませんでした。OBにはあのギャオス内藤投手ことヤクルトに入団した内藤尚行投手や、ソフトバンクで活躍した森福允彦投手などプロ野球選手は輩出しています。

その豊川高校が2014年の選抜甲子園大会に初出場、春夏通じて初出場、ベスト4まで快進撃しましたが、実は甲子園出場前にユニフォームを変更せざるをえなくなりました。

甲子園出場を決めるまで豊川高校のユニフォームには、校名ではなく左胸部分に豊川稲荷の宝珠紋のマークがつけられていました。もともと豊川稲荷を母体とした僧侶の夜間中等教育機関として創立されたという背景からこのマークをつけていましたが、校章ではありません。

このため日本高野連からユニフォーム使用制限に抵触するため使用不可と判断されました。この判定を受け豊川高校は赤いピンストライプのユニフォームに赤い字のアルファベットで「TOYOKAWA」という表記のユニフォームへ変更しました。

もっともこのユニフォームでベスト4まで勝ち進んだので全国的にはこの新ユニフォームで認知されているでしょうし、現在も使用しています。豊川高校にとってみればとんだ災難だったかもしれませんが、結果オーライといったところでしょうか?

まとめ

高校野球のユニフォームには規定があるということについて見てきました。しかしその規定とは

  • ユニフォームの表面にはいかなる商標、マークもつけてはならない
  • ユニフォームには校名、校章、都道府県名または地名の表記に限る。ただし、校名、校章に準じるものは差し支えない
  • 上着とズボンの色合いが異なるもの(ツートンカラー)は使用できない

といった内容で、商標、マークの禁止とツートンカラーの禁止というものでした。このため生地の色や配色には特に規定がないというのは意外でした。

その一方でこの規定に抵触したため愛知県の豊川高校が2014年の選抜甲子園出場を前にユニフォームの変更を余儀なくされました。その理由は

  • 学校の創立にかかわる豊川稲荷の宝珠紋のマークを左胸につけていた
  • ユニフォームの使用制限には商標、マークが禁止されているため甲子園出場を前にユニフォームを変更せざるをえなかった

というものでした。直前にユニフォーム変更したものの甲子園では初出場ながらベスト4まで快進撃を果たしました。

高校野球のユニフォームの規定の存在を知れば甲子園でのユニフォームを見れば「なるほどこういうユニフォームでも規定に抵触しないのか?」といった新しい見方もできるのではないでしょうか?甲子園にはいろんな楽しみ方がありますね!

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