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都道府県別高校野球強豪校、代表校は?甲子園歴代出場回数や勝利数で選んでみました!

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都道府県

都道府県の代表校が栄冠をかけて熱戦を繰り広げる高校野球の甲子園大会。毎年のように常連校が代表となる地区もあれば、初出場校が代表となる地区など様々です。

そこで高校野球ファンなら誰でも知っている強豪校だけで甲子園大会が開催されたらどんな顔触れになるのか?が気になりました。初出場や公立校の試合ぶりも甲子園大会の醍醐味ですが、甲子園の試合全てが強豪校の対戦というのも興味深く感じました。

早速、2024年第106回選手権大会終了時点の歴代出場回数や勝利数を調べてみて、その出場回数、勝利数の多さから各都道府県を代表するのにふさわしい強豪校を選んでみました。是非ご覧ください!

各都道府県の甲子園出場回数最多校は?

まず都道府県を代表する強豪校の条件としてどれだけ甲子園に出場しているか、地区予選で優勝しているのか?が判断基準になると思います。2024年夏の選手権大会終了時点での各都道府県の春夏甲子園出場回数が最も多い高校を調べて、地区別に一覧にしてみました。

北海道・東北地区

都道府県最多校回数選抜選手権
北北海道駒大岩見沢1284
南北海道北海541440
青森八戸学院光星231112
岩手盛岡大付16511
秋田秋田・秋田商24
山形日大山形23419
宮城仙台育英451530
福島聖光学院24618

秋田は秋田が選抜5回、選手権19回、秋田商が選抜6回、選手権18回とともに24回の出場。宮城は仙台育英が選抜15回、選手権30回の45回で東北高校の選抜20回、選手権22回の42回を抜いて1位となっています。

青森は2位が、青森山田の14回(選抜3回、選手権11回)、岩手の2位は花巻東の15回(選抜4回、選手権11回)となりました。

関東・東京地区

都道府県最多校回数選抜選手権
茨城常総学院271116
栃木作新学院281216
群馬桐生261214
埼玉浦和学院261115
千葉銚子商20812
東東京帝京261412
西東京早稲田実512130
神奈川横浜361620
山梨東海大甲府19613

群馬の桐生は戦前から昭和にかけて群馬の常連校で、桐生一、健大高崎、前橋商、前橋工などを抑えての最多。西東京は早稲田実が東東京時代を含めての最多51回で日大三高の39回(選抜20回、選手権19回)を抑えての最多となりました。

神奈川は横浜と2強の一角東海大相模は24回(選抜12回、選手権12回)と横浜に大きく引き離されての2位でした。

関連記事:高校野球神奈川代表の甲子園歴代優勝校や戦績!横浜、東海大相模以外の優勝校も!

北信越・東海地区

都道府県最多校回数選抜選手権
新潟日本文理17512
長野松商学園531637
静岡静岡431726
愛知中京大中京613229
岐阜県岐阜商603030
三重三重271314
富山高岡商27522
石川星稜381622
福井福井商391722

富山県は、富山商の23回(選抜6回、選手権17回)に対して高岡商が上回り最多となりました。新潟は平成以降に台頭した日本文理が最多校となりましたが、長野、静岡、愛知、岐阜は戦前からの古豪が最多校となっているのが特徴的です。

近畿地区

都道府県最多校回数選抜選手権
滋賀近江24717
京都龍谷大平安764234
大阪PL学園372017
兵庫報徳学園392316
奈良天理552629
和歌山智辯和歌山421527

近畿地区の激戦区は何と言っても大阪です。2位に大体大浪商32回(選抜19回、選手権13回)、3位に大阪桐蔭28回(選抜15回、選手権13回)と全国区の強豪がひしめき合いますが、出場回数ではPL学園が最多となっています。

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四国・中国地区

都道府県最多校回数選抜選手権
岡山関西21129
広島広陵522725
鳥取鳥取西27423
島根浜田15411
山口下関商23149
香川高松商502822
徳島徳島商431924
愛媛松山商421626
高知明徳義塾432023

広島は、2位に広島商45回(選抜22回、選手権23回)が肉薄していましたが、両校とも戦前から常連校だったものの平成以降で広陵が出場回数を増やし最多となっています。

関連記事:高校野球広島代表の甲子園歴代優勝回数、春の広陵と夏の広島商業強豪2強が双璧!

