高校野球を観戦する目的は様々です。試合をする高校の野球部員の保護者、生徒、教師は自校の応援が目的ですし、地方大会ではそういった学校関係者の方がスタンドの大半を占めます。しかし甲子園では学校関係者よりも一般的な高校野球ファン、特定の高校のファンが圧倒的に多く詰めかけます。
友人、カップル、家族で観戦する方々は非常に多いですが、一人観戦者もかなりいます。かくいう僕も一人観戦者ですが、とにかく一人観戦の方が絶対に楽しいです。まあ友人と観戦することもないわけではないですしそれはそれで盛り上がりますが、「集中して」観戦したいならば一人観戦がおすすめです。また地方大会の観戦か甲子園での観戦かによっても観戦スタイルが変わってきます。ここではそれぞれの一人観戦の醍醐味と楽しみ方について紹介したいと思います。
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地方大会の一人観戦の醍醐味とは?
地方大会の最大の特徴は、開催球場が見たいカードによってバラバラというところです。そのため日によって行く球場が異なるため、自家用車で行くのか、公共交通機関で行くのか変わってきます。地方球場の多くは公共交通機関で行きにくい、鉄道からバスへの乗り換えがあっても本数が少ないなど不便な場所にあるので自動車での移動が便利なケースが大半です。地方ですので駐車場も安いか球場によっては無料駐車場もあるくらいです。
さらに地方大会では多くても1日3試合ですが、全てのカードが見たい試合とは限りませんし、コールドゲームで試合があっさり短時間で終わることもあります。一方で座席指定はないものの、名門校有名校同士の対戦などよほどでない限り座席に座れないことはありません。
これらをまとめると、球場への移動手段は経済的、時間効率的に自家用車が中心となります。さらに地方大会ではよほどバックネット裏の良い席を確保したいという思いがない限り、球場入り時間は自由、空席への移動も自由です。また球場滞在時間は長くても3~4時間程度であることを考慮すると、球場への移動や出入りを含めて機動的に動くことができるのが特徴です。
裏を返せば、当日の試合状況次第でその日の行動が大きく変わりますので、一人の方が計画を立てやすいです。もちろん友人やカップルで観戦するなど楽しみ方もそれぞれですが、相手の都合もありますのである程度自由度が制限されます。その点、一人観戦では、球場内の移動も自由、球場の往復も自由で試合が少し早く終われば次の予定を立てられますし、スーパー銭湯で汗を流す、ご当地グルメを楽しむなど効率的に時間を使えます。
何と言っても試合に集中できるのが大きいです。友人知人と出かければ会話もしますが、やはり会話をしていると重要なシーンを見逃してしまうこともあります。また球場内をあちこち移動したり、カードによっては少々居眠りをすることもありますが、これも連れ合いの人がいるとなかなかしづらいです。
一人観戦ならではの自由度の高さは、より本格的に野球観戦するにはもってこいです。一人で観戦して寂しいのではないか、周りの観客にもそう思われているんじゃないかと感じるかもしれません。が、安心してください、周りも一人観戦は多いですし関心もありません。友人知人と一緒に盛り上がるのも楽しみ方の一つですが、相手と都合が合わない時こそ、是非一人観戦がおすすめです!
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甲子園の一人観戦の醍醐味とは?
