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甲子園常連校、春夏の最多出場回数ランキングの一覧、あの高校野球強豪校は何位?

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春90回、夏100回を超える長い歴史を誇る高校野球の甲子園大会、甲子園の常連校といえばどの高校を思い浮かべるでしょうか?参加校数10校で始まった第1回選手権大会、その9年後には参加校数8校で第1回選抜大会がスタートしました。

いまや選手権大会は45府県の代表校各1校と北海道、東京都の代表校各2校の49代表校が出場し、選抜大会は前年の秋季各地区大会の上位校などから32校が選抜されるほどの規模となりました。

毎年のように甲子園に出場している常連校のうち、2024年夏の選手権大会時点の春夏の最多出場回数とランキングについて一覧にしてみました。誰もが知っているあの強豪校は果たして何位か?見てみましょう!

春夏の甲子園出場回数ランキング!

2024年第96回選抜大会終了時点での春の選抜、夏の選手権のそれぞれの出場回数ランキングと春夏合計の出場回数ランキングを一覧にしました。

春の選抜大会出場回数ランキング(第96回大会まで)

順位回数校名都道府県順位回数校名都道府県
142龍谷大平安京都1917福井商福井
232中京大中京愛知静岡静岡
331東邦愛知2116横浜神奈川
430県岐阜商岐阜松山商愛媛
528高松商香川松商学園長野
627広陵広島桐蔭和歌山
726天理奈良星稜石川
823報徳学園兵庫2515海南和歌山
922広島商広島向陽和歌山
1021早稲田実東京智辯和歌山和歌山
高知高知大阪桐蔭大阪
熊本工熊本仙台育英宮城
1320PL学園大阪3114帝京東京
日大三東京今治西愛媛
明徳義塾高知下関商山口
東北宮城高知商高知
1719徳島商徳島智辯学園奈良
大体大浪商大阪北海北海道

春の選抜大会は、大正13年の第1回大会から戦前最後となる昭和16年の第18回大会までは各地区の有力校から選抜されていました。現在のように前年に秋季大会が開催されていたわけではなく、また前年の選抜優勝校が選抜されていた時期もあります。

出場回数の上位校の大半は、第18回大会までの時期に多く出場しています。この時期の出場回数は上位から順に龍谷大平安13回、桐蔭(和歌山中)12回、松山商11回、県岐阜商10回がそれぞれ10回以上。

続いて中京大中京(中京商)・高松商・向陽(海草中)9回、東邦(東邦商)・広島商・松商学園(松本商)・海南・静岡8回、広陵・大体大浪商(浪華商)7回、早稲田実・下関商6回、熊本工・徳島商4回、日大三2回となっています。

関連記事:春の選抜甲子園連続出場の最多回数記録とランキング、夏より難しい理由とは?

なお上記の大正から戦前の昭和にかけての甲子園の常連校、いわゆる古豪のうち、一番甲子園から遠ざかっているのは平成8年の第68回大会に出場した松山商で以降28年間選抜出場がありません。

意外にも(といっては失礼ですが)、桐蔭(和歌山中)、向陽(海草中)、海南の和歌山古豪3校は21世紀枠で桐蔭が平成27年、向陽が平成22年、海南が平成26年にそれぞれ出場、下関商も平成20年に一般枠で出場しています。

関連記事:選抜21世紀枠の選考基準と歴代戦績。2020年選抜高校野球、出場校決定!

20回以上出場している天理は昭和29年、報徳学園は昭和39年、PL学園は昭和37年に初出場して以来、現在までそれぞれ26回、23回、20回と昭和中盤から平成にかけて回数を重ねました。

さらに20回出場の明徳義塾は昭和57年に初出場すると、平成以降で16回と平成は2年に1回選抜に出場するという驚異的なハイペースで出場回数を重ねています。同様に横浜高校、智辯和歌山高校も平成以降13回出場のハイペースで、これらの高校は現在の甲子園常連校のイメージも強いかと思います。

夏の選手権大会出場回数ランキング(第106回大会まで)

