第103回全国高等学校野球選手権大会大阪府大会は7月16日(金)に開幕予定です。府予選の抽選会は6月28日(月)に予定。試合日程が順調に消化されれば8月1日(日)の決勝戦まで2週間以上、熱い闘いが繰り広げられます。
各球場での観戦の可否についてはまだ公表されていません。新型コロナの感染状況、緊急事態宣言の発出の有無によっては無観客の可能性もありえますが、こちらについては発表があり次第、掲載していきたいと思います。
春季大阪大会は4月10日に開幕、5月16日に決勝戦が行われました。各府県の優勝校は(開催府県は3校)は近畿大会に進みます。近畿地区の春季大会は他の地区と違って各府県の優勝校のみの参加となっているのが特徴です。
他府県の強豪校と公式戦という形で対戦することになるので、控えの投手や野手に経験させる場にもなりチーム力を挙げる絶好の機会となります。
このため何が何でも春季大会を勝ち進むというよりはエースを温存しながらライバル校には全てをさらけ出さないような試合運びになることもあります。夏の府予選の代表校を占う上では春季大会の試合ぶりは参考になりますが、試合結果だけでは判断できません。
それでもある程度の勢力図は見て取れますので、ひとまずは21年の春季府大会の結果を見ていきたいと思います。
春季大阪府大会は選抜出場校の大阪桐蔭が危なげなく勝ち進み貫録の優勝を果たしました。春季大会のベスト16以降の試合結果を見てみましょう。
試合 | 勝利校 | スコア | 敗戦校 | 備考 |
決勝戦 | 大阪桐蔭 | 16-0 | 近大付 | |
準決勝 | 大阪桐蔭 | 12-2 | 関大北陽 | 6回コールド |
近大付 | 13-8 | 桜宮 | 延長10回 | |
準々決勝 | 大阪桐蔭 | 9-0 | 大商大高 | 7回コールド |
近大付 | 2-1 | 大阪 | ||
桜宮 | 5-4 | 興国 | ||
関大北陽 | 7-3 | 大塚 | ||
5回戦 | 大阪桐蔭 | 10-0 | 堺 | 7回コールド |
近大付 | 11-1 | 東大阪大柏原 | 5回コールド | |
桜宮 | 7-6 | 東海大仰星 | ||
関大北陽 | 7-0 | 大体大浪商 | 7回コールド | |
大商大高 | 6-3 | 八尾 | ||
大阪 | 8-2 | 早稲田摂陵 | ||
興国 | 3-0 | 箕面学園 | ||
大塚 | 14-0 | 富田林 | 5回コールド |
決勝戦は大阪桐蔭と近大付という強豪校同士の対戦でしたが、大阪桐蔭が16-0のワンサイドゲームで近大付を降しています。大阪桐蔭は準決勝、準々決勝、5回戦と決勝までの4試合を全てコールド勝ち、失点は関大北陽戦の2失点のみという圧倒的な強さで勝ち上がりました。
大阪桐蔭は4回戦でも強豪校の関大一高を8-1の7回コールドで一蹴、大阪府内の私立強豪校を全く寄せ付けない戦いぶりで激戦区大阪の頂点に立ちました。春季大会の結果を見る限りでは大阪府内で大阪桐蔭に立ち向かえる高校はちょっと見当たらなさそうです。
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春季近畿大会には優勝校の大阪桐蔭が出場しました。近畿大会は2府4県から開催地の滋賀県3校と各府県大会優勝校1校の計8校が参加しました。大阪桐蔭の戦績を見てみましょう。
回戦 | スコア | 対戦相手 |
決勝 | 4X-2 | 智辯学園(奈良) |
準決勝 | 3X-2 | 智辯和歌山(和歌山) |
1回戦 | 7-5 | 綾羽(滋賀1位) |
近畿大会では大阪桐蔭が大阪府大会とは打って変わって接戦続きとなりながらも見事優勝を果たしました。初戦は5失点と苦しみましたが、準決勝、決勝はいずれもサヨナラ勝ち。
