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2021夏第103回全国高校野球選手権全代表校決定!優勝候補、展望を予想してみました!

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2021年(令和3年)春の選抜高校野球大会は2020年大会がコロナ禍による中止となりながらも2年ぶりに開催、東海大相模の3回目の優勝で無事に全日程を終え、第103回全国高校野球大会も無観客ながら2年ぶりに開催される予定です。

全国の都道府県予選も全日程が終了、選抜王者の東海大相模も野球部員の新型コロナ感染により神奈川県予選を辞退するという残念な出来事もあり夏の甲子園もまだ予断を許さない状況が続きますが、無事開催されることを願いつつ注目選手を紹介しながら優勝候補、大会の展望を予想したいと思います!

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第103回全国高校野球選手権大会の日程

2021年第103回全国高校野球選手権大会、夏の甲子園大会は東京五輪が開催されるため日程は例年よりも遅めの開幕となります。さらに今大会から休養日を1日追加して3日の休養日が設けられました。

今大会は9日(月)開幕予定が台風接近のため8月10日(火)に開幕が1日延期、さらに雨天順延が3日続き当初3日だった休養日を1日に短縮、27日(金)の決勝戦まで全16日間開催される見通しです。組み合わせ抽選会は3日(火)16時に行われました。

8月10日(火)~23日(月)開幕~3回戦
8月24日(火)準々決勝
8月25日(水)休養日
8月26日(木)準決勝
8月27日(金)決勝

今大会は例年通り北海道、東京都が南北、東西各1校の全国49代表校が出場します。8月10日(火)に開幕して以降は雨天順延により8月23日(月)まで1回戦から3回戦までの試合を休養日なしで進行、3回戦終了の翌日休養日がなくなりました。

以降は24日(火)の準々決勝の翌日に休養日を設定、26日(木)の準決勝、27日(金)決勝と日程が変更されています。

第93回センバツ大会で中京大中京の畔柳享丞投手が1回戦最終試合に登板、その後勝ち進んだため球数制限の制約を受けたことも話題になりました。球数制限により初戦が大会の何日目に組まれるかによってその後の登板に影響を与えましたが、休養日が1日に短縮されたことで今回もどんな影響が出るのでしょうか。

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各都道府県の代表校は?

第103回全国高校野球大会の各都道府県予選が全地区で終了、選抜王者の東海大相模や石川県の星稜高校など名門校、強豪校が新型コロナ感染のため地区予選で辞退したことも波紋を広げましたが、夏の甲子園大会まで何とかこぎつけることができそうです。

それでは早速各都道府県の49代表校を見てみましょう!

北海道・東北

北北海道帯広農業39年ぶり2回目道立 
南北海道北海4年ぶり39回目私立春夏連続
青森弘前学院聖愛39年ぶり2回目私立 
岩手盛岡大附4年ぶり11回目私立 
秋田ノースアジア大明桜4年ぶり10回目私立 
山形日大山形4年ぶり18回目私立 
宮城東北学院初出場私立 
福島日大東北18年ぶり8回目私立 

関東・東京

茨城鹿島学園初出場私立 
栃木作新学院10回連続16回目私立 
群馬前橋育英5回連続6回目私立 
埼玉浦和学院3年ぶり14回目私立 
千葉専大松戸6年ぶり2回目私立春夏連続
東東京二松学舎大附3年ぶり4回目私立 
西東京東海大菅生4年ぶり4回目私立春夏連続
神奈川横浜3年ぶり19回目私立 
山梨日本航空13年ぶり6回目私立 

北信越

新潟日本文理2回連続11回目私立 
長野松商学園4年ぶり37回目私立 
石川小松大谷36年ぶり2回目私立 
福井敦賀気比3回連続10回目私立春夏連続
富山高岡商業4回連続21回目県立 

東海

静岡静岡2回連続26回目県立 
愛知愛工大名電3年ぶり13回目私立 
岐阜県岐阜商9年ぶり29回目県立春夏連続
三重三重7年ぶり13回目私立 

近畿

滋賀近江3回連続15回目私立 
京都京都国際初出場私立春夏連続
大阪大阪桐蔭3年ぶり11回目私立春夏連続
兵庫神戸国際大附4年ぶり3回目私立春夏連続
奈良智辯学園2回連続20回目私立春夏連続
和歌山智辯和歌山4回連続25回目私立 

中国

岡山倉敷商業9年ぶり11回目県立 
広島広島新庄5年ぶり3回目私立春夏連続
鳥取米子東2回連続15回目県立 
島根石見智翠館2回連続11回目私立 
山口高川学園5年ぶり2回目私立 

四国

香川高松商業2回連続21回目県立 
徳島阿南光25年ぶり2回目県立 
愛媛新田初出場私立 
高知明徳義塾2回連続21回目私立春夏連続

九州・沖縄

福岡西日本短大附11年ぶり6回目私立 
佐賀東明館初出場私立 
長崎長崎商業5年ぶり8回目県立 
熊本熊本工業2回連続22回目県立 
大分明豊4年ぶり7回目私立春夏連続
宮崎宮崎商業13年ぶり5回目県立春夏連続
鹿児島樟南5年ぶり20回目私立 
沖縄沖縄尚学2回連続9回目私立 

第103回選手権大会の優勝候補、展望を予想!

