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プロ野球日本シリーズ歴代優勝回数ランキング!下克上チームは過去何回?

日本プロ野球の日本一を決める決戦、日本シリーズはセパ両リーグのクライマックスシリーズを勝ち抜いたチームで競われます。

クライマックスシリーズが導入されて10年以上経過し、ポストシーズンのイベントとしても完全に定着しています。リーグ優勝しても日本シリーズ出場権を獲得するまでチームにとってもファンにとっても息が抜けないシーズンが続きます。

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セパ両リーグの各球団は、まずは長いペナントシーズンを戦い抜いてリーグ優勝を果たすことを毎年目指します。さらにリーグ優勝チームも、リーグ優勝できなかったチームもクライマックスシリーズを勝ち抜いての日本シリーズ出場を目指します。

リーグ優勝、そして日本シリーズを勝ち抜いての日本一はどの球団でも目標としているだけあり、日本シリーズは日本プロ野球界の最大のイベントと言っても過言ではありません。

それでは歴代の日本シリーズ優勝回数はどこの球団が最多なのか?さらに過去シーズン優勝を逃したチームが日本シリーズに出場する下克上は何チームが果たしたのか?まとめてみました。

過去の戦績を知って日本シリーズをより楽しく観戦しましょう!

日本シリーズの歴代優勝回数は?

日本シリーズの正式名称は「日本選手権シリーズ」で、毎年プロ野球の日本一の球団を決める短期決戦のことを指します。2リーグ分裂後の1950年にセリーグとパリーグの優勝球団で対戦するようになったのが始まりです。

7戦4勝制でどちらかのチームが先に4勝した時点で日本一が決定、以降の試合は行われません。引き分けの試合があった場合は、第8戦が行われ以降どちらかが4勝するまで試合を行います。

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日本シリーズの歴代優勝回数

2023年シーズン終了時点での1950年以降の歴代優勝回数は以下の通りです。

順位 優勝回数 出場回数 球団(前身球団含む)
1位 22回 36回 読売ジャイアンツ
2位 13回 21回 西武ラインズ(西鉄時代含む)
3位 11回 20回 福岡ソフトバンクホークス(南海、ダイエー時代含む)
4位 6回 9回 東京ヤクルトスワローズ
5位 5回 15回 オリックスバッファローズ(阪急時代含む)
6位 4回 6回 千葉ロッテマリーンズ(毎日、大毎時代含む)
7位タイ 3回 8回 広島東洋カープ
3回 7回 北海道日本ハムファイターズ(東映時代含む)
9位タイ 2回 10回 中日ドラゴンズ
2回 7回 阪神タイガース
2回 3回 横浜DeNAベイスターズ(大洋時代含む)
11位タイ 1回 1回 東北楽天ゴールデンイーグルス

松竹は大洋(現横浜)、近鉄はオリックスに吸収合併されたため出場は松竹1回、近鉄4回(両球団とも日本一はなし)がありますが、既に現存しない球団としてこの表には含まれません。

2023年までの通算優勝回数はセリーグ37回、パリーグ36回とわずかながらセリーグが上回りましたが、最多回数のジャイアンツ22回が大きく、V9時代の1965年から1973年の9年連続日本一など断トツの優勝回数を誇ります。

2位のライオンズは13回ですが、やはり1982年から1992年までの11年間で8回の日本一という黄金時代が大きく貢献しています。

3位のソフトバンクも11回で西武に肉薄していますが、ソフトバンクは2011年から2020年までの10年間で7回と集中して日本一となっています。

現存の球団で日本一がない球団はありませんが、日本一から一番遠ざかっているのが1984年に日本一となった広島で以降38年間2023年まで日本一がありません。

広島は2016年からリーグ3連覇を達成し、2016年、2018年は日本シリーズにも出場しましたが、日本ハム、ソフトバンクにそれぞれ敗れました。

さらに出場が一番遠ざかっているのは西武ライオンズで2008年に出場(この時は日本一)以降15年間2023年まで出場していません。西武は2018年、2019年にリーグ優勝を果たしましたが、いずれもリーグ2位のソフトバンクにクライマックスシリーズで敗戦しました。

クライマックスシリーズが導入されて以降、リーグ優勝しなくても短期決戦のクライマックスシリーズを勝ち抜けば日本シリーズに出場できるという点では、どこの球団も満遍なく日本シリーズに出場していると言えそうです。

セパ両リーグの過去の下克上は?