順位回数校名都道府県順位回数校名都道府県
140北海北海道1922星稜石川
237松商学園長野東北宮城
334龍谷大平安京都高岡商富山
430県岐阜商岐阜高松商香川
仙台育英宮城福井商福井
629早稲田実東京智辯学園奈良
天理奈良2520横浜神奈川
中京大中京愛知桐蔭和歌山
927智辯和歌山和歌山鹿児島実鹿児島
1026松山商愛媛樟南鹿児島
静岡静岡2919秋田秋田
1225広陵広島日大山形山形
1324徳島商徳島日大三東京
1423高知商高知慶応神奈川
鳥取西鳥取海星長崎
広島商広島聖光学院福島
明徳義塾高知    
熊本工熊本    

夏の選手権の最多出場回数は40回の北海高校で、北海道勢が初参加した大正9年の第6回大会の初代表校が北海高校(北海中)です。北海道が1代表校だった昭和33年の第40回大会まで19回、南北北海道に分けられた昭和34年の第41回大会以降は南北海道代表として21回それぞれ出場しています。

2位の松商学園は、大正9年の第6回大会に松本商として初出場、1県1代表となる昭和53年の第60回大会までは長野県代表は山梨県、新潟県と甲信越大会で代表枠を競っていた時代が大半でした。

そんな全国大会への出場へのハードルが高い時代でも、昭和25年第32回大会からは松商学園として5年連続、昭和50年の第57回大会から6年連続出場するなど甲信越地区でも圧倒的な強さを誇ってきました。

選抜大会の出場回数1位の龍谷大平安は選手権でも3位にランキングされますが、初出場は昭和2年の第13回大会とやや遅いながらも以降5年連続出場するなど戦前まで10回出場しています。戦後も昭和31年の第38回大会から5年連続出場するなど通算34回の出場回数を重ねています。

4位の県岐阜商は戦前は東海地区で代表枠を争っていた時代からの出場ですが、東海地区は第1回大会の宇治山田(三重四中)以外は県岐阜商が2回、それ以外は全て愛知代表が代表権を獲得していました。

岐阜代表は戦後しばらくは三重との三岐大会で代表枠を争っていましたが、この間に県岐阜商は8回代表権を獲得しています。

同じく4位の仙台育英は昭和38年第45回大会に初出場して以降、30回の出場回数を重ねましたが、宮城県は仙台育英と東北高校(17位タイ22回出場)の2強が県の代表枠をほぼ独占しているのが特徴的です。

6位の天理は昭和34年第41回大会に初出場して以降、29回の出場回数を重ねましたが、奈良県も天理と智辯学園(24位21回出場)の2強が県の代表枠をほぼ独占しているという点で宮城県と似ています。

同じく6位の早稲田実業は大正4年の第1回大会に出場しますが、翌年からは東京代表の椅子を慶応義塾(慶應普通部)に6年連続で出場を譲ります。しかし大正11年の第8回からは逆に7年連続で出場、戦前までは14回出場しました。

戦前の昭和15年第26回大会までは東京の代表校は、日大三の2回を除いて早稲田実、慶応普通部、慶応商工の早慶で代表枠をほぼ独占する時代が続きました。

昭和49年第55回大会に東京代表が東西に分かれて以降は東東京代表として7回、平成13年に国分寺市へ学校移転後は西東京代表として3回出場しています。

2024年選手権の出場で6位タイとなった中京大中京(中京商)は戦前は4回しか出場がありません。戦前の愛知は愛知一中(現旭丘)や愛知商業が代表権を争っていましたが、中京大中京は戦後愛知代表1枠となって以降に出場回数を大きく重ねました。

関連記事:夏の甲子園連続出場の最多回数の記録とランキング。聖光学院より連続回数が多い学校は?

2024年選手権の出場で単独9位の智辯和歌山は昭和62年の第69回大会に初出場と上位校の中でもかなりの遅咲きですが、平成以降35年間で26回という驚異的なペースで出場回数を増やしています。

10位の松山商、静岡も戦前からの古豪でそれぞれ戦前までに11回、7回の出場を果たしています。静岡は第103回大会の静岡代表として出場するなど現在も甲子園の常連校ですが、松山商は平成13年第83回大会に出場して以降甲子園から遠ざかっています。

12位以下では、広島県の広陵が25回、広島商が23回と広島の2強としてしのぎを削っています。同じように高知県も14位の23回で高知商、明徳義塾が並び13回の高知高校が3強として代表枠を争っており、平成6年第76回大会の宿毛(すぐも)高校以降、令和5年第105回大会に高知中央が出場するまでこの3強以外の高校は代表になっていません。

鹿児島県も樟南と鹿児島実がともに20回、秋田県は秋田19回、秋田商18回とそれぞれ2強が上位34位までにランキングしました。

関連記事:都道府県を代表する高校野球強豪校とは?甲子園歴代出場回数や勝利数で選んでみました!

