上達編

子供の野球チーム、親の負担とは?父母会など保護者が意識すべき3つのポイント。

更新日:

子供のころから野球をするとなると、親の負担もそれなりにあります。特にクラブチームに入れば会費もかかりますし、用具もほかのスポーツに比べて高価になる傾向にあります。

それでも野球をする子供たちが多いのは、プロスポーツとして日本では最高峰にあること、また甲子園などの高校野球がポピュラーであることなどが要因としてあるでしょう。

関連記事:所属する野球チームの選び方。将来を見据えた高校までのチーム選びはこれをおさえよ!

裏を返せば、保護者の協力がなければ野球ができないというのも現実かと思います。用具や会費などのお金がかかり、硬球の怖さもあるスポーツに子供たちが魅了されるのも保護者の理解があってのものだと思います。

ここでは、子供の野球には保護者の役割がいかに重要か、また保護者に求められる負担や父母会などについてに紹介したいと思います。それを知ったうえで保護者の方に是非、お子さんが野球を楽しくできるようバックアップしていただきたいと思います。

親にかかる大きな2つの負担

子供が野球をするうえで、保護者である親の理解、負担がなければ野球はできません。しかしこれは他のスポーツでも同じですし、経済的な負担をする保護者があって初めて子供たちが楽しくプレイできるのです。

スポーツに限らず勉強においても塾に通わせるのは親の負担がかなりありますが、将来野球選手になるのと、有名校に入学して大企業に就職するための確率は全く異なります。

野球選手になって何億円をも稼ぐプレイヤーはほんのごく一部ですが、大企業に勤めて安定した生活を送るのは野球選手になることに比べればまだ容易です。

にもかかわらず子供たちに野球をさせてあげる保護者が多いのは、野球を通じて学ぶ何かを期待してというのもあると思います。プロ野球選手、甲子園出場などはさすがに考えていなくても、子供が心から野球を楽しみ、野球を通じて何かを学んでくれればという思いがあるのではないでしょうか。

ここでは、野球を楽しむ子供たちを支えるとともに保護者として求められる負担、少し現実的な話をお伝えします。ですが、こういった負担を割り引いても将来的に子供にも大きなメリットがあることも同時にお伝えしたいと思います。

経済的な負担

どんなスポーツや部活動でもそうですが、まず用具の購入にお金がかかります。さらに練習場までの移動や遠征費用には交通費もかかります。強豪校なら専用バスがありますが、これの維持費にも会費が徴収されますし、普通の部活動でも公共交通機関を使うだけで交通費が発生します。

子供が野球をしたいといえばやらしてあげたいのが親心でしょう。しかし野球をするにはどんな経済的負担がかかるのか具体的にお伝えしたいと思います。

用具代

サッカー、バスケ、陸上などといったスポーツでも専用のユニフォーム、スパイク、シューズが必要です。しかし野球はこれ以外にもグラブ、バットなどの用具を使います。

ユニフォームにしても帽子、アンダーシャツ、ユニフォーム上下、ソックス、ベルト、ストッキングに加え、夏用になればメッシュ素材のユニフォームやアンダーシャツもありますのでとにかく種類が多いです。

関連記事:野球の用具一式とその特徴。それぞれの用具の名前と意味をおさえて1日も早く上達しよう!

少年野球から始めれば成長度合いに応じてユニフォームも買い換えますし、スライディングでもしようものなら破れてしまったり、ソックスはすぐ穴が開くので買い替えの頻度も高いです。スパイクも破れてきたり足の成長にともない買い換えざるを得ません。

グラブもキャッチャーミットやファーストミットはチームや学校から貸与されることもありますが、小学生の時に使っていたグラブは通常自前ですし、中学生になると小さくて使えません。まして高校野球で硬式になれば硬式用グラブがこれまた高いです。

僕自身も高校まで野球をやらせてもらいましたが、とにかくユニフォーム類、スパイクなどは何回か買い換えているものの、やはり親に負担をかけられないのでユニフォーム、ソックスの破れなんかは自分で裁縫しました。

グラブなんかは軟式用でも数千円、硬式用ですと数万円しますので小中高とそれぞれ1回ずつ買ってもらいましたが、それはそれは大事に使いました。もっと言うとただおねだりしても買ってくれないので、学校のテストや成績表で条件を出してクリアしたら購入してくれと交渉したものです。

学業の本質から言えば、モノで釣るみたいな(あえてこちらから釣られたのですが)ことは不純極まりないですが、おかげで勉強も頑張れました。

まあそれはさておき、親にかける負担は用具代だけでも相当なものだったと今でも思いますし、決して裕福ではなかったのによくぞ野球をさせてくれたものと親には感謝しています。

