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2024夏甲子園出場校スポーツ紙ABC評価と優勝候補ランキング!第106回全国高校野球選手権

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2024年8月7日阪神甲子園球場で第106回全国高校野球選手権大会が開催されます。7月30日最後の地方大会愛媛県予選が終了し、甲子園出場校が全校出そろいました。

全代表校が決定後、翌日位以降の各スポーツ紙が恒例の選手権出場校ABC評価を掲載します。選抜優勝校の健大高崎、同準優勝校の報徳学園は春夏連続出場を果たすなど、今大会も強豪校が目白押しです。

今大会の優勝候補、有力校はどこの高校か?スポーツ各紙による各校のA、B、C評価を集計してランキング、最もA評価を集めた高校は?各スポーツ紙の特徴とともに紹介したいと思います!

大手スポーツ紙とは?各紙の特徴

例年、高校野球の甲子園出場校が決まると大手スポーツ紙が出場校の評価や優勝候補予想、展望を紙面化しています。今回も大手スポーツ紙が恒例のABC評価をしていますが、そもそも大手スポーツ紙とは?各紙の特徴について紹介します!

一般的に大手スポーツ紙、あるいはスポーツ6紙という呼ばれ方もしますが、どんなスポーツ紙があって各紙どんな特徴があるのでしょうか?

スポーツ紙部数通称特徴
スポーツニッポン約170万部スポニチ毎日新聞系、春の選抜大会の主催社系列、東京、大阪を中心に全国で発行
日刊スポーツ約160万部ニッカン朝日新聞系、夏の選手権大会の主催社系列、東京、大阪を中心に全国で発行
スポーツ報知約140万部報知読売新聞系、系列の巨人の報道がメイン、東京、大阪を中心に全国で発行
サンケイスポーツ約120万部サンスポ産経新聞系、資本関係にあるヤクルトの記事が充実、東京、大阪を中心に全国で発行
デイリースポーツ約60万部デイリー神戸新聞系、地元阪神の報道がメイン、関西地区を中心に関東、西日本でも発行

中日スポーツ

東京中日スポーツ

約30万部

中スポ

トーチュウ

中日新聞系、系列の中日の報道がメイン、中部地区を中心にトーチュウは関東で発行

部数はおおよその数字ですが、部数規模で100万部を超えるのが全国紙と呼ばれるスポニチ、ニッカン、報知、サンスポの4紙、100万部未満のデイリー、中スポは系列の日刊紙同様、ブロック紙と位置づけられます。

基本的には、都内で販売されている上記6紙がスポーツ6紙として呼ばれますが、これらの特徴から発行エリア内でも発行部数の多い地区の高校への評価はやや高めになる傾向はあります。

スポーツ6紙の優勝予想、評価は?

第106回全国高校野球選手権大会の各都道府県代表校が決定、デイリーを除くスポーツ5紙が各校のABC評価を掲載しました。が、その評価はどのような結果となっているでしょうか?

都道府県学校スポニチニッカン報知サンスポデイリー東京中日
北北海道白樺学園CCCC C
南北海道札幌日大BCBC B
青森青森山田AABB B
岩手花巻東BBCB B
秋田金足農業BCCB B
山形鶴岡東BBCB B
宮城聖和学園BCCC B
福島聖光学院BBCB B
茨城霞ヶ浦CBCC B
栃木石橋CCCC C
群馬健大高崎SAAA A
埼玉花咲徳栄BBAB B
千葉木更津総合BBBB B
東東京関東第一BBBB B
西東京早稲田実業BBBB B
神奈川東海大相模AAAA A
山梨日本航空BBBB B
新潟新潟産大付CCCC C
長野長野日大BCCC B
石川小松大谷BBBC B
福井北陸BBBB C
富山富山商業BCCC C
静岡掛川西BCCB C
愛知中京大中京BBAB B
岐阜岐阜城北BCCB C
三重菰野BBCB B
滋賀滋賀学園BBBB B
京都京都国際BABA B
大阪大阪桐蔭AAAA A
兵庫報徳学園SAAA A
奈良智辯学園BBBB B
和歌山智辯和歌山BAAA B
岡山岡山学芸館BBBB B
広島広陵AAAA A
鳥取鳥取城北BCCC C
島根大社CCCC C
山口南陽工業CCCC C
香川英明BBBB B
徳島鳴門渦潮CBBB C
愛媛聖カタリナCCCC C
高知明徳義塾BBBB B
福岡西日本短大附BBCB B
佐賀有田工業CCCC C
長崎創成館CCBB B
熊本熊本工業BBBB B
大分明豊ABBA B
宮崎宮崎商業BBCC C
鹿児島神村学園BBAB B
沖縄興南BBBB B

