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2020夏の甲子園なくなるのか、プロ野球の開幕次第?新型コロナで中止はあるのか?

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2020年3月に阪神甲子園球場で開催予定だった第92回選抜高校野球大会は新型コロナウィルスの感染拡大により選抜史上初の中止となりました。日本高校野球連盟は無観客での開催を念頭に何とか開催できないか模索しましたが、仕方なく中止を決定しました。

関連記事:史上初中止の選抜高校野球、どんな救済措置が考えられるのか!勝手に考えてみました。

2020年4月時点では新型コロナウィルスの感染が終息する様子はまだありません。このまま感染拡大が続くことは考えたくもありませんが、終息が見えなければ夏の甲子園の開催も危ぶまれます。

そんな中緊急事態宣言が全国に発令されました。春の各都道府県大会はすでにほぼ全てが中止となりました。

今後の感染状況は予測ができませんが、どんな条件の場合に夏の甲子園がなくなるのか?予想してみました。プロ野球の開幕状況など今後の状況を見ながら開催の可否について予想していきたいと思います。

新型コロナで夏の甲子園がなくなる可能性は?

まず高野連の八田会長も3月の選抜大会中止の記者会見の場で「感染が夏に向けてどうなるのかわからない」とコメントしているように、感染拡大が終息していないことには選抜と同じように「中止」となる可能性は残ります。

もっと複雑なのは夏の大会は各都道府県の予選を行う必要があるため、そもそも予選ができる環境にあるのかという問題があります。早い地区では沖縄が6月下旬から開催することを考えると、6月の時点で「予選が開催できる」状況となっている必要があります。

この地区予選をぎりぎりまで遅らせて予選の開催を判断するとなると今度は予選の過密日程による選手の体調という問題に直面します。もともと炎天下での選手の体調管理という問題が昨今議論されてきている中で、「予選を早めたら」という意見がありました。

皮肉なことに新型コロナによる選手への安全を考慮して予選開催の可否の判断が遅くなればなるほど、過密日程による選手の体調管理の別問題が浮上するという矛盾が生じます。

この矛盾が解消されるには、5~6月の時点で終息に近い形で予選開催が可能とならなければならないでしょう。その目安となるのがプロ野球の開催状況と東京五輪の開催状況となると思います。

プロ野球が通常開催されているか?

5~6月の時点でプロ野球が観客のいる中で通常開催されていれば、夏の甲子園大会が開催されても問題はないでしょう。すでに終息に近い状況になっていると判断できるかと思います。

逆に厳しいのは、プロ野球がこの時点でも開催延期という状況であれば高野連も夏の大会の開催を見送るか最終判断を遅らせざるをえなくなります。ただ選抜大会の中止の協議においてプロ野球の延期は選抜大会の開催可否とは別問題とされていました。

しかし実際にはプロ野球まで開幕延期となった状況は少なくとも選抜大会の中止という決断に影響を与えているはずですから、これと同じ状況は夏の大会にも起こりうるでしょう。

興行的にプロ野球が公式戦を無観客でというのは考えにくいので(興行あってのプロ野球)、終息していなければプロ野球は延期あるいは中止という判断をしないと今回の開幕延期との整合がとれません。

プロ野球は開幕延期をすることでなるべく無観客での公式戦を回避したかったという思惑はあったと思います。しかし終息の見通しが立たないうちは公式戦を開催することはしないという筋を通さざるを得なくなったといえます。

このためプロ野球が公式戦を先送りすればするほど高校野球の夏の大会の開催にも踏み込みにくくなるということがいえます。ただし考えにくいですが、プロ野球が公式戦を無観客で開催するならば高校野球も無観客なら同調できるという状況はありえるでしょう。

もちろん、プロ野球は延期あるいは中止となっても高校野球は開催しますという判断もありえますが、それならばこの選抜大会も感染が終息していないという同じ状況なので筋は通りません。

ただしプロ野球の場合はもともと半年間という長いシーズンがあることが前提ですので、後ろの日程を考慮して早めに中止の決断を下す可能性もあるでしょうから、プロ野球の決断の後に事態が好転して夏の高校野球を開催ということもありえます。

しかし夏の大会の開催可否の動向は少なくともプロ野球の開催状況に左右される要素があるといえるのではないでしょうか?