出場回数の上位校の顔触れを見る限りではやはり戦前から出場している高校が多く、戦後に初出場している高校は昭和30年代から平成にかけて強豪校となって出場回数を重ねるケースが多いようです。

春夏合計甲子園出場回数ランキング(2024年夏まで)

順位回数校名
176龍谷大平安4234
261中京大中京3229
360県岐阜商3028
455天理2629
554北海1440
653松商学園1637
752広陵2725
850早稲田実2129
高松商2822
1048東邦3117
1145仙台育英1530
1244広島商2223
熊本工2123
1443静岡1726
徳島商1924
明徳義塾2023
1742松山商1626
東北2022
智辯和歌山1527
2039福井商1722
日大三2019
報徳学園2316
2338星稜1622
2437PL学園2017
高知商1423
2636横浜1620
桐蔭1620
智辯学園1422
2934高知2113
3032大体大浪商1913

春の選抜と夏の選手権の甲子園出場回数1位は、京都の龍谷大平安が76回と2位の中京大中京61回を断トツに引き離す結果となりました。春と夏で計200回を超える大会のうち3年に1回以上のペースで出場していることになります。

上位15校のうち4位の天理は春夏通じて昭和29年春の第26回選抜大会が初出場、戦前の出場が唯一ない高校となりました。11位には宮城県の2強仙台育英が45回、17位に東北が42回でランクインしています。

上位30校のうち同一都道府県から複数ランキングされたのは、上記の宮城以外には、愛知の2位中京大中京と10位東邦、奈良の4位天理と26位智辯学園、東京の8位早稲田実と20位日大三、広島の7位広陵と12位広島商。

高知は16位明徳義塾、24位高知商、29位高知高校は唯一3校がランクイン、和歌山の17位智辯和歌山と26位桐蔭(旧和歌山中)、大阪の24位PL学園と30位の大体大浪商(旧浪華商)となりました。

また上位30校のうち春夏通じて1回も優勝経験がない高校は、5位北海、12位熊本工、17位東北、20位福井商、23位星稜の6校ですが、いずれの高校も準優勝の経験はあります。

なお選抜優勝回数4回、選手権優勝回数5回の春夏歴代優勝回数9回と学校別優勝回数で2位にランキングされている大阪桐蔭は、選抜出場回数15回、選手権出場回数13回の28回しかありません。3大会に1回優勝しているというとんでもない成績を残していることがわかります。

まとめ

野球ファンの誰もが聞いたことのある甲子園常連校とは、一体甲子園に何回出場しているのか?春の選抜大会、夏の選手権大会と通算200回以上開催された全国大会の出場回数のランキングをまとめました。

2024年夏の第106回選手権大会時点の春夏通算の甲子園出場ランキングベスト10は

  • 1位は龍谷大平安の76回、春も42回で1位、夏は34回で3位
  • 2位は中京大中京の61回、春は32回で2位、夏は29回で6位
  • 3位タイは県岐阜商の60回、春は30回で4位、夏は30回で4位タイ
  • 4位は天理55回、5位は北海54回、6位は松商学園53回
  • 7位は広陵52回、8位タイには高松商、早稲田実50回、10位は東邦48回

となりました。上位にランキングされる高校は戦前から出場している古豪が大半でしたが、ベスト10の高校は近年でも甲子園に頻繁に出場しており平成以降でも県岐阜商はベスト4が最高成績ですが、それ以外の高校は優勝か準優勝を達成しています。

戦前から現在まで甲子園の常連校であり続けるのは大変なことですが、こういった伝統校が甲子園に出場すると高校野球ファンも一層盛り上がることでしょう。甲子園での伝統校同士の対戦も見てみたいですね!

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