市立和歌山高校の小園健太投手のプロフィールは以下の通りです。
名前 | 小園健太(こぞの けんた) |
投打 | 右投げ右打ち |
ポジション | 投手 |
出身地 | 大阪府貝塚市 |
生年月日 | 2003年4月9日 |
身長 | 185cm |
体重 | 90Kg |
経歴 | 貝塚ヤング(貝塚市立第一中学校) |
市立和歌山高校 |
中央小学校1年から野球をはじめ、中学時代には硬式野球チーム貝塚ヤングに所属、当時から投手で中学3年時には夏のヤングリーグ全国大会で優勝、高校進学時には20校ほどからスカウトされたようです。
進学先を悩むも市立和歌山高校に進学を決めていた貝塚ヤングでバッテリーを組んでいた松川虎生(こう)捕手から、「一緒に市立和歌山に行って日本一を獲ろう!」と誘われ進学を決めます。
1年春から控え投手としてベンチ入り、この時点ですでに140㎞超のストレートを投げるほどで春季県大会では決勝戦の智辯和歌山戦で2回を投げ無失点と好投します。同年の夏の選手権和歌山大会では抑え役として出場しますが、準々決勝の南部高校に3-4で惜敗します。
新チームとなってからは1学年上の左腕の岩本真之介投手がエースだったため、秋季和歌山県大会準々決勝、準決勝では登板はなく準決勝で和歌山南陵に敗退しました。2年生になった2020年夏の和歌山県独自大会の前の7月に行われた大阪桐蔭との練習試合では自身最速の152㎞をマークします。
独自大会でも、抑え役として登板しますが、3回戦で智辯和歌山に敗退しました。この試合で小園投手は2回から登板し4回を3安打1失点に抑えますが、直球を打たれたことから下半身を安定させてストレートのキレ、回転数を意識したトレーニングに取り組みました。
新チームとなった9月の新人戦の準決勝では智辯和歌山と対戦し、7回からの3イニングを1失点と強力打線を封じ込めます。当然小園投手も智辯和歌山を意識しており「和歌山で一番特別な相手、入学して以来智辯和歌山に勝つことを目標としていた」と語る通り、入学して以来初めて智辯和歌山に勝利し、秋季大会へ弾みを付けました。
そして秋季和歌山県大会でも準決勝で智辯和歌山と再戦します。勝てば近畿大会出場となる一戦では、4失点ながら5-4で完投勝ち。決勝戦でも抑えとして登板、和歌山東高校に8-2と勝利し、和歌山県1位校として近畿大会に臨みます。
智辯和歌山を下しての和歌山県1位ということで近畿大会でも注目されます。近畿大会1回戦では兵庫県2位の東播磨高校と対戦、選抜に向けて負けられない試合が続きますが、小園投手は9回1失点で完投勝利、準々決勝へ進みます。
近畿地区は選抜出場一般枠が6枠あります。つまり準々決勝を勝てば選抜当確となる大一番で和歌山県のライバル智辯和歌山とあたります。智辯和歌山は秋季県大会準決勝で市立和歌山に敗退したものの3位決定戦で勝利し、近畿大会にすべりこんできました。
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智辯和歌山も近畿大会1回戦で大阪2位の東海大仰星と対戦し、8-1の7回コールドで準々決勝へ進めます。市立和歌山との準々決勝は雪辱と選抜出場をかけて臨むこととなりました。
好投手小園対強力智辯和歌山打線との対決は、初回に2点を先制した市立和歌山がそのまま逃げ切り、先発の小園投手は見事シャットアウトの完封勝利。新チームになってからの公式戦では智辯和歌山に3勝無敗と返り討ちにし選抜出場を当確としました。
続く準決勝では奈良県2位の智辯学園と対戦します。智辯学園は1回戦滋賀学園を9-8の10回逆転サヨナラ勝ち、準々決勝では京都1位の龍谷大平安を8-3と強力打線が売りのチームです。
智辯学園との準決勝は小園投手は先発せず終盤に登板するも1-4で敗戦、智辯学園は決勝戦も優勝候補で左腕松浦慶斗投手、右腕関戸康介投手の150㎞超左右エースを擁する大阪1位校の名門大阪桐蔭を7-3で下し優勝しました。
そんな強打智辯学園に対して市立和歌山高校は近畿大会を通じて4失点とチームの投手力、守備力の高さを発揮しました。
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小園投手は直球最速152㎞にカットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップを駆使する全国注目のエースとなりました。プロ野球のスカウト陣の評価も当然高く、広島のスカウトは「投げ方やシルエットもヤクルト奥川投手(2019年星稜からドラフト1位)とかぶる。奥川2世になれる素材」と評しています。
甲子園で対戦したい相手に中京大中京の畔柳享丞投手の名を挙げた小園投手、中学時代に対戦もしており今でも連絡を取りあう仲とのこと。この両投手が選抜の注目投手となることは思いもよらなかったのではないでしょうか?
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レベルの高い近畿大会ベスト4の実績、大会屈指の好投手の名を引っ提げて来春の2021年選抜大会への出場を決めました。狙うはもちろん日本一、ヤングリーグ時代に続いて松川捕手との優勝バッテリー擁する市立和歌山高校が優勝候補に挙げられる可能性もあります。
新型コロナウイルスの影響で開催が中止された選抜大会は2021年に2年ぶりとなる第93回大会の開催が決定。出場が決まった高校の中でも中京大中京畔柳享丞投手とこの市立和歌山高校の小園健太投手は大会屈指の注目投手となるのは間違いありません。
そんな小園投手の身長、体重、出身中学などのプロフィールや経歴を紹介してきました。中学のヤングリーグ時代に松川捕手とバッテリーを組んで全国大会優勝、優勝バッテリーがそのまま市立和歌山高校に入学して高校での日本一を目指します。
大会屈指の右腕が全国の強豪校を相手にどんなピッチングを見せるのか非常に楽しみです。後は無事センバツ大会が開催されるのを願うばかりです。