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野球の投手交代はタイミングが重要!投手交代の3つのポイント。

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リリーフエースの登場

野球において、作戦面で最も重要な采配のうちの一つが「投手交代の見極め」です。そして最も難しい采配ともいえるでしょう。なぜなら野球は投手の出来が大きく勝敗を左右するからです。

誰を先発させるかについては、プロ野球ならばローテーションが決まっており、もちろんローテーションが決まらないこともありますが、ある程度目途はつけて先発させることができます。直近の成績や調子を参考にできるので、登板日によほど調子が悪くないかぎり試合を作ることはできます。

アマチュア野球ならば、まずはエースと言われる投手を先発させることが多いでしょう。複数の投手がいてもある程度対戦相手の特徴に合わせて先発投手を選ぶことができます。

しかし、先発、中継ぎ、抑えと分業が確立されているプロ野球では、7回以降の終盤ではお決まりのリレーで逃げ切るというパターンがあるものの、この終盤までの投手交代や競った展開ではつぎ込む投手によっては試合をぶち壊しかねません。

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またアマチュア野球でも投手の分業が進んできていますが、プロ野球のように次から次へと投手を投入できるわけではありませんから、一たび投手交代を誤ると試合の形勢が全く変わってしまうこともあります。

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ここでは野球の投手交代におけるタイミングについて重要な3つのポイントについて見ていきましょう。

継投にこだわりすぎない

これは実際に陥りやすいのですが、分業ということで自信のある投手を複数抱えている場合、あらかじめ決めておいたイニングでスパッと投手を交代することがあります。プロ野球では、終盤の定番リレーでよくみられる光景ですが、これは力のある投手を複数抱えているケースです。

このような定番リレーならば問題ないでしょうが、アマチュア野球では先発投手を5~6回まで投げさせて、その後、それまでの投球内容に関係なく投手交代するケースも見られます。

2年前に夏の甲子園で優勝した花咲徳栄高校は、先発は綱脇投手、後半は抑えの清水投手のリレーで優勝を勝ち取りました。このようなケースでは、後半の清水投手が卒業後プロ入りするほどの実力だったので、成功したといえるでしょう。

相手からすれば先発投手にやっと目が慣れてきたころに、剛速球の投手が抑えで出てくるとなかなか打てません。まして追う展開であれば残りイニングが少なくなってくるので打つ手も限られてくるので攻略もしにくくなります。

しかし、途中まで相手打線を抑えているにもかかわらず、何の脈絡もなく投手交代をしてしまうケースもあります。こういう時は要注意です。

相手打線からすればタイミングが合っていない投手に苦戦しているところに、突然投手交代されるだけで「ラッキー」と感じます。打線からすれば「そろそろタイミングが合ってきたぞ」と思っているところに別の投手に交代されると嫌なものですが、先のようなケースでは全くの逆く効果です。

先日もプロ野球であったケースですが、先発で5回まで好投していた投手を6回から交代してしまいました。その時点で4点差あったので継投で逃げ切れると思ったのでしょうが、交代したとたんに何と5点取られ、その後追いつくものの最後はサヨナラ負けをしてしまいました。

先発投手はまだ19歳、長いイニングの投球に不安があったかもしれません。しかし次の回はその投手からの打順です。たらればの結果論ですが、この交代には疑問を感じたところ、あっさり逆転されました。

その投手は、5回まで併殺を3~4つ取っていたので、明らかに相手打線は打ちあぐんでいました。そこに来ての投手交代です。相手は「さあここからだ!」と意気込んだでしょう。継投は本当に難しいですが、相手が嫌がる継投を心がける必要があります。ちなみにその19歳の投手こそが先の清水投手でした。

引っ張りすぎない

これは先の継投にこだわりすぎないというのと矛盾するように見えますが、そうではありません。特に序盤によくある立ち上がりを攻め込まれ大量の先取点を取られるケースです。

このケースこそどこで見切りをつけるのか本当に難しい判断ですが、序盤の失点が後々響いて結局最後まで追いつけないことがあります。何とか立ち直ってくれるだろうと引っ張ってしまい、ずるずる失点を重ねてしまうケースですが、特に制球が定まらないことが多くあります。

