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2021年夏の高校野球代表校予想!愛知県予選の優勝候補は?

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2021年(令和3年)8月9日に開催予定の第103回全国高校野球選手権大会、新型コロナによる2020年第102回大会の中止を経て2年ぶりに夏の甲子園が戻ってきます。各都道府県の地区予選は6月下旬から7月上旬にかけて続々と開幕します。

21年春の第93回選抜甲子園では愛知県の中京大中京が大会注目のエース畔柳享丞投手の好投によりベスト4進出。19年春の第91回大会では同じ愛知県の東邦高校が史上最多5回目の優勝を果たしています。

愛知県では全国最多優勝回数を誇る中京大中京、東邦、愛工大名電、享栄のいわゆる私学4強が交互に甲子園に出場、プロ野球選手も多く輩出しているこの4校が愛知県の高校球児の高い壁となって立ちはだかります。

全国1、2を争う参加校数で激戦区の愛知県の地区予選の行方は?優勝候補はどこなのか?春季県大会や東海大会の戦いぶりから代表校、予選優勝校の予想をします!

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第103回全国高校野球選手権大会愛知大会はいつ開幕?

第103回全国高等学校野球選手権大会愛知県大会、県予選は7月3日(土)に開幕。県予選の抽選会6月19日(土)に刈谷市総合文化センターで行われます。試合日程が順調に消化されれば7月31日(土)14時の決勝戦まで3週間以上、熱い闘いが繰り広げられます。

各球場での観戦は有料入場が予定されていますが、新型コロナの感染状況によって変更となる可能性もありますので、開幕前や開幕以降も愛知県高校野球連盟の㏋等で確認することをお勧めします。

2021年春季愛知県大会の結果は?

春季愛知大会は3月下旬に県内の各地区で地区大会を開催、地区大会を勝ち上がった高校による県大会が4月10日から5月2日の決勝戦まで行われました。愛知県の春季大会は夏の県予選のシードを獲得するために重要な大会となります。

さらに県大会の上位2校は東海大会に進んで他県の強豪校と対戦します。このため控えの投手や野手に経験させる場にもなり、チーム力を挙げる絶好の機会となります。

一方で選抜出場校は夏に向けてエースの休養期間にあてたり、県内や他都県のライバル校にはエースを温存して対策を立てづらくするという戦略をとるチームもあるので、春季大会の結果がそのままチームの実力に直結しないとも言えますが、いずれにしても各校とも実力を測るには貴重な大会です。

少なくとも夏の県予選だけで180校前後の高校が参加する愛知県大会でシードが獲得できないと、最大8試合を勝ち抜く必要がありさらに他のシード校といきなり序盤で当たるリスクもあります。

予選の代表校を占う上でもこのシードを獲得できたか否かで準々決勝以降の予想も変わってきます。まずは21年の春季県大会の結果を見てみましょう!

シード校8校は?

春季県大会の8強がそのまま夏の県予選のシード8校となります。県大会のブロックは8つに分けられシード校が各ブロックに振り分け、3回戦から登場するのが愛知県大会の方式です。

シードの8校は準々決勝まで対戦しません。5回戦を勝ち抜いた高校による再抽選で準々決勝の組み合わせが決まります。シード校は3回戦から登場するので優勝するまで6試合で済みます。

シード校が予選の序盤で敗戦することもありますが、シード校になれば準々決勝までは比較的勝ち上がりやすい組み合わせになります。このためシード校から優勝校が出やすい傾向にあるということが言えるでしょう。

シード校は、春季大会のベスト8の高校愛工大名電、享栄、栄徳、星城、東邦、桜丘、東浦、中京大中京の8校です。センバツ大会に出場した中京大中京は2回戦からの登場となりましたが、このベスト8には私学4強全てが勝ち残りました。

春季県大会の試合結果は?

春季県大会は愛工大名電が優勝、準優勝は享栄と私学4強の2強による決勝となりました。春季大会のベスト16以降の試合結果を見てみましょう。

試合勝利校スコア敗戦校備考
決勝戦愛工大名電6-1享栄 
準決勝愛工大名電12-6栄徳 
享栄6-5星城 
準々決勝愛工大名電5-4東邦 
享栄18-0桜丘5回コールド
栄徳6-0東浦 
星城8-4中京大中京 
3回戦愛工大名電2-1刈谷 
享栄5-1愛産大三河 
栄徳4-3至学館 
星城3-2日本福祉大付 
東邦12-2愛知啓成8回コールド
桜丘6-1豊田大谷 
東浦8-0蒲郡7回コールド
中京大中京17-4豊川7回コールド

私学4強のうちの2校の対戦となった愛工大名電対享栄の決勝戦は6-1で愛工大名電が勝ち優勝しました。準決勝はこの2校に栄徳、星城が挑みましたが、準々決勝で昨秋の覇者、選抜ベスト4の中京大中京を破った星城は享栄に5-6の1点差の敗退、栄徳も愛工大名電に力負けしました。

準々決勝では昨秋の県準優勝校東邦に愛工大名電が接戦勝ち、享栄、栄徳は危なげない勝ち方でベスト4に進みました。3回戦は甲子園出場経験校の刈谷、愛産大三河、愛知啓成、豊川が勝ち残りましたが、私学4強の壁に跳ね返されています。

私学4強の2校が決勝まで残りましたが、3回戦以降の試合結果では接戦も多く、春季大会の結果を見る限りでは神奈川の東海大相模や大阪の大阪桐蔭ようにずば抜けた高校はない印象です。

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東海大会の結果は?

