2020年10~11月に開催された秋季高校野球東海大会で愛知県の中京大中京高校が優勝を決めました。昨年に続く県岐阜商との決勝同校対決は中京大中京が2連覇で11回目の優勝を達成、この優勝の原動力となったのがエース畔柳享丞(くろやなぎきょうすけ)投手です。
10月26日のプロ野球ドラフト会議で中日に1位指名された3年生の高橋宏斗投手の1学年後輩、先輩高橋投手は最速154㎞ですが、畔柳投手も負けじと球速151㎞を計測するほどの速球派。
そして2021年第93回選抜高校野球に中京大中京が選抜されました。2020年は神宮大会が中止となり、東海大会で優勝しても明治神宮大会の連覇は叶いませんでしたが、今春の選抜大会では大会注目投手の筆頭となるのは間違いないでしょう。
早くもプロ注目のドラフト候補と呼び声高い畔柳享丞投手とはどんな投手なのか?身長、体重、出身中学、経歴などのプロフィールについて紹介したいと思います!
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中京大中京高校畔柳享丞投手のプロフィールと経歴
中京大中京高校の畔柳享丞投手のプロフィールは以下の通りです。
名前 | 畔柳享丞(くろやなぎ きょうすけ) |
投打 | 右投げ右打ち |
ポジション | 投手 |
出身地 | 愛知県豊田市 |
生年月日 | 2003年5月3日 |
身長 | 177cm |
体重 | 78Kg |
経歴 | SASUKE名古屋ヤング(豊田市立竜神中学校) |
中京大中京高校 |
小学校のころから野球をはじめ、地元の竜神中学時代には硬式野球チームSASUKE名古屋ヤングに所属、当時から投手で中学1年、3年時にはヤングリーグの全国大会に出場し、3年生時には侍ジャパンU15にも選出され第4回WBSC U-15ワールドカップに出場しています。
中京大中京高校に入学後は1年夏にベンチ入り、県予選5回戦でリリーフ登板でデビューを果たしています。1学年上の高橋宏斗投手が2年生エースとして出場していましたが、ベスト4で敗退しました。
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しかし1年生の秋には肘を痛めてしまいます。結局2年生夏の愛知県独自大会、甲子園交流試合時までベンチを外れることとなりました。中学時代の侍ジャパンだった畔柳投手も有名でしたが、高橋投手が全国から脚光を浴びる中、この夏の大会まで畔柳投手の名前が聞かれなくなりました。
もし甲子園が開催されていて畔柳投手がケガなく2年生控え投手だったら、3年生高橋、2年生畔柳という150㎞投手を抱える中京大中京は甲子園でも相当な話題になっていたのではないでしょうか?
公式戦無敗の3年生が引退後、いよいよ2年生で最後となる秋の県大会で畔柳投手は背番号1を背負って無事復帰を果たします。復帰後はエースとして順調に県大会を勝ち進み、県大会の決勝戦にも先発登板します。
県大会の決勝戦では選抜高校野球では史上最多の優勝回数5回を誇る愛知県の強豪東邦高校と対戦します。同じく選抜では東邦に次ぐ4回の優勝の中京大中京も史上最多の甲子園勝利数、選手権優勝回数史上最多7回を誇る全国屈指の強豪、県内最大のライバル東邦高校には負けられません。
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決勝戦にはエース畔柳投手が先発します。東海大会の出場はすでに決めていますが、県大会1位出場をかけて両校が激突しました。試合は2回表に東邦に1点先制を許すもその裏に中京大中京が7得点します。結局畔柳投手が3回以降東邦に得点を許さず7-1で県大会を優勝、愛知県大会を圧倒的な強さで勝ち上がりました。
県1位で臨んだ東海大会では初戦の三重海星高校戦には登板しませんでしたが、チームは7-0のコールドで快勝します。そして選抜出場に大きく影響する準決勝の三重高校戦に畔柳投手が先発登板します。
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三重高校も三重大会を1位通過している強豪校、絶対に負けられない1戦では畔柳投手は7回ワンアウトまで三重打線をノーヒットに封じる好投で、終わってみれば7回7-0のコールドで難敵三重高校を一蹴しました。この試合では7回を被安打1、11奪三振と圧巻の投球を見せました。
続く決勝戦は昨年に続いての岐阜大会1位通過の県岐阜商、同校OBの鍛治舎監督が就任してから安定した強さを発揮する古豪との対戦です。前日の三重高戦から連投となるため畔柳投手は先発しませんでしたが、9回裏よりリリーフ登板、県岐阜商打線を三者凡退におさえて9回裏のサヨナラ勝ちに結びつける投球をしました。
中京大中京は序盤6点を追う苦しい展開でしたが、中盤に3点差まで追い上げると8回裏に同点に追いつき見事9回裏に1死満塁からのサヨナラ安打で7-6で県岐阜商を下しました。
入学当初から直球にこだわりをもっていた畔柳投手ですが、どうしてもストレート1本勝負では強豪校相手には勝ち抜けません。そこで先輩の高橋投手にアドバイスを求めた結果、落ちる球を覚えることで投球の幅を広げました。
結果としてチェンジアップを習得し、もともとの持ち球カーブ、スライダーに最速151㎞のストレートと球種も豊富、秋季大会は防御率も1点台という安定した投球を見せました。
東海大会を優勝で締めくくった中京大中京は来春の第93回選抜高校野球大会への選抜出場を決めました。大会注目投手として話題に上がるのは間違いありません。選抜大会では東邦高校に並ぶ史上最多5回目の優勝、選抜最多勝56勝を超える成績を目指します。
同じく選抜大会への出場が決まった市立和歌山の小園投手も大会注目投手の筆頭格です。畔柳投手と小園投手は中学時代にも対戦しており、この時は0-1で畔柳投手は敗戦しました。
お互いのライバルと認めあう仲で小園投手は畔柳投手との甲子園での対戦も希望しています。大会ナンバー1投手の称号をかけて両投手の対決があるのかも見ものです。
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全国の強豪校を相手にどんなピッチングを見せてくれるのか、非常に楽しみな投手です。神宮大会を制し優勝候補として出場するはずだった先輩高橋投手の無念を晴らすためにも畔柳投手は選抜での躍進を胸に秘めているのではないでしょうか。
プロ注目の右腕は地元のプロ野球チーム中日ドラゴンズのスカウトも評価します。ドラフト候補は間違いなく、プロ志望届を出せば今秋のドラフト会議でも1位候補として名前があがるでしょう。
まとめ
新型コロナウイルスの影響で開催が中止された選抜大会は2021年に2年ぶりとなる第93回大会の開催が決まりました。中止となった大会では中京大中京高校の高橋宏斗投手が大会ナンバー1右腕として出場するはずでした。
そんな先輩右腕に負けない実績、実力を持った中京大中京の畔柳享丞投手もこの春には注目を浴びそうです。最速151㎞のストレートは先輩高橋投手にわずかに及ばないものの秋季東海大会で優勝、先輩に続く実績を引っ提げて選抜大会の注目投手となるのは間違いないでしょう。
プロ注目の右腕中京大中京の畔柳享丞投手の身長、体重、出身中学などのプロフィールや経歴を紹介してきました。2021年のドラフト候補としても呼び声高く、中学からのライバル、市立和歌山高校の小園健太投手と並ぶ大会屈指の右腕が、全国の強豪校を相手にどんなピッチングを見せるのか楽しみですね。