用具代はある程度仕方ないかもしれませんが、僕が実践した節約は

  • 友人やクラスメートでかつて野球をしてた人から安く中古を譲ってもらう。
  • 自分で直せるものは自分で直す
  • 日ごろから道具を大切にする

ことを心がけました。当時の多くの用具はもう残っていませんが、グラブだけは今や使うことはないのですが大切に保管してます。当時でいえばかなりの大きな買い物でした。

本題からそれてしまいましたが、野球の場合、用具代は保護者にとってかなりの経済的負担となります。簡単に買い換えるのもよいですが、日ごろから道具を大切にするというのは野球の上達にも欠かせないと思います。

教育の一環としても道具を大事にすることは大切なことですし、何より経済的負担を減らすことが親子ともども楽しく野球するためにも不可欠だと思います。

部費、寮費

公立小中高などの部活動であれば、部費もないかあってもかなり安価だと思います。これが私立の学校であれば毎月3,000~10,000円かかることもあります。さらいリトルリーグ、シニアリーグなどのクラブチームであれば毎月数千円の会費がかかるのは普通です。

クラブチームは、まずグラウンド使用料を支払うケースも多いですし、チームの用具費やもろもろの費用を負担しなければいけません。定額の会費以外に遠征費用、合宿費用など臨時の出費も伴います。

それでも少しでも上のレベルで野球をやらせてあげたいという親心もあるでしょう。まして甲子園やプロ野球選手になるという子供の夢をかなえるためにはこういった経済負担も仕方ない側面もあります。

このようにクラブチームで実績を上げて強豪高校に入学すると今度は寮に入るということもあります。寮生活というのは野球に専念できるだけでなく、生活指導も行き届いていますので礼儀や掃除、集団生活に必要な心構えも養えます。

関連記事:高校野球の厳しい寮生活、何が辛い?地獄ってホント?

が、当然寮費がかかってきます。その分、通学費用がかからないとか食費も寮費に含まれるので保護者にとっては楽な側面もありますが、毎月数万円はかかります。こうなってくると親も子も本格的に野球に取り組む覚悟がないとなかなかできません。

寮費がかかるというケースはまれではあると思いますが、そこまで本格的に取り組むのであれば親の経済的負担は相当大きくなります。野球技術の向上だけでなく規律正しい生活を身に着けることも含めて考えれば高くないといえるかもしれませんが。

いずれにしても寮費はさておき野球をするうえでは部費や会費もかかってきます。是非、お子さんにもそういった親の支えがあって野球ができるということは知ってもらいたいですね。

交通費

用具代だけでもかなりの負担となりますが、野球をするうえで重要なのが野球ができるグラウンドがなかなか近隣にないことです。どういうことかと言えば、部活動でしたら学校のグラウンドで練習できますが、クラブチームならばグラウンドまでの移動費用がかかります。

強豪高校であれば専用グラウンドを学校外に持っていることもあります。ここまでの移動は専用バスで移動するのですが、運転手やバスの購入費、ガソリン代を負担するために会費がとられます。遠征であれば、ガソリン代、高速代もかかるので電車移動より安いかもしれませんが、その経済的負担はかなりのものです。

専用バスがなければないで、遠征費用は電車代がかかりますし、近郊の試合でも電車、バスを乗り継げば往復で1,000円を超すことは普通です。土日の練習試合や公式戦ならば勝ち進めばそれだけ移動費用がかかります。

もちろん保護者が分担して自家用車で送迎することもあるかもしれませんが、毎週土日に何十人もの選手を分担して送迎できるかというと現実的にはなかなかできません。公式戦になれば渋滞により開始時間に間に合わないリスクもあるので一般的ではないでしょう。

さらに強豪校になるとプロ野球並みにキャンプを行ったり、合宿を行うチームもあります。冬の寒い時期に温暖な地域へ数日間宿泊したり、遠隔地でひたすら練習漬けにすることで短期間で技術、基礎体力の向上をはかります。また精神的にも鍛えられる面もあります。

さすがにここまでの学校はそう多くはありませんが、旅費、宿泊費、食費など10万円以上は軽くかかります。もちろん自分の子供だけ参加しないということはなかなかできませんので、必然的に出費せざるをえなくなります。

また甲子園出場となると応援バスをチャーターするなんてこともあるようですが、さすがにレアケースとはいえ、チャーター代となると相当な経済的負担になります。

僕自身は専用バスのない学校でしたので、遠征費用は電車移動でした。ただこれも場所によってはバス、地下鉄、私鉄と乗り継いだりすることもあったり、リーグ戦だと3~4日連続で球場まで電車移動とかありましたので、親にも負担をかけたなと思います。