新型コロナ感染拡大により2020年の第102回大会は中止、2021年の第93回選抜大会は無事開催されましたが、再三の緊急事態宣言等発出による部活動の制限もあり例年とは異なる状況下での第103回選手権大会の開催となります。

地方予選では選抜王者の東海大相模が部員の感染により予選の途中で出場辞退、星稜、中越といった強豪校の辞退や選抜ベスト8の仙台育英が県予選の4回戦で、13回連続出場中の聖光学院が準々決勝で姿を消すなど波乱含みの地方予選となりました。

しかし終わってみれば各都道府県の常連校が甲子園切符をつかみ取り、最多出場回数は北海高校の39回目、次いで松商学園の37回目と全国の出場回数最多校、2位校が甲子園出場を決めました。

一方で初出場校は5校にとどまり、最長ブランク校は帯広農業、弘前学院聖愛の39年ぶり(ともに2回目)の2校、次いで小松大谷の36年ぶりとなりました。

春夏連続出場は13校、夏の甲子園連続出場校は作新学院の10大会連続が最多、13回連続出場中だった聖光学院が予選敗退したため、作新学院が唯一2桁回数の連続出場回数となってます。

関連:夏の甲子園連続出場の最多回数の記録とランキング。聖光学院より連続回数が多い学校は?

大会の展望は?

第93回選抜大会の王者東海大相模、同じくベスト4の中京大中京、天理が敗れる中、準優勝の明豊高校、同じくベスト8の智辯学園東海大菅生は春夏連続出場を決めました。

このほか選抜出場組では選抜の初戦でいずれも優勝候補の智辯学園に敗退した大阪桐蔭、小園投手擁する市立和歌山に敗退した県立岐阜商、畔柳投手擁する中京大中京に敗退した専大松戸が春夏連続出場となりましたが、今大会でも上位に勝ち進む力がありそうです。

さらに春夏連続出場組の北海神戸国際大附明徳義塾広島新庄敦賀気比京都国際宮崎商業も安定した力があるでしょう。

選抜不出場組ではともに激戦区愛知、神奈川を勝ち上がった愛工大名電横浜高校といった甲子園常連校や甲子園を知り尽くした智辯和歌山、関東勢の常連校作新学院浦和学院といった顔触れも上位進出の可能性が高いのではないでしょうか?

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さらに今大会屈指の好投手最速157㎞右腕風間球打投手擁するノースアジア大明桜も注目校として脚光を浴びそうです。夏の大会はエース一人だけの投手力で勝ち上がるのは非常に厳しいですが、3年前の第100回大会で準優勝した同じ秋田の金足農業吉田投手が一人で投げ抜いたような展開も期待されるでしょう。

ずばり注目選手と優勝候補は?

8月10日(台風接近により当初9日から1日順延)に開幕する第103回選手権大会の組み合わせ抽選は3日16時から行われ、3回戦までの組み合わせが決まりました。

まず選抜準優勝の明豊、同じくベスト8の智辯学園東海大菅生のこの3校は今大会でも優勝候補に挙がるでしょう。さらに大阪府予選では準々決勝から延長、タイブレークの苦戦続きだった大阪桐蔭は負けない強さがあります。

明豊はエース京本投手を主力の守りと迫力ある攻撃も健在、智辯学園は好投手左腕西村王雅投手、ドラフト候補前川右京選手の投打の軸が安定しており選抜の結果Wそのまま夏に発揮しそうです。

東海大菅生もエース左腕本田投手を軸に厚みのある投手陣、投手も兼任する千田(ちだ)外野手が俊足を生かした攻撃陣も安定した試合ぶりを進めていきそうです。大阪桐蔭は選抜以降調子を落としたものの左右のエース松浦慶斗投手、関戸康介投手が本来の力を発揮すれば優勝候補の筆頭に挙がるでしょう。

関連:大阪桐蔭関戸、松浦Wエースの身長、体重、出身中学は?2021選抜注目選手の近畿大会の戦績!

