2020年選抜高校野球は3月19日(木)に開幕、3月31日(火)決勝戦の予定で雨天順延となる予定でしたが、「開催中止」が決定しました。
日程 | 回戦 | 開始時間 | 対戦カード(1塁側、3塁側) | ||
第1日 | 19日(木) | 開会式 | 9:00 | ||
1回戦 | 10:30 | ||||
13:00 | |||||
15:30 | |||||
第2日 | 20日(金) | 1回戦 | 9:00 | ||
11:30 | |||||
14:00 | |||||
第3日 | 21日(土) | 1回戦 | 9:00 | ||
11:30 | |||||
14:00 | |||||
第4日 | 22日(日) | 1回戦 | 9:00 | ||
11:30 | |||||
14:00 | |||||
第5日 | 23日(月) | 1回戦 | 9:00 | ||
11:30 | |||||
14:00 | |||||
第6日 | 24日(火) | 1回戦 | 9:00 | ||
2回戦 | 11:30① | ||||
14:00② | |||||
第7日 | 25日(水) | 2回戦 | 9:00③ | ||
11:30④ | |||||
14:00⑤ | |||||
第8日 | 26日(木) | 2回戦 | 9:00⑥ | ||
11:30⑦ | |||||
14:00⑧ | |||||
第9日 | 27日(金) | 準々決勝 | 8:30⑨ | ①の勝者 | ②の勝者 |
11:00⑩ | ③の勝者 | ④の勝者 | |||
13:30⑪ | ⑤の勝者 | ⑥の勝者 | |||
16:00⑫ | ⑦の勝者 | ⑧の勝者 | |||
第10日 | 29日(日) | 準決勝 | 11:00 | ⑨の勝者 | ⑩の勝者 |
13:30 | ⑪の勝者 | ⑫の勝者 | |||
第11日 | 31日(火) | 決勝戦 | 12:30 |
組み合わせ抽選会は13日(金)9時に行われます。選抜大会は決勝戦までのトーナメントが全て決まりますので、組み合わせが決まり次第、対戦カードを掲載していきます。各日の試合開始時間は2019年の日程を参考に記載していますので、こちらも発表次第更新します。
今大会より休養日が準々決勝、準決勝の翌日に1日組み込まれます。全期間13日間のうち11日に試合日程が組まれました。
以上、開催中止となりましたがので組み合わせ抽選会も行われません。開催される前提で本記事を投稿しましたが、あくまでも参考として上記日程を空欄の状態で掲載しておりますのでご了承ください。
1月24日に一般枠(神宮枠1校含む)29校、21世紀枠3校が発表されました。事前に一般枠、21世紀枠の出場校予想をしましたが、一般枠は全勝、21世紀枠は1校のみの的中となりました。
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各地区の一般枠、神宮枠と21世紀枠の出場校は以下の通りです。
地区 | 学校 | 出場回数 |
北海道(1) | 白樺学園 | 初出場 |
東北(2) | 仙台育英(宮城) | 3年ぶり13回目 |
鶴岡東(山形) | 41年ぶり2回目 | |
関東(5) | 高崎健康福祉大高崎(群馬) | 3年ぶり4回目 |
山梨学院(山梨) | 2年連続4回目 | |
東海大相模(神奈川) | 2年ぶり11回目 | |
桐生第一(群馬) | 4年ぶり6回目 | |
花咲徳栄(埼玉) | 4年ぶり5回目 | |
東京(1) | 国士館 | 2年連続10回目 |
東海(2+神宮枠1) | 中京大中京(愛知) | 10年ぶり31回目 |
県岐阜商(岐阜) | 5年ぶり29回目 | |
加藤学園(静岡)※神宮枠 | 初出場 | |
北信越(2) | 星稜(石川) | 3年連続14回目 |
日本航空石川(石川) | 2年ぶり2回目 | |
近畿(6) | 天理(奈良) | 5年ぶり24回目 |
大阪桐蔭(大阪) | 2年ぶり11回目 | |
履正社(大阪) | 2年連続9回目 | |
智辯学園(和歌山) | 2年ぶり13回目 | |