甲子園での観戦の最大の特徴は、ほぼすべての日程が1試合4試合あることです(3試合日もあります)。これは観戦スタイルによっても変わりますが、特定の1試合だけが観たいのか全ての試合を観たいのかによって滞在時間が大きく変わります。また指定席か自由席か、休日か平日かによっても自由席の場合、開門時間のどれくらい前から並ぶかも変わってきます。
すなわち長時間行列に並び、全試合を観戦するとなると12時間近く甲子園球場にいることになりますので、そもそもこれに付き合ってくれるような熱狂的な高校野球ファンが周りにいるのかということがポイントとなります。結論から言うとあまりいないのではないでしょうか?これが1日だけなら最初から最後まで一緒に観戦する人もいるとは思いますが、連日となるとまずいません。
春ならまだしも(逆に春でも寒い日は1日いないこともありますが)夏の炎天下に連日朝から晩近くまで連日観戦するのは、相当なファンでかつそれなりの暑さ対策をしないと心が萎えます。しかし僕のように熱狂的でかつ暑さ対策をしていれば少しでも長い時間甲子園球場にいたいと思います。そうすると知人友人と行くのはかなり制約が多くなります。
言い換えれば甲子園球場で1試合でも多く観戦したいなら一人観戦にならざるをえないということになります。ですが、せっかく甲子園球場まで足を運んだならとことん楽しんだほうが良いと思います。甲子園界隈に住んでる方なら良いですが、遠方から来たなら何泊かして目いっぱい大阪周辺に滞在して春と夏の年2回のお祭りを堪能したいところです。
そこで一人観戦の醍醐味といいますと、まずチケットがとりやすいことと座席の確保がしやすいことが言えます。これは単純に複数枚よりも1枚の方が購入しやすいということで、指定席で横並びのチケットも取れないわけではないですが、倍率は上がります。自由席となると開門前から並べば横並びの席を確保するのも難しくないですが、銀傘の下や通路側の座席となると開門してしばらくしてからではなかなか空きがでないこともあります。
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これはチケットのみならず新幹線指定席、ホテルの確保にも言えます。開催期間は春休み、夏休みでもありますので、大阪はUSJや観光客で新幹線、ホテルの確保も一苦労します。一人の方が機動的に動けるというメリットはチケット以外にもあると思います。
またカードによってはあまり関心のない試合の時はスタンド内通路で涼むこともありますが、友人知人を放置したまま長時間席を外すのが気になるものの一人なら自由です。さらに連日の観戦となると暑すぎてもう試合の途中で球場から出たいときも出てきますが、これも自由です。一人だと我慢しなくてよいということが言えます。
以上の点から一人観戦を是非おすすめします。では注意点にはどんなことがあるのか見ていきましょう!
一人観戦時の注意点
一人で観戦する際に気を付けたいことは、座席を離れるときにきちんとキープしておくことです。これは自由席の時に言えることですが、地方大会や甲子園の人気カードの時は空席を探している人がたくさんいます。何気なく座席を離れてしまうといつの間にかほかの人に席をとられていたということにもなりかねません。
友人、知人と来ていれば自分だけが席を離れていても相手の人が座席をキープしてくれます。よく見かける光景ですが「こちらの席は空いていますか」と聞いてくる人がいますので、「空いていません」と答えてもらえます。しかし一人ですと隣の席の人はあかの他人ですから、きちんとキープしている意思を表明しておかないと空席と判断されてしまいます。
座席を離れる際には、タオルや荷物、ドリンク等を置いて占有していることをアピールしておきましょう!逆にこうしておけば普通に空席ではないと判断できますので、席を取られてしまうことはありません。しかし空のペットボトルやカップだけでキープしているといつの間にか係員に撤去されてしまい、空席とされてしまいますので荷物などを置いておくことが重要です。
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また荷物を置く際には貴重品は必ず持ち歩きましょう。甲子園でもよく「置き引きに注意」という注意喚起がされています。置き引きに合うことはよほどまれだとは思いますが、置き引きにあってしまってはせっかくの観戦が台無しですのできちんと管理しておきましょう。
まとめ
高校野球の地方大会の観戦、甲子園での観戦についてそれぞれ一人観戦の醍醐味、楽しみ方を紹介してきました。まとめますと
- 地方大会ならではの一人観戦の醍醐味
とにかく機動的に動けるのでいろんな座席への移動、球場の出入り、球場への往復などの自由度が高いので効率的に観戦するのにおすすめ。
- 甲子園ならではの一人観戦の醍醐味
チケットや座席を確保して連日、1日4試合観戦する気があるならおすすめ。
高校野球の観戦は、友人知人と観るもよし、一人で観るもよしですが、一人ならではの醍醐味、利点もあります。それにせっかく観に来るならばとことん楽しむこともお勧めです。1日だけなら友人知人と観戦して盛り上がるのも良いですが、集中して観戦するならば是非一人観戦でお楽しみいただきたいものです。