セリーグは巨人、パリーグはソフトバンクがリーグ優勝、日本シリーズ進出を果たしています。どちらが日本一となるのか予想をしたいと思います。
2020年の日本シリーズは、11月21日(土)から巨人の本拠地からの開幕となります。が、2020年はコロナ禍による日程変更で東京ドームが使用できず、京セラドーム大阪で開催される異例の事態となりました。
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11月24日(火)からソフトバンクの本拠地福岡PayPayドームで3連戦、11月28日(土)から巨人の本拠地京セラ大阪ドームへ戻って2連戦の計7試合が予定されています。
この両チームによる日本シリーズは、南海、ダイエー時代を含めて過去11回あります。対戦成績は巨人が9回(うち南海時代が8回、ダイエー時代が1回)、ソフトバンク(南海時代)が2回の日本一と直接対決では巨人が圧倒的に勝ち越しています。
直近の対戦は昨年2019年ですが、ソフトバンクが巨人を4勝0敗の4連勝で破っています。単純な相性だけでみれば巨人が有利となりますが、何より昨年の4連勝が印象的、直近のチーム力の比較では相性だけでははかり知れません。さらに今期は交流戦もなく、公式戦での直接対決はありませんでした。
両チームのシーズン成績はどうだったでしょうか?
チーム | 打率 | 得点 | 本塁打 | 盗塁 |
巨人 | .255(3位) | 532(1位) | 135(1位) | 80(1位) |
ソフトバンク | .249(3位) | 531(2位) | 126(1位) | 99(1位) |
()内は各リーグでの順位です。シーズンの両チームの成績は巨人、ソフトバンクともに本塁打数はリーグ1位、得点も巨人がリーグ1位、ソフトバンクが楽天に次ぐリーグ2位と打率はともに3位ながら得点力の高さを表しています。
さらに盗塁は両チームともリーグ1位、ジャイアンツは阪神と同数の80盗塁、ソフトバンクは99盗塁とジャイアンツを19上回っています。機動力はソフトバンクがやや上回るも、一発攻勢に足も絡められるところが両チームの強みでしょう、打撃に関しては似たようなチームカラーです。
両チームのタイトルホルダーは、本塁打31本、打点97のジャイアンツ岡本和真選手が本塁打王と打点王で2冠達成したのみです。打率ではソフトバンク柳田悠岐選手が.342でリーグ2位、セリーグではジャイアンツ坂本勇人選手が.289の10位でチーム最高とともにベスト10入りは1人ずつ。
本塁打は丸佳浩選手が27本でリーグ4位、坂本選手が19本でリーグ4位と本塁打王の岡本選手の3選手がジャイアンツからベスト10入り、一方ソフトバンクは柳田選手が29本で3位、栗原陵矢選手が16本で7位と2選手のみでした。
打点はジャイアンツは丸選手が77打点で6位、坂本選手が65打点で10位と打点王の岡本選手の3名がベスト10入り、ソフトバンクは柳田選手が86打点で3位、栗原選手が73打点で4位と2選手がベスト10入りしました。
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盗塁はジャイアンツは2位増田大輝選手23盗塁、7位松原聖弥選手12盗塁、8位吉川尚輝選手11盗塁の3選手がベスト10、ソフトバンクは1位周東佑京選手50盗塁のみがベスト10。しかしジャイアンツ3選手合計でも46盗塁に対して周東選手はそれを上回る50盗塁、周東選手の足をいかに封じ込めるかがカギとなりそうです。
両チームの攻撃力は似たような特徴となりましたが、全試合指名打者(DH)が採用されることも決まり、本塁打数で上回るジャイアンツと盗塁数で上回るソフトバンクの差がどのような結果となるでしょうか?