春季東海大会には優勝校愛工大名電、準優勝校享栄が出場しました。東海大会は愛知、岐阜、三重、静岡の4県から各2校の計8校が参加しました。両校の戦績を見てみましょう。

高校回戦スコア対戦相手
享栄決勝1-5掛川西(静岡2位)
準決勝12-3中京(岐阜1位)
1回戦8-3藤枝明誠(静岡1位)
愛工大名電準決勝1-6掛川西(静岡2位)
1回戦6-4岐阜第一(岐阜2位)

愛知2位の享栄高校が決勝まで進みましたが、静岡2位の掛川西高校に敗退、準優勝に終わりました。しかし1回戦、準決勝では静岡1位の藤枝明誠、岐阜1位の中京を下すなど着実に力をつけてきている印象です。

もう一方の愛工大名電は1回戦で岐阜2位の岐阜第一を下すも準決勝で優勝した掛川西に敗退しました。愛知の2校とも静岡の掛川西に敗れるという結果となりました。しかし昨秋は東海大会に出場追出来なかった両校が春季東海大会で勝ち進んだのは夏に向けて順調にチーム力が向上していると言えるでしょう。

夏の愛知県大会優勝候補の本命は?

ここまで春季大会の県大会、東海大会の試合結果を見てきました。春季東海大会では愛工大名電、享栄の2校が出場、昨秋の秋季東海大会では中京大中京、東邦、至学館が出場し中京大中京は優勝、東邦、至学館も1勝をあげています。

春季県大会では愛工大名電が優勝、享栄が準優勝、秋季大会では中京大中京が優勝、東邦が準優勝とまさしく私学4強が今年の愛知県のベスト4と言えそうです。

特に春季県大会ではベスト8だった中京大中京は選抜大会でベスト4、同じく東邦も春季県大会ベスト8とこの両校も間違いなく夏の予選では上位に進出する力があります。

この4校以外では春季ベスト4の至学館、栄徳、星城も上位進出しそうです。中京大中京を下した星城、至学館を接戦で下した栄徳の2校はシード権獲得、至学館はシード獲得となりませんでしたが、至学館がどこのブロックに入るかによって台風の目となるかもしれません。

いずれにしても夏の愛知県大会はこれら7校を中心に混戦となると予想します。しかしこれらの高校の中でも大本命は選抜ベスト4の中京大中京になるのではないでしょうか。

ただし勝ち進むにつれてエース畔柳投手の疲労がたまり負担が大きくなると、準々決勝以降の強い高校と対戦する場合かなりきつくなります。中京大中京は畔柳投手以外の控え投手の成長が最大の課題です。

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選抜でも球数制限の影響もあり先発登板を回避した準決勝で敗退しました。この課題が克服されない場合、中京大中京が予選で敗退する確率も高くなるでしょう。

対抗として挙げられるのが享栄です。昭和時代から私学4強と呼ばれてきましたが、最後の甲子園は2000年の選抜と20年以上甲子園から遠ざかっています。中京大中京で2009年夏の甲子園で優勝した大藤監督がライバル校の享栄高校監督に就任、異例の起用でしたが、いよいよ甲子園が狙える位置まで鍛えてきました。

享栄高校は140㎞を超す菊田、竹山、肥田の3投手を擁し、夏の大会も継投での計算が立ちやすいでしょう。春季東海大会での準優勝も自信となったのではないでしょうか?

この2校を追いかけるのが愛工大名電、東邦の私学4強の残り2校となるでしょう。今年の愛知県は私学4強のどこが代表校になってもおかしくないくらい戦力が均衡しています。

私学4強が全てシードを獲得したことから予選の序盤でつぶし合うこともなくなりました。この4校以外のシード校や至学館といった実力校もこの4強とはやや力の差がありそうです。

混戦が予想される愛知大会ですが、組み合わせ次第ではベスト4に私学4強が残るという可能性もありえます。しかし何が起こるかわからない夏の予選、シード校以外の高校が勝ち上がることも大いに起こりえます。

シード校が順当に勝ち上がることになれば全国からの注目度も一気に上がるのではないでしょうか?

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まとめ

8月9日に開催予定の2021年(令和3年)第103回全国高校野球選手権大会の各都道府県地区予選が6月下旬から7月上旬にかけて開幕する予定です。

春の第93回選抜甲子園では中京大中京がエース畔柳投手の活躍でベスト4まで勝ち進みました。全国屈指の激戦区、愛知県を制する高校はどこか?優勝候補予想をしてみました。

春季県大会や関東大会の戦いぶりから代表校予想をしましたが、

  • 本命は選抜ベスト4、秋季東海大会、県大会の覇者中京大中京
  • 対抗は春季県大会準優勝、東海大会準優勝の享栄
  • この2校に続くのが春季県大会優勝の愛工大名電、秋季県大会準優勝の東邦
  • 私学4強を追うのが栄徳、星城、至学館

としました。今年の愛知県予選は中京大中京を本命としましたが、投手層に不安を抱えるため私学4強による大混戦になるのではないでしょうか?準々決勝以降でこの4強がつぶし合うことになれば4強以外の高校にもチャンスがあります。

有観客での試合が予定されている愛知県予選、シード権を獲得した私学4強が勝ち残ることになれば全国からの注目度も上がるのではないでしょうか?激戦区愛知の夏はかなり熱くなりそうです。

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