4月には全国に緊急事態宣言が発令されました。この措置によって感染拡大が終息の方向に向かえばよいですが、5月中も引き続き緊急事態が続くようならばいよいよ夏の高校野球の開催も危ぶまれます。

国民的にも野球ファンにとっても緊急事態宣言が発令されている期間が正念場となります。この国難を何とか耐えて事態の好転を願うしかありません。

東京五輪延期の影響は?

東京五輪の延期が正式に決定しましたが、これは延期や中止による各国への影響の懸念や世界的な感染拡大がおさまらない状況での早めの判断でした。東京五輪の場合、日本国内が終息していているのに全世界から感染の疑いのある選手団が入国するリスクを考慮しての延期という点もあります。

そのためプロ野球、高校野球を始め国内のスポーツ大会やイベントへの影響はそこまでではないといえるでしょう。この場合、国内のイベントに限り通常開催は可能で外国からの入国者がある大会は制約を受けることになるのではないでしょうか。

であればプロ野球や夏の高校野球が開催しても一定の理解は得られるかもしれません。

ただし、世界的な感染拡大が収まらない中、日本はプロ野球、高校野球は開催するのか?という批判も起こりうるでしょう。こういった批判を恐れた場合、世界的な終息の見通しが立たない状況下では夏の高校野球も中止という最悪の事態もありえます。

世界規模のオリンピックと国内大会の高校野球は開催における状況が異なるので同一線上で語るのは無理があるかもしれませんが、無難な判断が起こりうるのも仕方ないかもしれません。

夏の高校野球の開催可否については5月20日に開催される運営委員会で検討する予定です。この時点で感染拡大が終息しているとは考えにくいですが、即座に中止という判断もできないのではないかと思います。

しかし通常であれば多くの都道府県で7月からは地方予選が始まりますので、選抜大会のようにぎりぎりまで判断を遅らせるでしょう。3年生にとっては最後の大会、まして選抜中止になった選手からすれば人生最後の甲子園出場の機会が絶たれるということはあまりにも悲劇的です。

こういった状況を鑑みて運営委員会や高野連、主催者の朝日新聞はどんなかたちでもよいから開催できないかということを探ることになるのではないでしょうか?選手や観客の安全、感染拡大の防止という点は重要ですが、安直に中止という決断だけは避けてもらいたいです。

関連記事:2020東京五輪野球メンバーとスタメン予想!日本戦の日程や大会方式は?

まとめ

新型コロナウィルスの影響で第92回選抜高校野球大会の中止が決定しました。新型コロナの状況が終息しないことにはプロ野球を始め各種スポーツベントがいつも通りに開催することは困難でしょう。

そんな状況で一番の心配は夏の甲子園大会、全国高等学校野球選手権大会の開催が無事行われるのかです。今回の選抜大会の中止は仕方ないにせよ、現在の状況が変わらない限り夏の甲子園大会の開催も危ぶまれます。

夏の甲子園大会がなくなるのか?中止の可能性があるのかどうかは、

  • プロ野球が開幕し通常開催されているのか?
  • 東京五輪が延期、中止となっていないか?

の2点が開催に及ぼす影響が大きいと予想しました。特に新型コロナが終息していれば問題はありませんが、まだ状況的に微妙な時にはとりあえず中止にしておこうという判断もあるでしょう。

そんな中東京五輪の延期が3月に正式決定されました。これは各方面への影響が大きいことから早めに決断を下したことによるもので、東京五輪の延期が即座に国内のスポーツイベントの延期、中止につながるという状況にはなっていません。

しかし少なくともプロ野球が通常開催されない場合には、夏の甲子園も同調せざるをえない雰囲気になるでしょう。逆にプロ野球が無観客でも開催できるという状況ならば高校野球も無観客でという判断はありえると思います。

しかし選抜大会に出場できなかった選手たちの無念もさることながら、夏の大会まで開催できないとなると全国の高校球児にとって悔しい出来事になります。無事に開催されることを願いつつ今後も状況を見ていきたいと思います。


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