2004年にパリーグでプレーオフ制度が導入され、2007年からはクライマックスシリーズへと名称変更され現在に至ります。この2004年以降に導入された制度ではリーグ3位チームと2位チームが対戦し、勝ち抜いたチームが日本シリーズ進出をかけリーグ優勝チームと対戦します。

それまではリーグ優勝チーム同士で行われた日本シリーズですが、この制度によりリーグ3位チームが日本一になることも起こりうるようになりました。リーグ優勝チーム以外のチームが日本シリーズに進出することを「下克上」と呼んでいます。

それでは過去の下克上が何回あったのか見ていきましょう。

セリーグの下克上

セリーグの下克上は過去3回あります。

この年はリーグ優勝が巨人、2位が中日、3位が阪神でした。クライマックスシリーズで巨人を破った2位中日が日本シリーズへ進出。日本シリーズで日本ハムを退け日本一となりました。

この年はリーグ優勝が巨人、2位が阪神、3位が広島でした。クライマックスシリーズで巨人を破った2位阪神が日本シリーズへ進出。日本シリーズではソフトバンクに敗戦し、日本一とはなりませんでした。

この年はリーグ優勝が広島、2位が阪神、3位がDeNAでした。クライマックスシリーズで3位DeNAが2位阪神を撃破、続いてリーグ優勝の広島も破り日本シリーズへ進出。日本シリーズではソフトバンクに敗戦し、日本一とはなりませんでした。

パリーグの下克上

パリーグの下克上は、クライマックスシリーズの前身のプレーオフ制度で2回、クライマックスシリーズで1回あります。プレーオフ制度ではプレーオフ制度の勝者がリーグ1位という扱いで、リーグ戦終了後時点の1位から3位チームがプレーオフでリーグ順位を決定しています。

この年のリーグ終了時点の順位は、1位ダイエー、2位西武、3位日本ハムでした。2位の西武がダイエーを破りリーグ覇者として日本シリーズに進出。日本シリーズでは中日を退け日本一となりました。

この年のリーグ終了時点の順位は、1位ソフトバンク、2位ロッテ、3位西武でした。2位のロッテがソフトバンクを破りリーグ覇者として日本シリーズに進出。日本シリーズでは阪神を退け日本一となりました。

この年はリーグ優勝がソフトバンク、2位西武、3位ロッテでした。クライマックスシリーズで3位ロッテが2位西武、1位ソフトバンクを撃破し日本シリーズへ進出。日本シリーズでも中日を破り日本一を達成、リーグ3位からの史上最大の下克上となりました。

この年は西武がリーグ優勝、2位ソフトバンク、3位日本ハムでした。クライマックスシリーズでソフトバンクは3位日ハムを2勝1敗、続くファイナルステージで西武を4勝2敗で撃破し日本シリーズに出場しました。日本シリーズでもセリーグ覇者広島を4勝1敗1分で下して2年連続日本一となりました。

この年も優勝は西武、2位がソフトバンク、3位楽天でした。ソフトバンクは楽天に2勝1敗、西武に4連勝で2年連続の下克上を達成。さらに日本シリーズでもジャイアンツに4連勝で3年連続日本一を勝ち取りました。

西武はリーグ2連覇しながらソフトバンクに日本シリーズ出場をさらわれ、ソフトバンクは2年連続の下克上を果たします。さらに楽天との初戦に負けて以降2連勝、対西武4連勝、対巨人4連勝と破竹の10連勝で日本一まで駆け上がりました。また2010年代の日本シリーズでセリーグ6球団すべてに勝利しています。

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このように下克上とよばれるリーグ下位チームが日本シリーズに進出したのは両リーグで過去8回ありました。しかもパリーグの下克上チームはいずれも日本シリーズでセリーグ覇者を退けて日本一を勝ち取っています。

セリーグは3回のうち下克上チームが日本一になったのは1回のみで2007年の中日が達成しています。阪神、中日は老舗球団でありながら日本一が多くありませんが、パリーグの下克上チームに日本一を献上しているの中日2回、阪神が1回あります(広島、巨人も各1回)。

2019年にソフトバンクが下剋上を果たして以降は、セパ両リーグともにリーグ優勝した球団がそのまま日本シリーズに出場しています。

やっぱりリーグ優勝したチームで日本一を競ってほしいという思いもある一方、下克上による日本一も制度としてある以上、たまには悪くないかなという気もしますね。

まとめ

2023年シーズン終了時点での日本シリーズ勝利回数、日本一の回数ランキングをまとめました。またリーグ優勝していない球団が日本シリーズに出場する下剋上についても調べてみました。

2023年は阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝、39年ぶりの日本一を決めてプロ野球界も大いに盛り上がりました。日本一が最も遠ざかっている広島は2024年リーグ制覇して日本一達成なるか?にも注目ですね!


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