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2021プロ野球12球団開幕投手予想!歴代最多回数のランキングは?

コロナ禍により試合数が縮小された2020年プロ野球シーズンでしたが、2021年シーズンは無事例年通りの開幕が迎えられそうです。入場観客数の制限はあるようですが、12球団とも無観客でのキャンプやオープン戦をこなしながらシーズン開幕に備えています。

プロ野球のシーズン開幕戦の先発マウンドを任される開幕投手とは、球団の顔、エースとしてシーズンを通してローテーションの軸となる投手です。当然それなりの実力と実績が重視されますが、プロ野球の先発投手なら誰もが憧れる栄誉です。

2021年の12球団の開幕投手は誰になるのか?予想してみました。すでに公表、公言されている球団、投手もいますが、球団ごとの一覧にしてみました。さらに歴代のプロ野球開幕投手の最多回数ランキングもまとめてあります。早速見ていきましょう!

12球団の開幕投手ずばり予想!

2021年のプロ野球ペナントレースは3月26日(金)にセパ両リーグ同時に開幕、楽天対日ハム戦の16時開始以外は18:00ないし18:30開始のナイターが予定されています。

開幕投手は、慣例的に各球団のエース、球団の顔、代表する投手が務めます。エース級の投手が複数人いる球団は、キャンプ、オープン戦の状態を見て決めることになります。

したがってオープン戦の登板日程から開幕戦を逆算して予想ができることもありますが、稀に新人や若手投手をサプライズ登板することもある開幕投手。すでに開幕投手を公言している球団もありますが、過去の実績やオープン戦の状態を見ながら2021年の12球団開幕投手を予想してみます。

球団 開幕投手予想 2020年開幕投手
セリーグ 巨人 菅野智之◎ 菅野智之(6)
阪神 西勇輝 西勇樹(2)
中日 福谷浩二◎ 大野雄大(3)
DeNA 大貫晋一 今永昇太(2)
広島 大瀬良大地◎ 大瀬良大地(2)
ヤクルト 小川泰弘 石川雅規(9)
パリーグ ソフトバンク 石川柊太◎ 東浜巨(初)
ロッテ 美馬学 石川歩(2)
西武 高橋光成◎ ザック・ニール(初)
楽天 涌井秀章◎ 則本昴大(6)
日本ハム 上沢直之◎ 有原航平(2)
オリックス 山本由伸◎ 山岡泰輔(2)

◎印はすでに開幕投手が確定で公表されている投手。セリーグは決定球団はなし、パリーグはソフトバンク、西武、楽天、日本ハム、オリックスの計5球団が決定しています。開幕までにアクシデントがない限り上記5投手が登板することになりそうです。

右側には2020年の開幕投手を掲載しましたが、ヤクルト石川雅規投手の9回が最多回数、次いで巨人菅野投手の6回が続きます。規定投球回をクリアしたのは、セリーグは菅野、西、大野の3投手、パリーグは石川歩、有原の2投手と半分以上の投手が規定投球回をクリアすることができませんでした。

各球団とも順調にキャンプを終えていよいよオープン戦が始まります。今後のオープン戦の結果によるところもありますが、2021年の開幕投手を球団別に予想したいと思います!

巨人

2020年はエース菅野智之投手が開幕13連勝、オフにはメジャー移籍を目指しましたが一転巨人残留が決まりました。昨年最多勝、MVPの菅野智之投手が4年連続7回目の開幕投手に決定しています。

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阪神

2019年10勝、2020年11勝でをあげチームの勝ち頭となったエース西勇輝投手が最有力でしょう。しかし2月にぜんそくの検査でチームを離脱しており調整次第では開幕投手を外れる可能性が出てきました。

西投手が開幕に間に合わないとなれば、次の候補は2020年防御率リーグ6位、11勝の青柳晃洋投手が候補となるでしょう。藤浪晋太郎投手も状態が良いようなので候補として急浮上しています。

西投手の状態、オープン戦の結果次第で開幕投手はぎりぎりまでもつれることになりそうですが、開幕日までの調整もありますので3月上旬には内定するんではないでしょうか?

