2020年のプロ野球ペナントレースは3月20日(金)に開幕します。祝日となるため東京ドームの巨人対DeNA戦以外は全てデーゲームで開催されます。また東京五輪の影響で例年より1週間早い開幕となります。
開幕戦の先発投手といえば、各球団ともエースと呼ばれる投手、球団の顔、代表する投手が務めるのが慣例となっています。一方でエース級の投手が複数人いる場合は、キャンプ、オープン戦の状態を見て決めることもあります。
さらにオープン戦では開幕戦から逆算して登板機会を設けることも多く、開幕投手の予想はおおよそ見当がつきそうなものです。しかし時に新人や若手投手をサプライズ登板させることも稀にあります。
すでに開幕投手を公言している球団もありますが、過去の実績やオープン戦の状態を見ながら2020年の12球団開幕投手を予想してみたいと思います。
球団 | 開幕投手予想 | 2019年開幕投手 | |
セリーグ | 巨人 | 菅野智之◎ | 菅野智之(5) |
DeNA | 今永昇太 | 今永昇太(初) | |
阪神 | 西勇輝◎ | メッセンジャー(6) | |
広島 | 大瀬良大地◎ | 大瀬良大地(初) | |
中日 | 大野雄大◎ | 笠原祥太郎(初) | |
ヤクルト | 石川雅規◎ | 小川泰弘(4) | |
パリーグ | 西武 | ザック・ニール◎ | 多和田真三郎(初) |
ソフトバンク | 千賀滉大× | 千賀滉大(2) | |
楽天 | 則本昴大◎ | 岸孝之(3) | |
ロッテ | 石川歩×→美馬学◎ | 石川歩(初) | |
日本ハム | 有原航平◎ | 上沢直之(初) | |
オリックス | 山岡泰輔◎ | 山岡泰輔(初) |
◎印はすでに開幕投手が確定で予想的中、×印は予想の外れを指します。参考までに2019年の開幕投手を掲載しましたが、なんと7投手が初めての開幕投手でした。最多回数でも阪神のメッセンジャー投手の6回ですがすでに引退を表明しており、巨人の菅野投手の5回が次いで多い回数となりました。
近年は連続で開幕投手を続けるような実力のある投手は、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大のようにメジャーに移籍するケースが増えていますので、かつての山田久志、金田正一、村田兆治のように10回以上開幕投手を務める選手は減っているのが特徴です。
さて、以上をふまえながら2020年の開幕投手は誰が務めるのでしょうか?球団別に予想したいと思います。
2019年はチームの勝ち頭だった山口俊投手がメジャーへ移籍しました。キャンプ、オープン戦の調整次第でもありますが、ここは菅野智之投手が3年連続6回目の開幕投手と予想しましたが、確定となりました。
DeNAは2019年の投手成績でリーグ3位の防御率、13勝をマークした今永昇太投手が2年連続2回目の開幕投手となるのではないでしょうか?チームでも唯一の2桁勝利と今永投手以外は考えにくいと思います。
2019年まで5年連続の開幕投手を務めたメッセンジャー投手が引退、ここは2019年10勝をあげ防御率リーグ5位の西勇輝投手が最有力と見ます。同じく防御率リーグ6位、9勝の青柳晃洋投手も対抗馬となりますが、オリックス時代に開幕投手を経験している西投手になるのではないでしょうか。
以上のように予想しましたが、矢野監督は開幕投手は西投手と公言し、確定しました。
広島は2019年の成績では防御率リーグ2位の2.59と安定したジョンソン投手と同7位3.53の大瀬良大地投手の2人の大黒柱がいます。加えてジョンソン投手は2016,2017年と開幕投手の実績もありますが、いずれも敗戦しています。
両投手とも2019年はともに11勝をあげていますので成績を見る限りでは甲乙つけがたいですが、2年連続の大瀬良投手になると予想します。佐々岡監督も大瀬良投手を開幕投手と公言しましたので、確定です。
2019年はリーグ防御率1位となった大野雄大投手が有力です。2019年初の2桁11勝の柳裕也投手や開幕投手経験のある小笠原、笠原投手も調子次第では候補にあがりそうですが、2016,2017年にも開幕投手を務めた大野投手で行くのではないでしょうか?