チーム | 防御率 | セーブ | 被本塁打 | 与四球 |
ソフトバンク | 2.92(1位) | 33(3位) | 83(1位) | 457(4位) |
巨人 | 3.34(1位) | 27(3位) | 114(4位) | 390(3位) |
チーム防御率は両チームともリーグ1位はさすがです。しかしソフトバンクは3点を切る2.92と12球団唯一の2点台。さらにソフトバンクは被本塁打83本と2位日本ハム98本に15本差の1位、80本台も12球団唯一です。
ジャイアンツは被本塁打114本は阪神94本、DeNA98本、広島113本に次ぐリーグ4位、チーム本塁打数も多いですが、被本塁打数もやや多い印象です。与四球は両チームとも特別少ないわけではないですが、ともに防御率1位であることからランナーを出しても打たれないといえるでしょう。
投手の個人成績では規定投球回(120イニング)を超えた投手はジャイアンツ菅野智之投手のみで最多勝の14勝、防御率3位の1.97、被安打97本は唯一100安打を切るリーグ1位、勝率もリーグ1位の.875と安定度抜群の成績です。
菅野投手に次ぐのが戸郷翔征投手が9勝、防御率2.76、サンチェスが8勝、防御率3.08のこの3人が柱となります。ここにともに5勝の今村信貴、田口麗斗の両投手、4勝の畠世周投手が続きます。
ソフトバンクも規定投球回を超えた投手は千賀滉大投手のみでこちらも最多勝の11勝、防御率2.16、奪三振149もリーグ1位と堂々たる成績です。さらに規定投球回111とわずか120に届かなかった石川柊太投手が11勝、防御率2.42と最多勝とこの両投手が勝ち頭。
さらに東浜巨投手も規定投球回119ながら9勝、和田毅投手も8勝とこの4人を中心に日本シリーズに投げてくるのではないでしょうか。
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2020年シーズンの両チームの成績は、打撃、投手ともに似たような成績ですが、打線はジャイアンツは岡本、坂本、丸のクリーンナップから中島宏之選手まで破壊力のある打者が並びます。
ソフトバンクはトップバッターの周東選手が足でかき回して柳田、グラシアル、栗原選手のクリーンナップへつなぎ、デスパイネ、松田の下位打線まで迫力のある打者が続きます。
どちらのチームも一気に大量得点できる打線が売りですが、やはり打線は水物、カギとなるのは投手力です。投手力では巨人は菅野投手が絶対的エースに戸郷、サンチェスの3投手が軸になるでしょう。
ソフトバンクも絶対的エース千賀投手と石川投手の最多勝2枚看板を軸に東浜、ベテラン和田の両投手も安定しています。日本シリーズでは第1戦の21日は菅野、千賀の両エースが開幕投手になるのではないでしょうか?
しかしソフトバンクが第1戦の菅野投手と千賀投手の投げ合いを避け、安定感のある石川投手、東浜投手を先発させることもあるかもしれません。11月14日のクライマックスシリーズに千賀投手が投げているので中6日で21日開幕戦登板が順当だとは思いますが、石川投手、東浜投手で勝負をかけても面白いでしょう。
ジャイアンツは菅野投手で落とすと残りの投手でソフトバンク打線を相手に3勝するのは少し難しい気がします。特にシーズン終盤で負けが続いたチーム状況からしても、後手後手に回るとシーズン終盤に12連勝を含む驚異的な勝率をあげたソフトバンクに一気に行かれる可能性もあります。
まして開幕戦はジャイアンツのホームですが、京セラドーム大阪はソフトバンクもシーズン中に何試合もしているのでホームの利はあまりないように思います。全試合指名打者制が採用されるのもソフトバンクに有利に働くでしょう。
とにかくシーズン終盤、クライマックスシリーズとなかなか負けないソフトバンクは短期決戦にもめっぽう強く、この牙城を崩すのはいくらジャイアンツと言えども苦しい戦いが強いられそうです。
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菅野投手で2勝はしたいところでしょうが、福岡PayPayドームの3連戦でソフトバンクは2勝1敗ないし3連勝する可能性もあります。ソフトバンクからすれば菅野投手が2回目の登板をするであろう第6戦までに勝負を付けたいでしょうから4勝1敗でケリがつくかもしれません。
実際にどうなるのかは始まってみないとわかりませんが、日本シリーズでの無類の強さを誇るソフトバンクが4勝1敗で勝利すると予想します。ジャイアンツは開幕2連勝で勢いを持ってきたいところでしょう。
まもなく日本シリーズが開幕しますが、昨年と同一カードの日本シリーズではどんなドラマがあるのか?ジャイアンツの雪辱なるのか?今年も楽しみの多い日本シリーズとなりそうです!
2020年プロ野球のセパ両リーグの優勝チームは巨人、ソフトバンクに決まりました。クライマックスシリーズはパリーグのみ開催、ソフトバンクがロッテを下して日本シリーズに進出、昨年に続く同一カードとなりました。2020年日本シリーズではどちらが勝つのか優勝予想しました。
2020年の日本シリーズは、ソフトバンクの4勝1敗で日本シリーズ4連覇を達成と予想。
巨人、ソフトバンクの強力打線同士の対決は見ごたえがありますが、短期決戦に圧倒的な強さを見せるソフトバンクが優位ではないかと予想しました。昨年の4連敗の雪辱に燃える巨人が8年ぶりの日本一奪取を果たす可能性も十分あります。今年のプロ野球は最後の最後まで見どころ満載です!