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中日

2021年は2年連続リーグ防御率1位、2020年沢村賞の大野雄大投手が調整不足で開幕投手を回避。開幕2カード目に本拠地バンテリンドームで控えている巨人戦に大野投手をぶつけるという予想もありましたが、こちらも未定。

そこで与田監督は福谷浩二投手を開幕投手に指名したと公表しました。福谷投手は自身初の開幕投手となります。

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DeNA

DeNAは2019年防御率リーグ3位、13勝をマークした今永昇太投手が2020年シーズン途中に故障、10月には左肩の手術もしており開幕には間に合いそうにありません。

候補には大貫晋一投手、平良拳太郎投手の2投手の名前が挙がっています。三浦新監督は3月5日からのオリックスとのオープン戦で判断することにしていますが、2020年10勝をマークした大貫晋一投手が有力ではないでしょうか?

広島

2020年の成績では森下暢仁(まさと)投手が新人ながら10勝を挙げ防御率リーグ2位で新人王を獲得、九里亜蓮投手も8勝で防御率リーグ5位と好成績の2投手が候補に挙がりますが、2年連続で2020年の開幕投手を務めた大瀬良大地投手も大いにあり得ます。

大瀬良投手は2020年9月に右ひじ手術を受けており2軍スタートでしたが、キャンプでは1軍に合流。順調に調子を上げ、開幕投手に決定しました。

ヤクルト

ヤクルトは1月に高津監督が「開幕投手の第一候補」と公言した小川泰弘投手に内定しています。小川投手に決まれば2年ぶり5回目と経験の豊富、一方、石川雅規投手も過去9回の開幕投手と実績は十分ですが、2020年は2勝8敗と調子を落としています。

ソフトバンク

2020年の開幕投手東浜巨投手、リーグ防御率のエース千賀滉大投手がリハビリ組スタートと出遅れる中、2020年規定投球回こそ満たさなかったものの千賀投手、東北楽天涌井投手と並ぶ最多勝のタイトルを獲得した石川柊太投手が初の開幕投手内定しています。

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千葉ロッテ

パリーグで唯一決定していないのが千葉ロッテです。2020年防御率リーグ6位で10勝の美馬学投手と同リーグ8位で7勝の石川歩投手が候補に挙がっています。2020年の成績からも安定感のある美馬投手が開幕投手となるのではないでしょうか?

西武

2019年10勝、2020年8勝で防御率リーグ5位の高橋光成投手が内定しています。高橋投手は7年目にして自身初の大役、名実ともにエースとして1年間ローテーションを守ることができれば、最多勝も視野に入ってくるでしょう。

東北楽天

2020年最多勝の涌井秀章投手に2020年開幕投手の則本昂大、岸孝之の両投手、そしてメジャーから復帰した田中将大投手と豪華な顔ぶれで開幕投手を争うかと予想されましたが、涌井投手に内定、西武、ロッテ時代を含めて3年ぶり10回目となります。

日本ハム

2020年防御率リーグ3位の有原航平投手がメジャー移籍、苦しい台所事情となりますが、2020年8勝で有原投手、バーヘイゲン投手と並ぶ球団の勝ち頭、上沢直之投手が自身2度目の開幕投手に内定しています。

オリックス

2020年防御率リーグ2位で8勝のチーム勝ち頭の山本由伸投手が開幕投手に内定しています。2019年、2020年2年連続開幕投手の山岡泰輔投手は2020年シーズン4勝と調子を落としていました。

以上、12球団の開幕投手を予想しましたが、パリーグの5球団で開幕投手を公言している一方、セリーグは5球団が未定となっています。開幕までのキャンプやオープン戦での仕上がり、状態からも目が離せませんね。

開幕投手の歴代最多回数、最年少は?

