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プロ野球秋季キャンプの目的とは?意味あるのか意味ないのか解決します!

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ファームの試合風景

さていよいプロ野球のペナントレースも終了が近づいてくると、クライマックスシリーズ、日本シリーズへと進んでいきます。と同時にプロ野球選手にとってもファンにとってもシーズンオフを迎えます。

試合のない日々を送ることは、特にプロ野球ファンにとって何とも寂しく張り合いのない日常となるでしょう。応援するチームの勝ち負けに一喜一憂することもなく退屈な日々が翌春のオープン戦が開催される直前まで続くことになります。

そんなプロ野球ファンにとってまだまだプロ野球を間近に楽しめるイベントがシーズンオフにはあります。それが「秋季キャンプ」です。

キャンプといえば毎年2月から各球団に一斉にスタートする「春季キャンプ」を思い浮かべる方も多いと思いますが、シーズンオフ突入後に行われるのが秋季キャンプです。

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この秋季キャンプとは一体どんなものしょうか?どんな目的があるのでしょうか?秋季キャンプに意味あるのか、意味ないのか、これを知って秋季キャンプの見学、観戦を楽しんで心行くまでプロ野球を満喫しようではありませんか!早速見ていきましょう!

まずは「みやざきフェニックスリーグ」を楽しもう!

プロ野球も10月に入ると、クライマックスシリーズ、日本シリーズで盛り上がりを見せますが、同時進行で10月からはプロ野球の2軍選手を中心に開催されるみやざきフェニックスリーグが開催されます。

みやざきフェニックスリーグとは、毎年10月に宮崎県で開催される秋季教育リーグでNPB12球団の2軍と韓国プロ野球3球団、四国アイランドリーグの選抜チームの16球団でリーグ戦を行います。(2019年は日韓関係の悪化により韓国3球団は参加せず)

この秋季教育リーグは、1990年にイースタンリーグ6球団によって首都圏周辺で開催されたことを始まりとして、以降12球団が参加し2004年からは宮崎県で開催されるようになりました。

開催の目的は、シーズンを反省してチーム及び個人の課題を明らかにし、翌シーズンに向けてその克服を目指すことと、公式戦で出番の少なかった若手選手を積極的に起用し、試合を通じて若い選手を育てることとなっています。

またクライマックスシリーズに進出したチーム、特にファイナルステージまで試合間隔が空くペナントレース優勝チームが、このフェニックスリーグの前半に一軍の監督、コーチ、主力選手を参加させることも多くなっています。

毎年優勝チームを決定しているものの勝敗は重視されず、3~4日おきの練習日(予備日)を除き毎日宮崎県内の各球場で8試合(16球団の場合)ひたすら開催されます。開催期間は、2019年は10月7日(月)~28日(月)まで練習日11日(金)、16日(水)、21日(月)、25日(金)の4日間を除く毎日開催されます。

開催球場は、宮崎市はアイビースタジアム、生目の杜運動公園第2野球場、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎、KIRISHIMAひむかスタジアム、SOKKENスタジアム、清武総合運動公園第2野球場の6球場、西都市の西都原運動公園野球場、日南市の天福球場、南郷スタジアムの2球場、日向市のお倉ケ浜総合公園野球場になります。

試合開始時間は原則12時30分で一部開始時間が異なることもありますが、デーゲームしかありません。そして入場料は無料です。しかも期間中には選手とのキャッチボールや球場施設見学などのイベントや野球教室も開催されます。

地方球場ですので何より選手との距離が近いうえに選手との交流イベントも盛んに行われますので選手の素顔に触れる良い機会です。また期間中の試合数が140試合以上行われますので、プロ野球のシーズンオフの寂しい時期でもいろんな対戦を楽しむことができるのではないでしょうか?

プロ野球秋季キャンプとその目的は?意味あるのか意味ないのか?

シーズン終了後の10月は、クライマックスシリーズや日本シリーズと並行してみやざきフェニックスリーグなどの教育リーグが開催されますが、10月下旬から2~3週間の期間は秋季キャンプが開催されます。

春季キャンプと異なり全員参加ではなく、若手選手を中心に行われます。ベテラン選手はシーズンの疲れを癒す休養の期間にあてますが、若手選手はシーズン終了後の間もない時期にシーズン中の課題を克服し、技術、体力を鍛えるために集中的に練習を行う場となります。

秋季キャンプは、シーズン終了後に行うことに意味があります。シーズン中は試合があるため試合に向けた調整を優先し、なかなか集中的に課題を克服するための時間がとれません。さらにシーズン終了直後なので課題や反省点が鮮明な状態にあります。

また公式戦開幕を控えた春季キャンプと違い秋季キャンプ後にはオフがありますので、体力的にも相当追い込んで厳しい練習を課すことになります。秋季キャンプの目的は課題の克服とともにシーズンを乗り切るための体力を養い、精神的にも追い込むことでタフなメンタルを作ることにあります。

