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選抜甲子園の出場条件とは?高校野球秋季大会の4つの魅力と観戦のおすすめ!

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高校野球秋季大会試合前の球場

夏の甲子園大会が終わると日本代表U18のワールドカップが間髪入れずに開催され、8月下旬から9月上旬は夏の甲子園メンバーを中心とした日本代表選手の勇姿を見ることができます。高校野球ファンはこの日本代表の活躍に湧き、しばらくの間は夏の甲子園の余韻に浸ることになります。

しかし一方では夏の地区予選や甲子園で敗退したチームから3年生が引退し、2年生、1年生の新チームが発足します。そして早いところでは8月中旬にはすでに秋季大会の地区予選が始まります。

この秋季大会は、翌春に開催される選抜甲子園大会の出場条件である「11月30日までの試合成績ならびに実力などを勘案する」点で、この大会での成績が参考にされます。秋季大会は選抜甲子園大会の予選ではありませんが、事実上この秋季大会で勝ち進んだ高校が選抜される傾向が非常に強いです。

では秋季大会とはどのように開催されるのでしょうか?さらに秋季大会観戦の魅力とは?早速見ていきましょう!

高校野球秋季大会はどのように開催されるの?

高校野球秋季大会の流れは、地区予選→都道府県大会→関東、近畿などの地区大会→明治神宮大会とそれぞれ勝ち上がるごとに上位の大会へと進んでいきます。

地区予選、都道府県大会

地区予選は各都道府県の加盟校数にもよりますが、校数が多い地区では都道府県内の地区別に予選リーグを行います。予選リーグの上位校がさらに都道府県大会へと進みます。逆に夏の予選のように予選リーグなどの地区予選を経ずに最初から全校参加で都道府県大会を開催するところもあります。

いずれにしてもこの都道府県大会は負けたら終了のトーナメント方式で競われ、9月上旬から10月上旬にかけて毎週土日祝日を中心に開催されます。都道府県大会では、優勝校、準優勝校が決まりますが、夏の予選と異なるのは3位決定戦があるところです。

都道府県大会で勝ちあがると次の地区大会へ進みますが、この地区大会は各都道府県の上位3校が出場する地区と上位2校が出場する地区があります。上位3校が出場する地区では、優勝校、準優勝校以外に3位決定戦で各都道府県の3校目を決める必要があります。

なお関東地区と九州地区は各県2校ずつとなりますが、関東地区は開催地の県のみ3校出場しますので開催県では3位決定戦が行われます。逆に北信越地区や中国地区は各県3校ずつで開催県のみ4校ですので、開催県のみ3位決定戦は行われません。

地区大会

いよいよ都道府県大会で上位校が決まると地区大会へ進出します。選抜甲子園大会の出場条件を満たすためにも最低限この地区大会に進出しさらに上位まで勝ち残る必要があります。各地区大会の概要は以下の通りです。

地区出場校数選抜枠数参加都道府県
北海道201北海道
東北18(各県3)青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島
関東15(各県2、開催県3)茨城、栃木、群馬、山梨、埼玉、千葉、神奈川
東京64東京
北信越16(各県3、開催県4)新潟、富山、石川、福井、長野
東海12(各県3)静岡、愛知、岐阜、三重
近畿16(各府県3、京都、和歌山2)京都、奈良、滋賀、和歌山、大阪、兵庫
中国16(各県3、開催県4)岡山、広島、鳥取、島根、山口
四国12(各県3)香川、徳島、愛媛、高知
九州16(各県2)福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄

各地区大会の出場枠は上記の通りとなります。なお関東、東京は関東から4校、東京から2校、もしくは関東から5校、東京から1校の計6校、同様に中国、四国は中国から3校、四国から2校、もしくは中国から2校、四国から3校の計5校の変則枠となります。

この地区大会は10月上旬から11月上旬にかけて土日祝日を中心に開催されますが、北海道大会、東北大会、九州大会は地区が広いので遠征にも配慮して、開幕から連続して試合を行うため平日も試合が行われます。

選抜の選考基準はこの地区大会の成績が考慮され秋季大会も終了となりますが、各地区大会の優勝チームは明治神宮野球大会へ進出します。

明治神宮野球大会

毎年11月上旬に東京にある明治神宮で高校野球の全国大会明治神宮野球大会が開催されます。明治神宮野球大会は大学の部もありこちらも全国大会ですが、11月上旬から約1週間毎日試合が開催され主に午前を高校の部、午後を大学の部として日程が組まれます。

高校の部は各地区の9代表が優勝を競いますが、全国の強豪校が集う年内最後の大会です。全国大会は、春夏の甲子園とこの神宮大会と合わせた3大会となります。また明治神宮大会で優勝するとそのチームが所属する地区に明治神宮枠として選抜大会の出場枠が1つ与えられます。

明治神宮大会が終了すると翌春の選抜大会まで年内の公式戦は行われません。高校野球ファンにとっていよいよ寂しい冬の到来です(涙)。

2019明治神宮野球大会の日程は?出場条件や歴代優勝校など紹介します!