プロ野球が1936年に発足して以降、当初は1リーグ制、1950年からは2リーグ制となりますが、1957年までは13~15球団ありました。1958年以降は2リーグ、セパ6球団ずつで固定されてきました。

ここでは1958年以降2020年までの歴代の開幕投手の最多回数を見ていきたいと思います。

歴代の開幕投手最多回数は?

順位 回数 氏名 球団
1位 14回 鈴木啓示 近鉄
2位 13回 村田兆治 ロッテ
3位 12回 山田久志 阪急
4位 10回 金田正一 国鉄(6回)巨人(4回)
東尾修 太平洋、クラウン、西武
6位 9回 平松政次 大洋
松岡弘 ヤクルト
北別府学 広島
星野伸之 オリックス(7回)阪神(2回)
涌井秀章 西武(5回)ロッテ(4回)
石川雅規 ヤクルト
12位 8回 西崎幸広 日本ハム

歴代回数1位は鈴木啓示投手の14回ですが、金田正一投手は1957年以前を含めると14回のトップタイです。2位の村田兆治投手は1975年から8年連続の後、3年空いて1986円から5年連続で務めています。山田久志投手は12回と歴代3位ですが、1975年から12年連続の開幕投手でした。

開幕投手といえばチームのエース格ですので移籍するケースは少なく、回数が多い投手ほど単一球団で務める傾向がありますが、FA制度によりエース格の投手移籍が珍しくなくなったため星野伸之投手、涌井秀章投手のようにFA移籍した先の球団でも開幕投手を務めるケースもあります。

さらに近年ではメジャー移籍が増えてきたため、7年連続の上原浩治投手、6年連続の松坂大輔投手、5年連続の黒田博樹投手、ダルビッシュ有投手、岩隈久志投手、井川慶投手など絶対的なエースの面々は、メジャー移籍により通算回数はランキング外にとどまっています。

なお最大ブランクは、2002年にヤクルトで開幕投手を務めた藤井秀悟投手が10年間のブランクを経て2013年に横浜で開幕投手、次いで1994年にヤクルトで開幕投手を務めた川崎憲次郎投手が9年間のブランクで2004年に中日で開幕投手を務めています。

番外編としてはジャイアンツの江川卓投手、西本聖投手は1980年から1987年まで交互に4回ずつ開幕投手を務めるといったWエースならではの珍しいパターンもあります。

さらに最多9球団の開幕投手が前年と同じ顔触れとなった年が1976年、89年の2度ありました。76年の顔触れは巨人堀内恒夫、大洋平松、ヤクルト松岡、広島外木場義郎、太平洋東尾、阪急山田、日ハム高橋直樹、ロッテ村田、近鉄神部年男の9投手が1975年と同じでした。

89年は巨人桑田真澄、阪神仲田幸司、ヤクルト尾花高夫、広島北別府、西武工藤公康、オリックス佐藤義則、日ハム西崎、ロッテ村田、近鉄阿波野秀幸の9投手が1988年から連続。エース格が務めるだけあり連続で開幕投手となるケースは珍しくありませんが、12球団中9球団が前年と同じというケースは稀でしょう。

2020年開幕投手のヤクルト石川投手は9回で6位に浮上、また涌井投手は2021年の開幕投手が内定していますのでこのまま開幕マウンドに上がることになれば10回で4位タイに並びます。

現役投手でもランキングされているのは石川、涌井の両投手のみです。今後も開幕投手の回数を伸ばしていけるのか見ものですね。

まとめ

プロ野球の開幕投手には球団の顔、エースと呼ばれる投手が上がります。2021年の12球団の開幕投手を予想しました。

と◎印はすでに各球団から発表され開幕投手が確定しています。セリーグ2球団、パリーグ1球団が未定となっています、

さらに歴代のプロ野球で開幕投手の最多回数務ランキングの上位には

といった歴代の名投手が名前を連ねました。2021年開幕投手が内定している涌井投手は実現すれば10回目の開幕投手で4位タイに浮上します。

未定の3球団の2021年開幕投手は誰になるのか?プロ野球のシーズン開幕が待ち遠しいですね!


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