明石商(兵庫) | 2年連続3回目 | |
智辯和歌山(和歌山) | 3年連続14回目 | |
中国(3) | 倉敷商(岡山) | 8年ぶり4回目 |
鳥取城北(鳥取) | 8年ぶり2回目 | |
広島新庄(広島) | 6年ぶり2回目 | |
四国(2) | 明徳義塾(高知) | 2年ぶり19回目 |
尽誠学園(香川) | 18年ぶり7回目 | |
九州(4) | 明豊(大分) | 2年連続4回目 |
大分商(大分) | 23年ぶり6回目 | |
創成館(長崎) | 2年ぶり4回目 | |
鹿児島城西(鹿児島) | 初出場 | |
21世紀枠(3) | 帯広農業(北海道) | 初出場 |
磐城(福島) | 46年ぶり3回目 | |
平田(島根) | 初出場 |
一般枠は、各地区大会の上位に勝ち残った高校と地域性が加味されて選抜されました。神宮枠は昨秋の神宮野球大会で優勝した愛知の中京大中京の東海地区に1枠が与えられ、東海大会ベスト4の加藤学園が初出場を決めました。
初出場校は一般枠の白樺学園、加藤学園、鹿児島城西の3校と21世紀枠の帯広農業、平田の2校、計5校です。最多回数は中京大中京の31回、次いで県岐阜商の29回目、最長ブランクは46年ぶりの磐城、次いで41年ぶりの鶴岡東です。
同一都道府県からのアベック出場は、北海道、群馬、石川、大阪、奈良、大分から2校が選抜されています。
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さて2020年選抜高校野球大会の出場校が決まりましたが、昨秋の地区大会を振り返りながら今大会の優勝候補を予想したいと思います。
まず優勝候補の最右翼に挙げられるのが昨秋の神宮大会を制した中京大中京です。公式戦無敗で、高橋投手、松島投手の140㎞後半を投げる左右の両エースに、1番センター西村、3番ショート中山、4番キャッチャー印出の上位打線とセンターラインは投打に充実しています。
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それでは東海大会の成績を見てみましょう。中京大中京は県1位でしたので準々決勝からの登場でした。準々決勝は、
となり中京大中京は津商業に圧勝、準決勝も
静岡1位の藤枝明誠にコールドの貫録勝ち、決勝は
と鍛治舎監督率いる県岐阜商を相手に、終盤同点に追いつかれるも9回に突き放した中京大中京が優勝しました。
神宮大会では松島投手がやや不調ながらも、近畿代表の天理、四国代表の明徳義塾といった甲子園、全国大会の常連校を撃破しました。相手のエラーによる自滅に助けられた面もありますが、神宮大会まで無敗で勝ち抜いたチーム力は優勝候補最右翼に挙げられます。
愛知勢としても昨年の愛知東邦高校の優勝に続く県勢連覇を狙います。夏は大阪勢の連覇でしたが、春の愛知勢の連覇なるのか?も注目されます。
また選抜の歴代優勝回数は東邦高校が5回と単独首位(関連記事:センバツ甲子園に新たな歴史。愛知東邦ドラフト注目石川昴弥選手の活躍で平成最初と最後の優勝を飾る)となりましたが、中京大中京は4回と続いており一気に今大会で追いつけるのか?も注目です。
ただし過去の神宮大会の覇者が翌春の選抜大会で優勝をした例は、平成以降では1998年横浜、2002年報徳学園しかありません。一冬越して他校のチームの状態も大きく変わる上に、優勝してマークもきつくなる分相当の底力がないと神宮大会に続いて無敗を続けるのは至難の業といえるでしょう。
次に近畿地区の6校はどこが優勝してもおかしくありません。近畿覇者の天理、大阪勢として夏連覇した大阪桐蔭、履正社の2校、さらに昨年2年生コンビ中森、来田両選手で春夏ベスト4の明石商業、近畿大会ベスト4の智辯学園、甲子園では安定した成績を残す強豪智辯和歌山と実力校がそろい踏みです。
なかでも明石商業が優勝に最も近いと予想します。150㎞超の右腕中森俊介投手、最上級生で3番に座る来田涼斗の投打の軸となる両選手がけん引するチームは、近畿大会こそベスト8ながらも十分に優勝を狙えるでしょう。
関連記事:明石商業中森、来田両選手のプロフィールと経歴。2020選抜甲子園優勝候補の原動力!