父母会の応援グッズ

特に最近では、保護者も一体となって子供たちの応援のために一致団結する傾向が強まっているように思います。甲子園に出場したなら当たり前ですが、地方大会を観ていても保護者専用の校名が入った応援Tシャツや、小中学校のクラブチームでも同じような傾向があるようです。

特に強豪高校では当たり前になっていますが、Tシャツのみならず父親用の帽子やなかにはⅤジャンというVネックのお揃いジャンバーを揃えることもあります。これ以外にもフリースやパーカーなど両親で10万円くらいかかることもあるようです。

さすがに父母会用グッズで10万円とかは高すぎと思いますが、それでもTシャツなんかですと両親分で2万円くらいはざらです。保護者で一致団結するからと言われたら、子供に恥ずかしい思いをさせたくないという思いでなかなか断れないようです。

この父母会グッズというのは、どのくらいまでなら許容できるのかはそれこそ保護者それぞれですが、強豪校、伝統校になると保護者の一体感がないと恥ずかしいみたいな空気があるようです。それとは別に初出場校なんかでも張り切って応援グッズを作る傾向もあります。

甲子園出場となれば記念として仕方ないかもしれませんが、こういった父母会が強い強豪校に入部してしまうと暗黙のルールみたいのがあるので事前に把握しておいた方がよいですね。

肉体的な負担

さて経済的負担が一番大変とは思いますが、経済的負担のみならず保護者ならでは肉体的な負担についてもどんなものがあるのか見ていきましょう。

子供の送り迎え

よく駅などで坊主頭の強豪校の選手を車で送り迎えする方を見かけます。平日夜の7時から9時くらいでしょうか?練習を終えて最寄りの駅まで電車で帰ってきて、そこから自宅まで一緒に帰っていくようです。朝は、早朝練習があれば6時ころに駅まで送ることもあります。

強豪校ともなれば都合よく自宅の近くにあることの方がまれですから、寮でなければ遠方から通う選手も多くいます。それでも憧れの学校で野球をしたいという強い思いがあるから耐えられるのでしょう。

また小中学校でも部活動ではなく、リトルリーグやシニアリーグなどのクラブチームに所属すれば、土日は練習グラウンドや試合会場まで送り迎えをするケースも多くあります。

また早朝であれば朝ごはんや弁当の用意などその準備のために朝早く起きなければなりません。専業主婦であればその後また寝ることもできるかもしれませんが、お仕事している方からすれば相当ハードだと思います。

子供が好きでやっていることのために保護者が送り迎えするのは大変なことですが、保護者の方も楽しんでやってる方も多いようです。肉体的には大変かもしれませんが、努力する子供の手助けをできるのが何より楽しいという思いもあるのでしょう。

食事の負担

まず経済的な側面ですが、とにかくスポーツ選手の成長期の子供ですから食べる量は普通の子よりも多いので食費は多くなりがちです。平日の学校がある日でも弁当を2つ持たせるという話も聞きます。

また晩御飯を食べた後でも、その後おなかが減って夜遅くご飯を食べることもあります。僕自身もそうでしたが、晩御飯の後でも無性にご飯が食べたくなって冷蔵庫をあさって何かしら食べていました。

成長期ですのでたくさん食べることには親も何も文句を言いませんでした。ただ朝ごはん食べようとしたら炊飯器の中が空っぽということもしょっちゅうでした。兄弟もいましたのでとにかくお米の消費量が半端ないと親も驚いていました。

また栄養管理にも気を使っている方も多いです。特に子供は偏食がちですから、バランスよく食事を摂らせることは難しいことです。僕の経験でも親がとにかく魚や野菜を摂らせようとしていましたが、やはり肉を食べたいのでどうしても残してしまいます。

それから玄米もよくお弁当に使われていました。やはり白いお米が食べたいのですが、栄養価が優れているので我慢して食べていました。栄養管理はかなり気を使っていたと思いますが、食事のおかげか中高校生の時は病気らしい病気は何一つなく過ごせました。

父母会への参加

練習試合や大会があれば、父母会がスタンドに陣取って応援をします。基本的に子供のプレーを観たいという保護者が多いので応援、観戦自体は苦にならないようです。ただし真夏の炎天下や春先の寒い時期でも応援するのは大変です。

また父母会がしっかりしていればしているほど、独特のルールがあったりして気を遣う場面も多いです。子供の学年ごとに保護者も分かれるので、学校によっては1年生の親は3年生の親に逆らえないという暗黙のルールもあるようです。

さらに父母会では会長や会計などの役員を務めることもあります。特に夫婦共働きであれば役員の仕事をこなすのは相当な負担です。また役員でないからといって雑務をほかの保護者に任せっきりにしていれば肩身の狭い思いもします。

家庭によって事情はそれぞれですから、できることできないことは当然あります。こういう時は、事情を説明してできることは進んでやることも大事です。とは言ってもほかの保護者に気を遣うのもなかなか大変なことでしょう。

保護者が気を付けるべき3つのポイント!