各校の評価は以上のようになりました。まだ掲載のないデイリースポーツを除くスポーツ紙5紙ごとにそれぞれABC評価数はいくつあるか集計してみました。

スポーツ紙各紙のABC評価数は?

スポーツ紙SABC
スポーツニッポン253210
日刊スポーツ082516
スポーツ報知091921
サンケイスポーツ082615
デイリースポーツ    

東京中日スポーツ

053014

各紙の評価結果のうち、A評価の最多はスポーツ報知の9ですが,B評価19、C評価21は最少とメリハリのついた評価となりました。B評価が多くなる傾向においてバランスよく評価したともいえます。

B評価が最多のスポニチは32と最少の報知19と13もの差がつきました。ただしスポニチは2校をS評価とし、さらにA評価5校、C評価10校はいずれも最少とA、C評価を絞った印象を受けます。

A評価の最少はスポニチ以外に東京中日の5となりましたが、スポニチがS評価2校あるのに対して東京中日はA評価は厳しめとなっています。東京中日はB評価30、C評価14ともにスポニチに次ぐ少なさでやや無難な評価とも言えるでしょう。

ニッカンとスポニチはA評価はともにB、C評価がそれぞれ25と26,16と15と似たような評価となりました。

全体の特徴としては、報知を除く4紙が無難なB評価が多く、Ā、C以外はとりあえずB評価となる傾向はほぼ例年通りでした。

それでは各紙の評価のランキングについて見ていきましょう。

関連:2024夏の甲子園優勝候補予想!組合せ日程、ベスト8は?第106回全国高校野球選手権大会

スポーツ各紙の評価ランキングは?

  • スポニチS評価の2校は?

今回、スポニチのみがS評価を採用していますが、S評価となったのは健大高崎、報徳学園の2校でした。春の選抜大会の優勝校、準優勝校で、選抜は系列の毎日新聞社主催の大会でもあることも影響しているかもしれません。

いずれにしても選抜で優勝、準優勝校がそのまま夏に甲子園に戻ってくるのもなかなか大変ですが、実力があることの証左と言えます。

  • オールA評価の高校は?

スポニチのS評価2校は未掲載のデイリー以外の4紙でも全てA評価となりました。さらにスポニチを含む4紙がĀ評価だったのは東海大相模、大阪桐蔭、広陵の3校となります。このS評価を含む5校が優勝候補の筆頭でしょう。

大阪桐蔭、広陵は昨秋の地区大会でも優勝、神宮大会、選抜大会に出場するなど安定した実力通り、夏の予選も勝ち抜いてきたことも高評価につながっていると思います。

唯一、選抜出場していないのが東海大相模ですが、大型左腕藤田投手を軸に夏の予選決勝では宿命のライバル横浜高校に逆転勝ち、春の県大会でも準優勝と力はあります。甲子園常連校ということも加味されてのĀ評価ではないでしょうか。

関連:2024センバツ高校野球、出場校のスポーツ紙ABC評価と優勝候補ランキング!第96回春の甲子園開幕!

  • 3紙がA評価、B評価が2紙の高校は?