こちらも与田監督が大野投手を開幕投手と明言しました。
2019年のリーグ防御率では9位だった小川泰弘投手ですが、防御率4.57、5勝という成績でした。一方、石川雅規投手は、規定投球回に足りていませんでしたが、防御率3.84、8勝をあげました。
しかも石川投手は開幕投手を8回と小川投手の4回を大きく上回る実績を誇ります。大ベテランの域に入ってきた石川投手ですが、ここは実績も考慮して石川投手になると予想します。
最終的に高津監督は石川、小川、高橋奎二の3投手を候補に挙げていましたが、石川投手で確定となりました。
2019年は規定投球回をクリアした投手はおらず、勝ち頭で行けばニールが12勝、防御率2.87とかなり安定していますが、投球回は100.1と投球回の多かった今井達也(135.1)、高橋光成(123.2)、十亀剣(102)を下回ります。
一方、勝ち星は高橋10勝、今井7勝、十亀5勝、防御率はいずれも4点台という点を考慮するとやはりザック・ニールが1番手と言わざるをえないと思います。
そして西武も開幕投手はニールと公表しました。
リーグ防御率3位の千賀滉大が13勝、4位の高橋礼が12勝のこの2人がチームの大黒柱ですが、ここは日本のエース千賀滉大投手が濃厚でしょう。
と千賀投手を大本命に挙げていましたが、調整遅れのため開幕投手からは外れることが濃厚となりました。ここで浮上してきたのが2017年最多勝右腕、東浜巨投手です。2019年シーズンは故障のため登板数が少なかったものの復活登板となるのか見ものです。
チーム唯一の規定投球回をクリアした美馬投手はFAにより千葉ロッテへ移籍したので、やはりチームの2本柱則本昂大、岸孝之の両投手が候補になるでしょう。金銭トレードで新規入団した涌井秀章投手は可能性は低いと思います。
ここはやはり昨季はケガで低迷した則本昂大投手が順調にいけば、岸、涌井両投手を抑え込んでの開幕投手となるのではないでしょうか?
そして三木監督は則本投手を開幕投手に指名したことを明言しています。
ロッテも2019年は規定投球回をクリアした投手はいません。チームの勝ち頭は開幕投手だった石川歩、種市篤暉に楽天からFA移籍の美馬学の3投手が8勝で並んでいます。
美馬投手は楽天で規定投球回をクリアしていますが、防御率4.01と同3.64の石川投手を下回っています。ここは2年連続で石川歩投手を開幕投手と予想します。
このように予想しましたが、ロッテは美馬学投手を開幕投手として公表しました。
2019年はチーム唯一の規定投球回をクリアの有原航平投手がリーグ2位の防御率2.46、15勝のリーグ最多勝と開幕投手の最有力でしょう。このように予想しましたが、こちらも有原投手で決定のようです。
2019年は山本由伸投手が防御率リーグ1位1.95でしたが8勝、同じくリーグ5位3.71の山岡泰輔投手は13勝をマークしました。この両投手が有力となると思いますが、チームの勝ち頭山岡投手が2年連続で開幕投手となるのではないでしょうか?
このように予想しましたが、こちらも山岡投手で確定したようです。
以上、12球団の開幕投手をずばり予想しましたが、大半の球団で開幕投手を明言、公言しています。昨年の成績や実績から妥当な結果となっており、全て予想通りとなりました。残りの投手も開幕までのキャンプやオープン戦での仕上がり、成績を見ながら今後も予想をしていきたいと思います。
プロ野球の開幕投手には球団の顔、エースと呼ばれる投手が上がります。2020年のペナントレース、シーズン開幕が近づいてきましたので、12球団の開幕投手を予想してみました。
と予想しましたが、◎印はすでに各球団で明言されており確定しています。他の投手もキャンプ、オープン戦の状況を見て修正していきたいと思います。
2020年の開幕投手は誰になるのか?待ちきれないプロ野球のシーズン開幕まで開幕投手を予想して楽しみたいと思います!