そして初戦の大会第5日目の第一試合で今大会最大の注目カードとしてこの大阪桐蔭と東海大菅生の大阪東京対決が実現しました。2015年の選抜以来の対決、この時も初戦で大阪桐蔭が8-0で圧勝しています。

大阪桐蔭西谷監督も「激戦の西東京大会を勝ち抜いており、近年力をつけているチーム。良い選手も多くいると聞いているので良いチームと当たったなと思います」とコメント。大阪桐蔭にとっても選抜の智辯学園戦に続いて厳しい初戦を迎えます。

これらの高校以外にも県予選で高知高校の最速154㎞右腕森木大智投手を決勝で下した明徳義塾、選抜ベスト4の畔柳享丞投手擁する中京大中京を始め愛知の私学4強東邦、享栄を撃破した愛工大名電は優勝候補に挙がるでしょう。

愛工大名電田村俊介、寺嶋大希の左右エースを抱え、同じく好投手代木大和投手を擁する明徳義塾とともに投手力も十分あります。こちらもともに順当に勝ち進めば3回戦で対戦します。特に明徳義塾中学から愛工大名電に進学した田村選手と明徳義塾の因縁の対決が実現するかにも注目が集まりそうです。

今大会はこの6校を軸に進んでいくと予想しますが、負けたら終わりの一発勝負のトーナメント、どこで波乱があるのか分かりません。組み合わせ次第で大きく変わりますが、これらの強豪校を次々と撃破する高校が現れるかもしれません。

8月3日に組み合わせ日程が決まり、ベスト8予想は2021夏第103回全国高校野球選手権大会組合せ日程、ベスト8勝敗予想!でしましたが、上記の優勝候補校のうち明豊、智辯学園は別のブロックに分かれました。

これら以外ではエース中西投手と主軸の徳丸選手を擁する智辯和歌山、投手と守備に安定し昨秋、今春の北信越大会の王者敦賀気比、森士監督が退任を表明している浦和学院、好投手左腕秋山正雲がエースの二松学舎大附をベスト8予想に挙げましたが、全くわかりません。

ノースアジア大明桜風間投手、北海木村投手、専大松戸深沢投手、神戸国際大附阪上投手、広島新庄花田投手、西日本短大付大嶋投手など好投手を擁するチームも目白押し、これらのチームが躍進することも十分にあるでしょう。

特に初戦で対決が決まった専大松戸対明豊、広島新庄対横浜、県岐阜商対明徳義塾や選抜の1回戦の再現神戸国際大附対北海(選抜は神戸国際大附が勝利)など注目の好カードも組み込まれました。

これら実力のある高校からあえて優勝候補を挙げるならば投打に安定した智辯学園次いで大阪桐蔭が最有力ではないかと予想します。

ただ一発勝負の甲子園大会、ここに挙げていない高校から優勝校が出現するのも不思議ではありません。どんな高校が躍進するのかも楽しみですね。

まとめ

新型コロナ感染拡大により中止となった第102回全国高校野球選手権大会、2021年の第103回大会は2年ぶりに甲子園球場で8月10日(台風接近により当初9日から1日順延)に開幕、以降雨天順延により日程、休養日も変更、決勝戦は27日(金)に開催される見通しです。

全国の都道府県予選を勝ち抜いた49代表校が出そろい、組み合わせ抽選も8月3日16時に行われ、今大会の展望と優勝候補を予想しました。

  • 春夏連続出場は選抜準優勝の明豊、ベスト8の智辯学園、東海大菅生など13校
  • 最多出場回数は39回の北海高校、次いで37回の松商学園
  • 初出場は東北学院、鹿島学園、京都国際、新田、東明館の5校
  • 最多連続出場回数は10大会連続の作新学院
  • 優勝候補は智辯学園、大阪桐蔭、明豊、東海大菅生、明徳義塾、愛工大名電の6校
  • 最有力は智辯学園、次いで大阪桐蔭が有力と予想

組み合わせ抽選により上位6校のうち智辯学園、明豊は別ブロックとなりました。大阪桐蔭、東海大菅生は1回戦で激突、愛工大名電、明徳義塾は同じブロックと上記6校のうち2校はベスト8までに姿を消すことになります。

選抜の戦績や地方予選の戦いぶりから優勝候補を予想しましたが、一発勝負の甲子園大会、どんな波乱が起こるのか?また新型コロナの感染状況がどんな影響を与えるのか?49代表校全てに優勝のチャンスがあるかもしれません。

大会が開催され無事に閉幕することを願いつつ、2年ぶりの夏の甲子園を楽しみたいですね!

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