名球会入りは冒頭にも紹介したように、投手なら200勝もしくは250セーブ、打者なら2000本安打を日米通算で達成することが条件となります。
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新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れた2020年のプロ野球ペナントレースですが、例年の143試合制と異なり120試合でペナントが争われます。試合数が23試合減ったことで今シーズンでの名球会入りへの条件達成にも影響はあるでしょう。
例年より条件達成がややきつくなるものの、開幕前の時点で2020年シーズン中にこの名球会入りの資格を得られそうな選手はどれくらいいるのでしょうか?2019年終了時点の投手、野手別の成績を見てみましょう!
近年のプロ野球ではシーズン20勝を達成するのも至難の業ですが、さらに120試合制ともなると15勝するのも厳しいと言えます。現役の投手で通算185勝以上の投手はいませんでした。さらにメジャーリーグは2020年は100試合減って60試合制と条件が厳しくなります。
そもそも通算200勝自体の条件が厳しいという声もありますが、2020年シーズンでの条件達成選手はなさそうですので、現役選手の日米通算成績の上位選手を一覧にしてみました。
選手名 | 球団 | 通算勝利数 | 残り |
田中将大 | ヤンキース | 174勝 | 26勝 |
石川雅規 | ヤクルト | 171勝 | 29勝 |
松坂大輔 | 西武 | 170勝 | 30勝 |
岩隈久志 | 巨人 | 170勝 | 30勝 |
名球会入りに一番近い成績をあげているのは、ニューヨークヤンキースの田中将大投手の日米通算174勝です。日本時代は楽天7年間で99勝、メジャーではヤンキースで75勝の成績です。今シーズンはメジャーの試合数が少ないですが、来期にも通算20勝を達成する可能性はあるのではないでしょうか?
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田中投手に次いで勝利数をあげているのが、東京ヤクルト一筋の左腕石川雅規投手の171勝です。2020年は開幕投手も努めましたが、年齢は40歳、プロ入り19年目のベテラン投手です。今シーズンの200勝達成は厳しいですが、選手寿命も延びていますので今季の成績次第では来季にも達成できるかもしれません。
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次いで日米通算170勝以上は、松坂大輔投手と岩隈久志投手の2人です。2020年から西武に復帰した松坂投手は、日本で114勝、メジャーリーグで56勝の計170勝、2019年シーズンから巨人に移籍、日本球界復帰を果たした岩隈投手も日本で107勝、メジャーリーグで63勝の計170勝となっています。
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近年は勝ち星の上積みがない両投手ですので200勝達成のハードルは相当高いですが、今季復活登板できれば視野に入ってくるかといったところではないでしょうか?
選手名 | 球団 | 通算セーブ | 残り |
藤川球児 | 阪神 | 243セーブ | 7セーブ |
サファテ | ソフトバンク | 234セーブ | 16セーブ |
阪神の藤川球児投手が、日米通算243セーブと今季250セーブを達成するのは確実とみられています。藤川投手は日本では241セーブ、メジャーでは2セーブとほぼ日本球界、阪神時代にあげたセーブが大半で、メジャー時代の3シーズンでは思うような成績があげられませんでした。
2016年に阪神に復帰して以降の4シーズンでも21セーブなので、ストッパーに転向した2006年から2012年までの7シーズンで大半のセーブ数を記録したことになります。いずれにしても残り7セーブならチーム事情で配置転換でもないかぎり、250セーブ達成は時間の問題ではないでしょうか。
と見ていましたが、藤川投手は2020年8月このシーズン限りでの引退を表明、この時点で250セーブまで残り5セーブとしていますが、2軍で調整中の藤川投手は250セーブにこだわらないことに言及しています。
残りシーズンで1軍に昇格し、優勝争いあるいはAクラス入りをかけて戦うゲームの中で最高のパフォーマンスを見せることが前提、記録のために投げることはしたくないようです。ここまで来たらもったいない気もしますが、火の玉ストレートの藤川投手らしい気概ですね。
次いで2020年シーズンに達成できる可能性があるのがソフトバンクのデニス・サファテ投手です。サファテ投手は2009年まではメジャーでプレーもセーブはあく、通算記録も2011年広島に移籍して以降のものとなります。
しかしサファテ投手は2019年は0セーブどころか1軍登板もなく、2018年は5セーブ、そして2020年も1軍登板のないまま8月に帰国しています。この帰国の際には引退を示唆するコメントも残しています。
サファテ投手の名球会入りは数字の上ではあと一歩ですが、条件達成を前に引退ということもあるかもしれません。
なお上記の両投手に次ぐ通算セーブ数をあげているのはDeNAの山﨑康晃投手の169セーブ、日本ハムの増井浩俊投手の163セーブですので、フル回転で投げても250セーブ達成は来季以降になりそうです。
選手名 | 球団 | 通算安打 | 残り |
坂本勇人 | 巨人 | 1884本 | 116本 |
栗山巧 | 西武 | 1825本 | 175本 |
巨人の坂本勇人選手が、1884本で残り116本に迫っています。坂本選手はプロ入り2年目からレギュラーとして出場し続け、年間100安打以上を12シーズン継続しています。
年間試合数が減っても昨季は143試合で173本放っていますので、大きなけがさえなければ2020年シーズン中の達成は可能ではないでしょうか。まだ31歳ですので2000本安打は通過点、将来的には2500本以上で生涯ベスト10入りは濃厚、日本球界にとどまれば3000本安打も視野に入ってくるのではないでしょうか?
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次いで1825本の栗山巧選手は、試合数が減ったため今シーズンの達成はかなり厳しいでしょう。過去には年間144試合で172安打を記録したこともありますが、残り175本ということになると来季まで達成はお預けとなるでしょう。
この2人以外では、巨人の中島宏之選手が1767安打と残り233安打としています。中島選手は渡米してメジャーリーグのアスレチックスと契約しますが、メジャー出場はありません。1767安打は西武、オリックス、巨人のNPB時代の記録です。来季の達成も少し厳しいかもしれません。
新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ試合数も例年の143試合から120試合に減った日本プロ野球。プロ野球界の最高峰のプレイヤーが入会資格を得られる名球会入りを2020年にもうすぐ達成できそうな候補選手、あと一歩の選手をまとめてみました。
投手なら200勝もしくは250セーブ、野手なら2000本安打を日米通算で達成することが条件の名球会。2019年終了時点の成績から今季の達成が見込めそうな選手は、
といったところで、阪神藤川球児投手、巨人坂本勇人選手の2020年シーズンでの達成以外は、今季は他にはなさそうです。例年通りの試合数が来季以降復活すれば、来季にも期待できそうです。通常開催できる日が来るのが待ち遠しいところですね!