課題は中森投手に次ぐ2番手投手と来田選手以外の打線の奮起です。中森投手ならある程度試合を作ることができるので、チャンスで来田選手が打点を上げることができれば、堅い試合運びで着実に勝ち進むことができるでしょう。
しかし春の大会とはいえ登板間隔を空けずに連投となれば疲労も蓄積されますので2番手投手でいかにしのぐかという点と、ある程度打線が奮起して大量点、ワンサイドゲームをいかに作れるかという点が勝ち上がるためのポイントになると思います。
続いて近畿大会では天理に敗れた大阪勢の大阪桐蔭、履正社の両校は、甲子園の戦い方を知り尽くしている名将が春までにはチーム力を仕上げてくるでしょう。大阪桐蔭は西野、仲三河、船曵の強力打線と投手陣もエース藤江投手に2年生の関戸、松浦、竹中の3投手と顔触れは豊富です。
履正社も2年時に夏の優勝マウンドを経験した岩崎投手、同じく2年生レギュラー小深田選手、元阪神の関本賢太郎氏を父に持つ関本捕手とタレントが豊富です。この2校はとにかく甲子園に出ればそれなりのチーム力を発揮するのは間違いありません。
一昨年は大阪勢同士の選抜の決勝戦も演じているだけあって近畿のこの両校は優勝候補となるでしょう。
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近畿大会の戦績は、準々決勝以降は
と注目の大阪桐蔭対明石商業は接戦の末、大阪桐蔭が勝ちました。奈良県勢、大阪勢でベスト4を占めました。準決勝は、
といずれも接戦、決勝は
と天理が圧勝しましたが、準々決勝、準決勝の試合を見る限りでは近畿の6校の戦力は拮抗していると言えます。近畿大会は天理が制しましたが、選抜ではこれらの近畿の代表校がくじ運次第では上位を占めることもあるかもしれません。
関東からはやはり甲子園の常連、関東大会ベスト4の東海大相模を優勝候補に挙げたいと思います。2年生時からチームをけん引する1番鵜沼魁斗、2番加藤響、3番山村崇嘉、4番西川僚佑の4選手が居座る打線は今大会ナンバー1の破壊力を秘めています。
春は投手力が高いチームが優勢という傾向はありますが、この野手カルテットの仕上がりと対戦チームの投手力次第では打ち勝って一気に頂点まで駆け上がることも大いにありえると思います。
とはいえ、やはり投手力が課題です。打線は水物ですので投手陣が3~4の失点までにおさえないと、大量失点で苦しい試合展開になった時には打線にかかる重圧も大きくなるので打線が沈黙したまま敗戦ということもあるでしょう。
関連記事:2020選抜甲子園注目選手!東海大相模野手カルテットは驚異の打線!
関東大会では、準々決勝は
と東海大相模は昨春の選抜準優勝の習志野に大勝しますが、準決勝は
と健大高崎に敗退しました。決勝は
と東海大相模を下した健大高崎が優勝しましたが、課題の投手力が整備されれば選抜で一気に躍進する力はあるでしょう。
また関東大会を制覇、神宮大会も準優勝となった健大高崎も優勝候補として十分な力はあります。
続いて悲願の初優勝を狙う甲子園の常連校、石川の星稜高校と宮城の仙台育英もこの選抜にかける思いは強いと思います。昨夏奥川投手を擁して甲子園で準優勝した星稜は、2年で4番を務めた内山選手が捕手に転向、荻原、寺西の両投手も下級生から甲子園を経験している強みもあり今大会でも注目です。
同じく昨夏3回戦まで進出した仙台育英も1年ながら甲子園で登板した笹倉と木村の2年生バッテリーに昨秋はエースとして活躍した向坂投手と投手力十分です。
この両校は甲子園で準優勝の経験はありますが優勝はありません。それぞれ北信越大会、東北大会で圧倒的な強さを発揮したチーム力は甲子園での初優勝を狙える力は十分にあるといえます。
北信越大会での星稜は
佐久長聖に大勝、決勝でも
と日本航空石川を大差で下し圧倒的な強さで勝ち上がりました。
東北大会では仙台育英は準決勝で
と盛岡大府に圧勝、決勝でも
と鶴岡東相手に打撃戦を制しました。
この両校の悲願にかける強い思いは今大会優勝への原動力となると見ます。
九州地区からは好投手擁する大分商業、鹿児島城西は注目校に挙げたいと思います。大分商業川瀬投手、鹿児島城西八方投手は140㎞超の右腕で今大会の注目投手です。
さらに鹿児島城西はダイエー、西武のスター選手佐々木誠監督が独自の指導法でチームを指揮、就任2年で甲子園出場と話題性も十分です。
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関連記事:鹿児島城西八方悠介投手の身長、体重、経歴は?プロ出身監督の指導で2020選抜で旋風なるか?
