2019年5月に引退した元メジャーリーガーの巨人上原浩治氏の引退パーティが大阪市内で行われました。出身の大阪体育大学硬式野球部OB会が主催、大学関係者ら150人が出席し日米での功績を称えました。
12月に草野球デビューしたイチロー氏の話題になると上原氏は「大体大OBでチームが作れたら楽しそう」と草野球での対戦に含みを持たせました。上原氏の今後の人生については未定のようですが、草野球チームを作ってイチロー氏のチームと対戦したらもう草野球ではないですね。
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同世代の日米のスーパースターが草野球チームを率いて対戦するとなれば、多くの野球ファンにとっても夢のあるシーンが見られそうです。そもそもこの二人の対戦って日米であるのでしょうか?早速見ていきましょう!
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上原浩治氏とイチロー氏の日米の所属球団は?
上原浩治氏、イチロー氏ともに1990年代に日本のプロ野球を沸かせたスター選手で、後にメジャーリーグでも活躍した経歴をもちます。この二人が日本球界に同時に在籍していたのは何年あったのでしょうか?各年の二人の所属球団を見てみましょう。
年度 | イチロー選手の所属 | 年齢 | 上原選手の所属 | 年齢 |
1992 | オリックス | 19 | 東海大学附属仰星高校 | 17 |
1993 | 20 | 18 | ||
1994 | 21 | 浪人 | 19 | |
1995 | 22 | 大阪体育大学 | 20 | |
1996 | 23 | 21 | ||
1997 | 24 | 22 | ||
1998 | 25 | 23 | ||
1999 | 26 | 読売ジャイアンツ | 24 | |
2000 | 27 | 25 | ||
2001 | シアトルマリナーズ | 28 | 26 | |
2002 | 29 | 27 | ||
2003 | 30 | 28 | ||
2004 | 31 | 29 | ||
2005 | 32 | 30 | ||
2006 | 33 | 31 | ||
2007 | 34 | 32 | ||
2008 | 35 | 33 | ||
2009 | 36 | ボルチモアオリオールズ | 34 | |
2010 | 37 | 35 | ||
2011 | 38 | 36 | ||
2012 | 39 | テキサスレンジャーズ | 37 | |
2013 | ニューヨークヤンキース | 40 | ボストンレッドソックス | 38 |
2014 | 41 | 39 | ||
2015 | マイアミマーリンズ | 42 | 40 | |
2016 | 43 | 41 | ||
2017 | 44 | シカゴカブス | 42 | |
2018 | シアトルマリナーズ | 45 | 読売ジャイアンツ | 43 |
2019 | 46 | 44 |
イチロー選手、上原選手ともに2019年に引退するまでイチロー選手は27年間、上原選手は20年間現役生活を送っています。イチロー選手がオリックス入団時は上原投手はまだ高校生、イチロー選手がシーズン200本安打で日本中を沸かせた頃、上原投手は浪人、大学生でした。
両選手が渡米する前に日本のプロ野球で同時にプレーしていたのは上原投手がジャイアンツに入団した1999年、2000年のわずか2年間です。イチロー選手がメジャーに移籍、シアトルマリナーズで活躍していたころは上原投手はジャイアンツのエースとしてそれぞれ日米で活躍していました。
その後2009年に上原投手がメジャーに挑戦、ボルチモアオリオールズへ移籍してから2018年にジャイアンツに復帰するまでの9年間両選手はメジャーリーグでプレーしています。
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イチロー氏、上原氏の日米での対戦成績は?
イチロー選手、上原投手が日本プロ野球に同時に在籍していたのはわずか2年です。さらにイチロー選手はパリーグ、上原投手はセリーグとリーグも異なり当時は交流戦もない時代、対戦はあるのでしょうか?
日本での対戦成績は?
1999年、2000年の2年間しか両選手が同時に日本のプロ野球に在籍していた期間がありません。この両選手の最初の対決は1999年のオールスターゲームでした。
入団1年目の1999年から上原投手は先発ローテーション入り、シーズン20勝の最多勝、新人王、沢村賞を獲得するなど大活躍しました。当然オールスターにも選出されます。一方、イチロー選手は当時は日本プロ野球界の顔、オールスターゲームには毎年当然のように出場していました。
このオールスターゲームで両選手は初回でいきなり対戦します。イチロー選手は上原投手のフォークボールを見事にとらえ、なんとバックスクリーンにホームランを叩き込みました。しかも2打席目も安打を放ち対戦成績はイチロー選手の2打数2安打でした。
さすがの黄金ルーキーにプロの鮮やかな洗礼を浴びせたイチロー選手でしたが、引退後のコメントで当時の新人上原投手の投球に衝撃を覚えたと語っています。
結局日本での対決はこの2打数しかありませんが、その後イチロー選手はメジャー移籍、上原投手はジャイアンツのエースとして大活躍します。そして2006年のWBCではともに日本代表選手としてチームメイトとなり見事初優勝、こんな両選手が代表にいるチームは頼もしいばかりです。
WBCでの優勝時のシャンパンファイトで上原投手はイチロー選手にシャンパンを浴びせました。この上原投手のイチロー選手に対する振る舞いは当時の二人の仲の良さを物語っていますね。
メジャーでの対戦成績は?
2009年に上原投手はメジャーへ挑戦、ボルチモアオリオールズへ移籍します。この頃はイチロー選手はメジャーリーグでもすでにスター選手として活躍しています。この両選手の対戦はメジャーリーグではあったのでしょうか?
結局、日本では公式戦の対戦がなかった両選手ですが、メジャーリーグの公式戦で対戦する機会はありました。結論から言えば両選手の対戦成績は13打数2安打と上原投手に軍配が上がりました。
この2安打は上原投手がメジャー移籍した2009年のもので、以降の対決は2015年にイチロー選手がマーリンズに移籍するまでなく、上原投手は無安打と完ぺきにイチロー選手を抑え込みました。
この両選手がメジャーリーグに同時に在籍していたのは9年間でしたが、30球団もあるメジャーリーグで対戦したのはほんの13打席のみでした。ともに現役を20年以上過ごしてきた割に対戦数が極端に少ないのも少し寂しいですが、これも巡りあわせですから仕方のないことですね。
今後草野球での対決が実現するならば現役時代とは違うとはいえど、貴重なシーンとなることは間違いないでしょう。マスコミもこぞって報道すると思います。
まとめ
上原浩治投手自身の引退パーティーでイチロー選手の草野球チームの話題を振られた上原投手が「大体大OBでチームを作れたら面白そう」とコメントしました。このコメント自体をもって上原氏がイチロー氏との草野球の対戦に向けて草野球チームを作るというわけではありませんが、もし実現すれば非常に面白い対戦になるのは間違いありません。
そもそも上原氏とイチロー氏の現役時代の対戦は
- 日本プロ野球時代はオールスターゲームの1試合でイチロー氏が2打数2安打と新人上原投手を攻略
- メジャーリーグ時代はイチロー氏の13打数2安打と上原投手に軍配
と対戦自体が非常に少ないものでしたが、もし両氏が草野球チームを率いて対戦すれば非常に興味深いものになるでしょう。そうなればマスコミも大きく報道するのは間違いありません。
今のところ草野球での対戦は定かではありませんが、イチロー氏がすでに草野球デビューを果たしています。上原投手が草野球チームを作ることがあれば一気に現実味を帯びてくるでしょう。注目の両氏による草野球対戦の実現に期待したいですね!