四国は戦前からの強豪校四国4商のうち3校は最多校でしたが、高知県は4商の一つ高知商が37回(選抜23回、選手権14回)と昭和後半から平成以降に台頭してきた明徳義塾にわずかながら及びませんでした。

なお高知県は高知高校が39回(選抜21回、選手権18回)で明徳義塾に次ぐ2位、高知県は明徳義塾、高知、高知商がほぼ入れ替わって出場しています。

九州地区

都道府県最多校回数選抜選手権
福岡小倉211110
佐賀佐賀商22616
長崎海星23513
熊本熊本工442123
大分大分商21615
宮崎日南学園1459
鹿児島鹿児島実28919
沖縄興南17413

福岡の2位には小倉工が17回(選抜9回、選手権8回)が続きますが、小倉は戦後から昭和50年頃、小倉工は戦前から昭和40年頃に福岡の常連校として出場回数を重ねました。昭和後半以降は優勝経験のある三池、西日本短大付、準優勝した福岡第一に柳川、東福岡、福岡大大濠、福岡工大城東などまさに群雄割拠の激しい県です。

鹿児島は鹿児島実以外の樟南26回(選抜7回、選手権19回)、鹿児島商25回(選抜12回、選手権13回)と大混戦でした。同じく沖縄も沖縄尚学が15回(選抜6回、選手権9回)と鹿児島は3強、沖縄は2強が代表校になる状況が目立ちます。

出場回数最多校ではない勝利数最多校は?

各都道府県を代表するということならば、出場回数が多い高校から選ぶのが前提になるかと思います。しかし出場回数が同じだったり最多ではないものの甲子園での実績が上というようなケースはこれらを総合的に判断する必要があります。

上記の出場最多回数校はおおむね甲子園での勝利数や実績も最多のケースが多いですが、そうでないケースについて甲子園勝利数で比較してみたいと思います。

都道府県勝利数最多校勝利数勝利数2位校勝利数
岩手花巻東19盛岡大付12
秋田秋田商18金足農13
岡山倉敷工25関西22
徳島池田42徳島商42
大分津久見24明豊20

上記5つの県のうち秋田県は出場回数最多校が2校ありましたが、秋田は秋田商が18勝で最多となるものの、秋田高校は10勝で金足農の13勝を下回りました。

残りの4県では、岩手県は花巻東、岡山県は倉敷工、大分は津久見と出場回数最多校の勝利数を上回りました。徳島県は池田と徳島商がタイで並んでますが、徳島商が43回の出場に対して池田が17回の出場と半分以下にも関わらず、勝利数が上回るという驚きの結果となりました。

都道府県を代表する高校はここだ!

ここまで都道府県別の出場回数最多校と勝利数最多校を見てきました。ほとんどの都道府県で出場回数最多校が勝利数も最多となる結果となりましたが、出場回数最多校を上回る勝利数をあげた高校が岩手、岡山、大分の3つの県でみられました。

以上より各都道府県を代表する高校は以下の通りとしました。

都道府県高校都道府県高校都道府県高校都道府県高校
北北海道駒大岩見沢東東京帝京滋賀近江愛媛松山商
南北海道北海西東京早稲田実京都龍谷大平安高知明徳義塾
青森八戸学院光星神奈川横浜大阪PL学園福岡小倉
岩手花巻東山梨東海大甲府兵庫報徳学園佐賀佐賀商
秋田秋田商新潟日本文理奈良天理長崎海星
山形日大山形長野松商学園和歌山智辯和歌山熊本熊本工
宮城仙台育英静岡静岡岡山倉敷工大分津久見
福島聖光学院愛知中京大中京広島広陵宮崎日南学園
茨城常総学院岐阜県岐阜商鳥取鳥取西鹿児島鹿児島実
栃木作新学院三重三重島根浜田沖縄興南
群馬桐生富山高岡商山口下関商  
埼玉浦和学院石川星稜香川高松商  
千葉銚子商福井福井商徳島徳島商  

ここまでの顔触れを見てみると選抜優勝回数最多5回の愛知県東邦高校、選手権優勝回数6回で2位の広島商、そして大阪は選抜優勝回数4回で全国2位、選手権5回で3位タイの大阪桐蔭は漏れる結果となりました。

愛知は優勝回数、勝利数とも全国1位の中京大中京、広島は春夏78勝の広陵、大阪は春夏96勝のPL学園が上位にいるためこのような結果となりました。賛否両論あるともいますが、いずれも野球強豪府県ならではのハイレベルなライバル関係にあると言えるでしょう。

まとめ

各都道府県を代表する高校はどんな高校か?甲子園大会への歴代出場回数や勝利数の多さから各都道府県を代表する強豪校を選んでみました。各都道府県の大半に共通しているのは、甲子園への出場回数が最多の高校が通算勝利数でも都道府県1位でした。

各県の出場回数1位校を上回る勝利数を上げている県は、岩手、岡山、大分の3県で、岩手県は花巻東が盛岡大付を、岡山県は倉敷工業が関西を、大分県は津久見が大分商を、それぞれ出場回数1位校を上回る勝利数でした。

いずれにしても、これらの各都道府県を代表する高校、強豪校が甲子園に揃って代表校として出場することになれば新鮮味には欠けますが、違う盛り上がり方を見せるかもしれませんね。

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