選抜の出場条件を満たすには?

選抜大会の選考基準は、秋季大会の地区大会をもって参考とされ、選考されるには事実上この地区大会で上位進出が必須となります。

選考基準とは、

①大会開催年度の高校野球参加者資格規定に適合するもの

②日本学生野球憲章に違反しないもの

③校風、品位、技能とも高校野球にふさわしいもので、各都道府県高校野球連盟から推薦された候補校の中から地域的な面も加味して選出する。

④技能についてはその年度の全国高校野球選手権大会終了後から11月30日までの試合成績ならびに実力などを勘案するが、勝敗のみにこだわらずその試合内容などを参考とする。

⑤本大会はあくまで予選をもたないことを特色する。従って秋の地区大会は一つの参考資料であって本大会の予選ではない。

となってます。⑤に秋の大会は一つの参考であって予選ではないとありますが、予選ではないというのは勝ったから自動的に出場権が確定するものではないという意味でとらえるのが自然でしょう。

実際に選考するとなると秋の大会の成績を参考にする以上、上位進出した高校を選抜することが優先されるのが客観的に説得力があるといえます。こういった事情から事実上、秋季大会で上位進出することが選抜への切符を勝ち取るための最も優先条件となります。

ではその出場枠と選考条件ですが、先述の出場枠にもあるように北海道は1枠のため優勝校が選考、北海道以外の地区では決勝進出の2校、関東、近畿、九州はベスト4の4校がほぼ選考される傾向にあります。

これら以外の選考は、地区大会の上位校との対戦成績や地域性が考慮されます。例えば近畿大会でベスト8の高校のうちベスト4に勝ち残った高校は当確となりますが、近畿大会6枠の残り2校は、ベスト8の残り4校のうちから選考されます。

この時の選考基準は、ベスト4の高校との対戦成績が考慮されるか、ベスト4のうち決勝進出した高校に敗退した高校、あるいはベスト4に進出していない都道府県から地域性を考慮して選考される傾向にあります。

こういった条件がありますので、選抜枠が2校の地区では準決勝、枠が4校から6校の地区では準々決勝での勝敗が大きな分かれ目となります。ここで勝つか負けるかで選抜に選考されるかされないかが分かれるのでお互い死力を尽くした試合が展開されます。

これらの高校以外に明治神宮枠1校、21世紀枠3校が選考されます。先ほど触れたように明治神宮枠は地区代表校が優勝して初めて与えられるため完全に他力ですが、地区大会の準決勝ないし準々決勝で敗退した高校にとっては復活のチャンスとなります。

21世紀枠は2001年から導入された制度で、地区大会の成績ではなく秋季大会を通しての成績や文武両道など模範となるような高校、自然環境や災害など困難な条件を克服している点や予選で好成績をおさめながらなかなか甲子園出場できない点などを総合的に判断して選考されます。

21世紀枠の候補校は、各都道府県の高野連から1校を推薦し、この推薦校からさらに地区で1校に絞り込まれます。全9地区の推薦校9校から3校が最終選考されて初めて選抜の出場権を得ることになります。

推薦されないと選ばれないため他力ではありますが、秋季大会での成績も考慮されるので、都道府県大会でベスト32以上に残れば推薦される可能性があります。21世紀枠で選考されるためには、秋季大会で少しでも上位に食い込んでおきたいところです。

秋季大会の観戦の魅力

ここまで明治神宮大会を含めた秋季大会がどのように開催されていくのかについて触れてきましたが、それでは秋季大会ならではの魅力とはいったい何でしょうか?

翌春の選抜甲子園の出場条件を満たすための真剣勝負が繰り広げられる!

秋季大会は、その戦いぶりが選抜大会の選考基準に影響しますが、一般枠では事実上最低でも地区大会には出場しないと選抜されません。また都道府県大会で優勝しても地区大会で上位進出しなければ選抜されないこともあります。

このため翌春の選抜出場を目指すには、地区大会を勝ち上がるため真剣勝負が繰り広げられます。ただ負けたら終わりの夏の都道府県予選とは異なり、状況次第では負けても選抜される可能性があります。

例えば都道府県大会の準決勝で敗退しても3位決定戦で地区大会に滑り込むこともできますし、同じく決勝で負けても地区大会で挽回できる可能性があります。地区大会でも決勝まで進めば準優勝でも選抜される可能性が高いので勝ち続けなければいけないわけではありません。