ここまで保護者に求められる負担について紹介してきました。これだけを見てしまえば、とても大変だから子供には野球をやらせたくないと思ってしまうかもしれません。ですが、一生懸命努力している子供を見ればできるだけの協力をしたいというのが親心です。

大変な思いで協力しているのであれば、せっかくですから子供の技術、精神面で向上してほしいでしょうしチームには勝ち進んでほしいものです。勝って喜ぶ子供の顔を見る、負けて泣いてもそこまで全力で取り組んだことが伺えればそれまでの苦労も忘れられるでしょう。

チームの勝ち負けは時の運もあります。有名なエースや4番がいればチームは強くなります。しかし一番大切なのはそのチームを通して子供が成長できるかではないでしょうか?そのために子供にとって保護者が気をつけるべき点について触れていきたいと思います。

冷静な判断でチーム、学校選びをしよう!

野球をやるのは子供です。それゆえ、周りの意見や雰囲気に左右されてしまいがちです。本当に子供に合っているチームか、親子の負担が大きすぎないか、その後の進学にどんな影響を与えるかなど親の冷静な判断が必要です。

特に子供たちは有名チーム、強豪校に憧れますが、各チームにはいろんなルール、制約があります。またレギュラーになるのも一筋縄では行きません。そのチームで頑張ってプロを目指すのか、進学に向けて頑張るのかでも選ぶチームは変わってきます。

しかし最終的にはそのチーム、学校を通して子供がどれだけ成長できるのかという観点に立てば、自ずと選ぶべきチームも決まってきます。ここではチームを選ぶ際に重要なポイントについてお伝えします。

監督、指導者の指導方針

野球を通して選手の人間性を育てるという考え方を持っているかという点が重要です。勝利至上主義で学校における自分の評価だけを気にしている人には預けられないでしょう。実際にお会いしてみないとわかりませんが、周辺の評判などでも確認しましょう。

そういった教育が行き届いているのかを確認するには、まずすれ違う選手の挨拶です。選手がきちんと目を見て立ち止まって挨拶するよならば、日ごろからの指導が徹底されています。これらは社会人になってからも役に立つマナーです。そういう指導者の思いが感じられるでしょう。

またグラウンドの状況でも確認できます。用具が散らかっていないか、ネットに穴が開いたまま放置されていないか、こういった状況ですと指導者自身の関心が広く行き届いていないということがわかります。指導に目が届いている人は、必ずこういったことを放置しません。

選手にきちんと注意する指導者もいれば、自ら片付ける、補修する指導者もいます。用具や設備を大事にしそれを選手に徹底させるような指導者であれば、人間性を育むという意識のある指導者といえるでしょう。

さらに日ごろの練習を見学することもお薦めです。やはり日ごろどういう態度で選手に接しているのかを知るには練習を見れば一目瞭然です。ただ怒鳴ってしごいているような指導では今どきの選手は伸びません。

失敗したらなぜ失敗したのかきちんと説明しているか、練習一つ一つの目的についてきちんと意思統一されているか、控えの選手にも気配りができているかといった点は日ごろの練習にこそ現れます。

大事なお子さんを預けるわけですから、信頼できる指導者かどうかを見極めるのは非常に重要です。

父母会がきちんとしているか

父母会とは所属する選手の父母の集まりです。試合の応援から日ごろのケア、選手への差し入れなどいろんな役割を担っています。この父母会がきちんとしていないと選手であるこどもたちにも悪い影響を与えます。

父母会と言ってもそれぞれの子供を持つ方たちですから、どうしても自分の子供に肩入れしてしまいがちです。また試合に出ているか出ていないかでも熱の入れように差が出てしまいます。

こういったところから父母会の団結に乱れが出てしまうとその子供たちの耳にも入ります。親同士が上手くいってないとその子供同士にも悪影響を及ぼすのです。

父母会がきちんとしているかは中にいないとわからない点も多いですが、直接聞いてみるのもよいですし、実際に試合に見に行って父母会がどんな行動をとっているのかを見るのもよいでしょう。