九州大会の準々決勝以降の戦績は、
とベスト4には創成館、明豊、鹿児島城西、大分商が残り、準決勝は
と鹿児島城西は大分商業に敗退、大分商川瀬投手と鹿児島城西八方投手の投げ合いは川瀬投手が制しました。なお決勝戦は
と明豊が優勝しました。明豊も甲子園で勝ち抜く力は十分にありますが、好投手擁する大分商、鹿児島城西は旋風を巻き起こす可能性があります。
大会序盤で勢いに乗ることができれば上位進出もあるでしょう。
さて新型コロナウイルスの感染拡大でイベント中止が続出する状況が続いていますが、2020年第92回選抜高校野球は無事開催されるのか?高校野球ファンにとっても関心が高いことでしょう。
日本高野連は、2月19日に大阪市内で開催された理事会において、第92回選抜高校野球を予定通り開催する方向で準備を進める方針を決めました。
小倉事務局長は「スポーツ長など関係機関と情報共有しながら、現時点では3月19日の開幕に向けて準備をしている。今後はそのときの状況、他競技の運営などを参考に慎重に判断したい」と、現時点では開催中止や無観客での開催は考えていないとしています。
そんな状況で、安倍首相が全国の公立小中高校の休校を発表、今回の選抜大会に出場予定の明石商業、県立岐阜商、倉敷商業などの公立校も休校、練習も中止とする方針を決めました。これらの公立校以外の私立高も含めほとんどの高校で練習試合、遠征の中止を表明しています。
どの高校も選抜大会の開催を要望していると思いますが、一方で事態の収束へ向けて各校でできることに取り組んでいる状況です。しかし他の高校スポーツ大会は相次いで中止を決めています。
そんななか3月4日の運営委員会と臨時理事会では、無観客試合か開催中止かの結論を11日まで持ち越すことにしました。甲子園練習、開会式は中止、組み合わせ抽選会は主催者による代理抽選の方針を打ち出しています。
高校野球だけが特別ではないという意見もありますが、憧れの甲子園でプレーするというのは球児にとっても一生の何事にも代えがたい経験です。あらゆる対策を講じたうえで何とか開催だけはできないものかと願います。
高校野球のためだけという訳ではありませんが、無観客試合でも選抜大会が開催されるために開催までの2週間で各校のみならず高校野球ファン、関係者も感染拡大を防ぐためにできうることは全て実行してあげられればと思います。
2020年春の選抜甲子園大会の出場校が決まり、早速優勝候補、注目校を予想しました。
選抜甲子園の日程は3月19日(木)に開催、3月31日(火)までの13日間阪神甲子園球場で開催されます。今大会から休養日が準々決勝、準決勝の翌日の2日間設けられます。
優勝候補、注目校には
上記以外にも関東大会覇者、神宮準優勝の健大高崎、名将馬淵監督率いる甲子園の常連明徳義塾、熊本秀岳館の元監督としても解説者としても甲子園を知り尽くす鍛治舎監督率いる県岐商なども力はあります。
トーナメントなのでくじ運も重要な要素です。さらに今大会から導入される球数制限がどんな影響を与えるのか?
関連記事:2020年センバツ高校野球から球数制限導入と飛ばないバットの検討へ!高校野球はどう変わる?
新型コロナウィルスによる開催の可否については、3月4日時点では無観客試合か開催中止かの結論を11日に持ち越すことになりましたが、今後も注視していきます。