4紙がĀ評価でB評価が1紙のみの高校はありませんでしたが、3紙がĀ評価、2紙がB評価だった高校は智辯和歌山のみでした。

ニッカン、報知、サンスポの3紙がĀ評価としましたが、選抜出場こそなかったものの、春季和歌山大会優勝、近畿大会準優勝の実力がĀ評価となったのではないでしょうか?

  • 2紙がA評価、B評価が3紙の高校は?

青森山田はスポニチ、ニッカン、京都国際はニッカン、サンスポ、明豊はスポニチ、サンスポがそれぞれA評価、残り3紙がB評価となりました。

3校とも選抜出場校ですが、青森山田は選抜ベスト8、春季青森大会も優勝、京都国際も選抜では青森山田に接戦で敗退しますが、春季近畿大会は優勝、明豊も選抜では優勝した健大高崎に2回戦で敗退しましたが、春季九州大会は優勝といずれの高校も実力、実績ともに十分あります。

  • 1つ以上A評価があった高校は?

A評価が1紙の高校が花咲徳栄、中京大中京、神村学園でいずれもスポーツ報知がĀ評価としました。花咲徳栄、中京大中京は選抜は不出場ですが、神村学園は選抜出場、2回戦で大阪桐蔭に惜敗しています。

花咲徳栄は春季埼玉県大会で優勝、関東大会ベスト8、中京大中京は春季愛知県大会は準優勝ながら春季東海大会で優勝、神村学園は春季九州大会準優勝と春季大会での結果も評価されたのでしょう。

  • オールC評価の高校は?

白樺学園、石橋、新潟産大付、大社、南陽工、聖カタリナ、有田工の7校がオールC評価となりました。夏初出場の4校のうち石橋、新潟産大付、聖カタリナの3校(残り1校は聖和学園)がオールCとなりました。

さらに大社、南陽工、有田工は公立校という点も低評価につながったのではないでしょうか?A評価が1つ以上ある高校はいずれも私立校ですが、オールB評価の熊本工業以外の公立校はいずれもC評価が1つ以上ありました。

関連;甲子園の公立高校歴代優勝校、高校野球の強豪、名門校をランキングしてみました!

注目選手の有無、都道府県大会や予選、地区大会での実績や選抜大会出場の有無、過去の甲子園での実績などを中心に評価されがちですが、ふたを開けたらこれらの高校が大躍進することもあるのが甲子園です。番狂わせに期待したいですね!

まとめ

2024年第106回全国高校野球選手権大会、夏の甲子園大会の全出場校が決定、デイリーを除くスポーツ5紙による恒例のABC評価のランキングと優勝予想をまとめました。

スポーツ5紙のランキングは

  • スポニチのみS評価、他紙はオールA評価は健大高崎報徳学園の選抜優勝、準優勝校
  • S評価を除くオールA評価は東海大相模大阪桐蔭広陵の3校
  • A評価が3紙、Bが1紙は智辯和歌山の1校のみ
  • A評価が2紙、Bが3紙は青森山田京都国際明豊の3校
  • A評価が1紙、残り4紙がB評価は花咲徳栄中京大中京神村学園の3校
  • オールC評価は白樺学園、石橋、新潟産大付、大社、南陽工、聖カタリナ、有田工の7校

となりました。スポーツ紙の予想は軒並み強豪校、甲子園常連校に高めの評価がつく傾向もあり、特に選抜の優勝、準優勝の2校はスポニチはS評価、他紙もオールA評価となっています。

スポーツ紙では低評価だった高校が勝ち進み、オールAの評価の高校でも敗退してしまうのが高校野球の面白さでもあり、一発勝負のトーナメントの怖さでもあります。

今春の第96回選抜大会から低反発の飛ばないバットに変更となり、打撃戦も減少傾向になることも予想されます。評価の低い高校が接戦に持ち込んで終盤にひっくり返すといった展開もみられるかもしれませんね。


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