応援するところを見て、やたら自分の子供ばかり応援したりビデオ撮影している保護者がいたり、相手を野次るとまでは行かずとも相手のエラーで喜ぶ、野球観戦に向いていない服装をしているなど父母会のマナーが悪いのはまず父母会がきちんとしていないといえます。

きちんとした父母会であればこういった行動はとりませんし、父母会内できちんとルール化されています。そういうところであれば、自分の子供だけを応援しない、控えの選手にも気を配る、相手チームをリスペクトするなどことも出来ているはずです。

こういう父母会は、自分の子供だけを見るのではなくチームにとってどういう存在であるべきか理解していますので、指導者との関係も良好ですし、選手も余計な神経を使わずに野球に取り組める環境にあります。

もちろん野球だけやっていればよいというのではなく、本業である勉強や生活態度にもきちんと指導が行き届くような指導者と保護者の良好な関係にあるといえます。

指導者批判をしない

一度子供を預けると決めたら指導者の批判をするのはやめましょう。もちろん指導者全員が人間性に優れているわけではありません。しかしチーム選びの時に信頼できる指導者を選んでいるのであれば、あとは指導者に任せるという覚悟も必要です。

自分の子供が試合に出られないとか、なかなか試合に勝てないと保護者にも不満は出てきます。また子供の方でも起用方法や厳しい練習に不満をもらすこともあります。その時は、保護者として指導者を批判するのではなく、どうしてそうなったのかを一緒に考えるなど安易な批判はしないようにしましょう。

指導者が信じられなくなると次から次へと不満が噴出します。そうなるとこんな練習に何の意味があるのだろうとか野球を続けても意味がないんじゃないかとマイナスの方向に思考が向いてしまいます。

もちろん本当に理不尽なことや理解できないことがあればほかの保護者にも聞いてみて判断することも必要でしょう。しかし根拠のない指導者批判をすれば子供のモチベーションも低下しますし、チームの一体感が損なわれます。

あくまでも指導者選びを間違えていないということが前提ですが、一度預けたらもう指導方法にも一切口を挟まない覚悟を持った方がよいでしょう。言い換えればそれだけ指導者選びは慎重にした方が良いといえます。

親も一緒に戦うという意識を持つ

子供が野球をするうえで、保護者にはいろんな負担がのしかかってくることは先にも述べました。子供が一生懸命取り組んでいることに親としてできるだけの協力を惜しまないというスタンスは重要でしょう。

僕自身も小中高と野球をやらせてもらいました。自分は好きでやっていたのですが、そのために親にかけてきた負担は今振り返れば相当なものだったなと思います。その結果、どんな人間になったかというのはさておき、大学、社会人と一応真面目な人生を歩んでいます。

やはり野球を通じていろんなことを学ばせてもらいました。試合に勝ち進んだ喜び、上手くないなりに努力してみたり、猛暑の中不平不満を言いながらも練習をやり通したこと、キャプテンをやって全くほかの選手をコントロールできなかったことなどは経験として大いに役立っています(つもりです)。

その裏には親の協力があったことにふと気づきます。経済的な負担もそうですし、試合の応援や差し入れ、早朝から弁当の準備、ユニフォームの洗濯(途中から自分でやるようにしましたが)、当時はやってもらって当たり前くらいに思っていましたが、今思えば大変なことです。

ですが、その苦労は必ず子供に伝わると思います。保護者の負担は大変ですが、一生続くわけではありません。是非、一生懸命取り組む子供と一緒に戦うという意識を持っていただくことは子供の成長にとって決して無駄にはならないのではないでしょうか。

まとめ

子供が野球をするうえで保護者である親に求められる負担は大きく

  • 経済的な負担
  • 肉体的な負担

があります。具体的にどんな負担があるのかをお伝えしました。これらの負担はなかなか大変ですが、その負担の先には野球を通じた子供の成長があります。

これらの負担をするうえで子供の成長のために保護者が気を付けるべき3つのポイントは

  • 冷静な判断でチーム、学校を選ぶ
  • 指導者批判をしない
  • 父母会として親も一緒に戦う意識をもつ

ことです。せっかく苦労をするならば少しでも子供が成長するところを見届けたいというのが親心だと思います。そして子供側も好きなように野球をやらせてもらえたという感謝の気持ちを持つようになると思います。

親子で負担を分かち合いながら取り組むことはお子さんにとって将来決して無駄にならないのではないでしょうか。アルプススタンド、地方球場の応援の父母会にはいつも頭が下がる思いでいます。


野球ランキング

(Visited 6,149 times, 1 visits today)
広告

-上達編

Copyright© 野球が100倍楽しくなるブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.