立ち上がりから四死球を連発、ランナーがたまったところで長打を浴びて大量失点なんていうのはその後の戦いにおいてもかなり不利になります。先発して間もないのでスパッと変えるのはなかなかできませんが、いったん下げることも必要です。

特に高校野球のようなトーナメントでは、一発勝負ですので追う展開は精神的にもかなり苦しくなります。まして相手投手が好投手となると致命的です。かつて甲子園をかけた予選の準決勝でもこのような展開がありました。

夏の地方大会では、後半の方は連戦が続くため先発のエースを休ませたいという心理と、相手の予想の裏をかく奇襲という考えもあるでしょう。その時は、予選での先発経験がない下級生の投手でしたが、試合開始からストライクがはいりません。結局押し出しの連発で3失点で降板。

初回の3失点ならばその後挽回可能ですが、相手投手は大会屈指の好投手。強豪同士の対決でしたが、その後はお互いの投手が頑張り結局3-2で初回の3失点が響いて負けました。

一方で先のプロ野球の件では、4失点した側が2回で先発投手を見切り、救援した投手が好投して逆転勝ちにつなげています。

序盤の失点をどこまで容認するかという点もありますし、その後立ち直るケースもよくあります。しかし失った点は減ることはありませんので、自チームの打力との兼ね合いも考慮して序盤に見切りをつける判断も重要ですね。

いったん他のポジションに下げる

これはプロ野球にはあまりない選択肢ですが、いったん他の守備位置につけることも戦略として十分に機能するといえます。

特にアマチュア野球では、投手が好打者で打線の中軸を担うケースがあり、投げるとき以外は内外野の守備位置につくこともあります。

もちろんそれが可能なら良いですが、時に投手が下位打線の場合は内外野の守備位置につくこともなくベンチに退くことは多々あります。下がる投手がノックアウトされた場合なら仕方ないですが、少し打者の目先を変えるために交代したい時などは、後を継いだ投手の出来次第ではまた戻したくなる時もあります。

また投手が少しカッカしてたり、動揺しているときなどはいったんマウンドから離れ他の守備位置について冷静にさせることも必要です。

こういう事態に備えて、投手にも他の守備位置につけるよう備えておくことをお勧めします。特に先に述べた継投にこだわりすぎたケースでこのような戦術が取れていたならと思う場面がありました。

その試合では、先発投手が5回まで相手打線を抑えていたのですが、少し球威が落ちてきたという判断のもと投手をスパッと交代、地方予選同様の継投をはかりました。

しかし交代した直後にホームランを浴び、活気を取り戻した相手打線に一気に逆転され、その後を継いだ投手も打ち込まれ、前半戦の投手戦が嘘のような大量失点をしてしまいます。

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この時の継投は仕方ないにせよ、その投手は左投手のため守備に就くにしても外野かファーストに限られます。しかしそのチームのファーストは4番、レフト、ライトがクリーンナップで、センターは先制のホームランを打っている1番打者。さすがに下げられる選手ではないため、その投手はベンチに下がりました。

仮にその後打たれた投手に変えて元の投手を戻すことができたら別の展開になっていたと思います。これはそのチームの戦略と戦い方なので結果論でしかありません。

しかし相手チームは終盤点差がついたときに投手をいったんファーストにつかせましたが、跡を継いだ投手が3失点したため、ファーストについた投手がまたマウンドに上がり見事相手打線を抑えました。

投手交代は非常に難しい采配ですが、日ごろから投手交代のオプションをいくつか想定しておくことも重要です。ちなみにプロ野球でも抑えのエースが打者1人限定で外野についた例もあります。

まとめ

野球は投手が勝敗の7割を握るといわれています。そのため投手交代のタイミングは非常に難しくそこを押さえることができればかなりの高確率で勝利に導くことができます。この3つのポイントは

  • 継投にこだわりすぎない
  • 引っ張りすぎない
  • 他のポジションにつかせる

です。まあ当たり前のことでそれを見極めるのが困難なのですが、日ごろから投手の出来を見つつ複数のオプションを揃えておくことがいざ継投の時に冷静に判断できるのではないかと思います。

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