秋季キャンプ中は朝9時ころから練習を開始して夕方5時ころグラウンドが暗くなるまで練習漬けです。また練習終了後には宿舎に戻って夕食後に夜間練習を課すこともあります。よく地獄のキャンプといわれるゆえんです。

長時間練習や質より量を重視するキャンプにはいろんな意見もあるようですが、ただこなすだけ、時間を費やすだけの練習ならばあまり意味はないように思います。しかし1年の間のほんの2~3週間、体力的、精神的に追い込む時期も必要なのかもしれません。

活躍した選手がよく口にする「練習はうそをつかない」と言われるように練習量も必要でしょうし、「これだけの練習をやったんだ」という自信も必要でしょう。何よりプロ野球選手として技術力もそうですが、1年間生活をかけてプレッシャーの中プレーするので精神的にも相当タフでないと務まりません。

こういった点から秋季キャンプの目的は、技術、体力以上に精神力を鍛えることにあります。意味あるか意味ないかという意見に関して言えば、やり方次第ですが意味はあると言えます。

そんな選手の頑張りを秋季キャンプでも見学、観戦することができます。選手のつらいところを見て楽しむという意味ではなく、華々しくプレーする選手たちがシーズンオフにはこんなにつらい練習をしているんだと知ることで選手や試合の見方も変わるでしょう。

プロ野球秋季キャンプも楽しもう!

プロ野球の秋季キャンプも多くの球団がその練習を公開しています。ファンサービスの一環でもありますが、上達しようとする選手の頑張りを是非応援してほしいという意味合いもあるでしょう。さらに入場料は無料です。

秋季キャンプは春季キャンプのように球団首脳、選手、裏方さんが一斉にキャンプ地へ移動するというものではなく、球団によっては投手と野手でキャンプ地が分かれたり、本拠地周辺で行う球団も珍しくありません。

春季キャンプは温暖な九州、沖縄で行う球団がほとんどですが、秋季キャンプは2軍本拠地や近隣地域の球場、遠隔地ならば四国、九州で行う球団もあります。遠隔地へ足を運ぶのは大変ですが、2軍本拠地や近隣地域でしたら比較的足を運びやすいでしょう。実際、多くのファンが見学、観戦に訪れています。

なお春季キャンプはテレビ、ネット中継されることが多いですが、秋季キャンプは阪神が一部有料チャンネルで放送することもあるものの基本的には放送は少なく、パリーグの一部球団でネット配信がある程度です。やはり球場に直接足を運ぶのが一番ではないでしょうか?

12球団で本拠地周辺で秋季キャンプを開催する球団は、

  • 巨人は宮崎組と残留組に分かれ残留組が川崎市のジャイアンツ球場で開催
  • 中日ドラゴンズは投手陣は沖縄の北谷、野手陣はナゴヤ球場で開催
  • 千葉ロッテマリーンズは千葉県鴨川市の鴨川市営球場で開催
  • 東北楽天イーグルスは野手陣は岡山県倉敷マスカットスタジアム、投手陣は楽天生命パーク宮城で開催
  • ソフトバンクホークスは宮崎市

などが公表(2018年)されています。遠方組と本拠地組で分かれるケースが多いですが、千葉ロッテは分かれずに1か所で行うようです。ソフトバンクは本拠地が福岡ですので、宮崎ならば近いわけではないですが多くのファンにとっても足を運びやすいのではないでしょうか?

また多くの球団ではキャンプ参加メンバーも公表しています。キャンプ情報はキャンプ地、日程など毎年変わりますが各球団の公式HPで確認できます。

春季キャンプと同様、秋季キャンプ中もシーズン中には見ることができない選手の素顔や選手間や選手、コーチとのやり取り、会話などを垣間見ることができます。練習の合間の選手のちょっと緊張がゆるんだ瞬間など違う側面を知ることでシーズン戦の見方も変わるでしょう。

特に春季のように沖縄、九州で開催されるのとは違い、本拠地周辺で開催される球団がある場合は是非足を運んでみましょう!

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まとめ

プロ野球の秋季リーグやフェニックスリーグにはそれぞれ意味や目的があり、

  • シーズン中の課題や反省点を克服するため若手中心に行われる
  • 公式戦開幕を控える春季キャンプと違い秋季キャンプ後にはオフとなるため体力的、精神的に追い込む厳しい練習となる
  • フェニックスリーグは試合出場機会の少ない若手選手を中心に期間中ほぼ毎日NPB12球団、韓国3球団、祖国独立リーグ選抜とのリーグ戦が行われる

ことが特徴となります。意味あるか意味ないかという点で言えば意味はある!と言えます。

またキャンプが開催される球場やフェニックスリーグは入場料無料、シーズン中には見られない選手の素顔も見られるため多くのファンが訪れます。四国や九州で開催する球団が多いですが、本拠地周辺でも開催する球団もありますので是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

シーズンオフでもまだまだプロ野球を楽しむことはできます!

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