特に決勝の智辯学園戦は今春の第93回選抜大会1回戦で敗れた相手、選抜ベスト8の智辯学園。昨秋の近畿大会の決勝でも敗れているので公式戦3度目の正直で大阪桐蔭がリベンジを果たしました。
近畿大会では大阪桐蔭の関戸、松浦のWエースは1イニングも登板しませんでしたが、エース温存での優勝は選手層の厚さの証、さらに夏の大会に向けて控え投手は貴重な経験を積むことができました。
打線の方は大阪府大会で見せた2桁得点の試合こそありませんでしたが、2試合連続のサヨナラ勝ちなど勝負強さも兼ね備えています。選抜初戦敗退の雪辱を胸に夏の選手権大会に向けて心身ともに充実した状態にあると言えるでしょう。
ここまで春季大会の大阪大会、近畿大会の試合結果を見てきました。近畿大会では大阪桐蔭は関戸、松浦のWエースの登板なく優勝、秋季・春季大阪大会でも優勝と大阪府内でも圧倒的な強さを見せつけた大阪桐蔭が夏の代表校の大本命で間違いないでしょう。
その対抗となる高校もちょっと見当たりません。春季大会でも4回戦以降全てコールド勝ち、Wエース抜きで近畿大会を勝ち上がった戦力は死角なしと言わざるを得ません。
あえて対抗となる高校を挙げるとしたらやはり近年での大阪府内の最大のライバル履正社高校になるのではないでしょうか?履正社高校は昨秋の秋季大阪大会では準決勝で大阪桐蔭に3-8と力の差を見せつけられました。
近畿大会の出場をかけた3位決定戦でも山田高校に1-2と敗退、第101回選手権大会の全国優勝校が早々と第93回選抜大会への出場が絶たれた試合でもありました。
今春の春季大会では4回戦で興国高校に1-4と敗戦、近年の甲子園での活躍ぶり、大阪府内での強さが影を潜めている状況ではありますが、夏に向けて仕上げてくれば大阪桐蔭にとっても最もやりにくい相手になるでしょう。
続く3番手以降には春季大会でベスト8以上に残った近大付、関大北陽、大商大高などが続くと思われますが、夏の予選で勝ちあがって大会終盤の準々決勝以降で接戦に持ち込むことができれば勝機はあるかもしれません。
いずれにしても大阪府内では、大阪桐蔭が頭一つ二つ抜けている状況にあると言えます。何が起こるかわからない高校野球のトーナメントですので絶対はありませんが、優勝候補の1番手、最右翼は大阪桐蔭で決まりでしょう。
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8月9日に開催予定の2021年(令和3年)第103回全国高校野球選手権大会の各都道府県地区予選が6月下旬から7月上旬にかけて開幕する予定です。
春の第93回選抜甲子園では大阪から出場した大阪桐蔭高校が奈良の智辯学園に初戦敗退を喫しました。全国屈指の激戦区、大阪大会を制する高校はどこか?優勝候補予想をしてみました。
春季県大会や近畿大会の戦いぶりから代表校予想をしましたが、
と大阪府内では圧倒的な強さで昨秋、今春と頂点に立った大阪桐蔭が大本命としました。対抗は見当たらないくらい大阪桐蔭の一強ぶりが際立ちますが、府内の最大のライバル校履正社高校を挙げました。
これらに続く高校は春季大会の上位校の近大付、関大北陽、大商大高としましたが、組み合わせ、勝ち上がり方次第では勝機ありと見ます。
史上初の2回目の春夏連覇を果たした2018年第100回大会以来の選手権出場、全国制覇を狙う大阪桐蔭にどこの高校が立ちはだかるのか?全国屈指の激戦区、野球王国大阪を勝ち上がるのか全国からも注目されるでしょう!
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