しかし都道府県大会の序盤、少なくとも準決勝に進出するまでは負けが許されません。このため夏の予選と同様に緊迫感のある試合が続きますので、土壇場で試合をひっくり返すような最後の粘りも数多く見られます。

昨年の秋季東海大会では、翌春の選抜で優勝した愛知県の東邦高校が東海大会の準決勝で岐阜県の中京学院大中京と対決しました。相手の中京学院大中京はその後の夏の甲子園でベスト4まで勝ち進んだチームです。

この試合は、中京学院大中京が8回まで5点差でリードしていましたが、東邦高校が9回裏土壇場で5点をとって同点、延長10回で1点勝ち越されるも裏の攻撃で東邦が2点をもぎ取り逆転サヨナラ勝ちを収めました。

この試合で勝った東邦は翌春の選抜に出場し優勝、負けた中京学院中京は選抜に出られませんでした。このような紙一重の好ゲームが秋季大会でも数多く見られます。夏の大会に勝るとも劣らない試合展開が期待できます。

開催日が基本的に休日のため見たい試合が全て見られる!

夏の予選や甲子園大会、春の選抜大会は春休みや夏休みですので学生の方は好きなだけ観戦できますが、サラリーマンなど平日働いている人は土日祝日の休日しか観戦できません。

その点、秋季大会は野球部員も平日は学校の授業があるため土日祝日に開催されます。しかも休日のみのため大会の進行が遅く1か月から2か月近くは毎週末どこかで秋季大会が開催されます。

これは僕のようなサラリーマンにとっては非常にありがたいことです。夏の予選は平日の試合はさすがに休暇をとってまで観戦することはできませんが、秋季大会はその気になれば見たい試合は全て観戦できます。

同一日に複数の球場で開催されるのでどこの球場に行くかも悩ましいですが、球場によっては1日2試合開催される場合2カードとも名門対決なんてこともあります。9月は祝日が多いので観戦日も増えますし、昼は高校野球、夜はプロ野球なんて離れ業(というほどでもないですが)も可能です。

夏の甲子園が終わって甲子園ロスの気持ちを癒すには秋季大会は十分すぎるといえるでしょう!

気候が穏やかなので観戦も快適!

秋季大会でも8月の終わりから9月の中旬くらいまでは暑い日は続きます。観戦も真夏並みに暑いこともしばしばありますが、これはこれで夏の日差しを最後に浴びるという点で個人的には好きです。

しかし9月下旬くらいになるとそこそこ過ごしやすくなってきます。このころは各都道府県の準決勝、決勝あたりが開催される時期ですので、試合も盛り上がってきますし非常に観戦向きといえます。

ここから10月中旬くらいにかけては地区大会も始まりますが、快適な気温の中観戦できます。曇りや風の強い日なんかは少し肌寒く感じることもあるくらいですが、夏に比べて長時間球場で観戦しても苦になりません。

観戦するうえで気候が穏やかなのは重要なポイントですね。

夏の地方予選ほど混雑がない!

夏の地方予選は、やはり1年で最大の盛り上がりを見せますし、3年生最後の大会ということで観戦客はかなり多いです。それこそ球場近辺の道路は渋滞し、球場や近隣の駐車場はどこも満車ということはよくあります。

球場に入場すればしたでバックネット裏はすでに満席、収容人数が少なかったりカード次第では内野席も埋まってしまい外野席しか空いていないことも珍しくありません。

その点、秋季大会は新チームということもあり有名選手が少なく、負けても引退ということでもないので夏の地方予選ほどの盛り上がりはありません。マスコミの取り上げ方も全く異なりますので観戦に訪れる人は夏ほど多くはありません。

このためひどい渋滞もなく近隣駐車場も空いていることはあります。球場内でもバックネット裏席は比較的確保しやすいといえます。座席もゆったりと座れることの方が多いので、観戦するのも快適でしょう。

まとめ

高校野球では夏の甲子園大会が終わっても秋季大会がすぐに開催されます。秋季大会は翌春の選抜大会の出場条件を満たすためにも夏の予選に負けず劣らず緊迫した試合が開催されます。ここでは

  • 高校野球の秋季大会は都道府県予選、地区大会がありその後の明治神宮野球大会まで長期間にわたって開催される
  • 選抜大会の出場条件には地区大会で勝ちあがる一般枠、明治神宮大会で得られる神宮枠、秋季大会の成績や他校の模範となるなど総合的に選考される21世紀枠がある
  • 秋季大会の観戦の魅力には、夏に劣らぬ真剣勝負、気候が穏やか、休日に開催される、混雑もなく快適に観戦できる

といった秋季大会ならではの魅力、楽しみ方についてお伝えしました。盛り上がった夏の大会が終わってもまだまだ高校野球を楽しむことはできます。是非秋季大会の観戦に出かけてはいかがでしょうか!


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