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プロ野球名球会メンバーの血液型、B型やO型は本当に多いのか?

野球に向いてる血液型はあるのか?かつて日本プロ野球界を代表する名捕手であり名監督であった故野村克也氏が「一流のプロ野球選手はほとんどがB型かO型、名球会メンバーもほとんどそう」と発言しました。

そもそも血液型による性格の違いがあるのか不明ですが、一流のプロ野球選手を測る指標として一定の条件を満たさないと入会できない名球会のメンバーについて血液型を調べてみました。

名球会メンバーの血液型の分布を見れば本当にB型やO型が多いのか一目瞭然です。早速見てみましょう!

プロ野球名球会の入会条件とは?

名球会に入会していることは一流選手の証です。そこでまず日本プロ野球の名球会に入会できるのはどんな成績を残した選手なのか?について見てみましょう。

名球会の入会条件は

通算成績には、メジャーリーグでの成績も合算されます。ただし、日本プロ野球での記録を起点とするとあります。これはメジャーリーガーが日本球界に移籍した場合でも日本プロ野球に来る前の成績は合算されないことになります。

実際に元DeNAのアレックスラミレス(現監督)は、日本球界で2000本安打を達成した時点で名球会入りの条件を満たしています。日本球界に来る前のMLB時代の86安打は考慮されていません。

また特例入会制度とは名球会の入会規定に相当する記録保持者を対象として、入会規定を満たしてはいないもののそれにふさわしい成績、記録を残した選手を特例として入会を認める制度です。

2020年時点ではこの制度によって入会が認められた選手はいません。元巨人の上原浩治投手が日米通算100勝、100ホールド、100セーブという日本史上初の記録を達成した際に議論されましたが、結局、入会には至っていません。

なおこの規定を満たした昭和生まれ以降で入会の意思がある選手が名球会に入会します。通算2371安打の落合博満氏は「名球会を目指していたわけではない」として入会を辞退する例もありました。

それでは続いて血液型別の名球会メンバーについて見てみましょう。

血液型別名球会メンバー

2023年末時点の名球会会員には、投手17人、打者48人の計65人の現役、OBの選手が在籍しています。亡くなった場合は名誉会員として名前が残りますが、今回の名球会会員には含んでいません。

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A型(12人)

血液型占いによると、一般的にA型は几帳面、真面目といった表現をされることが多いようです。また協調性を重んじるためあまり自分を前面に出さずに周囲に気を配るというのも特徴です。

そういう点で言えば集団競技には一見向いていそうですが、野球は集団競技でもありながら投手対打者という個人競技の側面もあり、メンタルが重要となる局面も多々あります。

野球選手としては繊細で優しすぎるという点が欠点かもしれませんが、名球会入りするような選手はA型の特徴でもあるコツコツ努力をするタイプが花開くのかもしれません。

上記の顔触れを見ただけではA型っぽいのかどうかわかりませんが、ホームランバッターは阿部選手くらいで他の野手はアベレージヒッターが占めるという点でコツコツタイプなのかもしれません。

B型(17人)

B型の性格を表す表現として必ず出てくるのがマイペースで好奇心旺盛という言葉ではないでしょうか?また飽きっぽいという特徴と裏腹にはまりだすととことんはまりだすという特徴もあるようです。

メンタルという面では、特にこのマイペースという点と気持ちの切り替えが上手という点が野球における個人競技という側面で非常に役立っているのではないでしょうか?

上記の面々を見てもすごいメンツが揃っています。ミスター長嶋茂雄氏、イチロー氏、清原和博氏と華のある選手が勢ぞろいしています。野茂投手のように日本プロ野球にメジャーリーグへの道を切り開いたのも我が道を行くから成しえたことと言えるでしょう。

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プロ野球の歴代本塁打ランキングでも3位門田博光氏、4位山本浩二氏、5位清原和博氏と上位を占めるどころか、2位の故野村克也氏(名球会名誉会員)までB型で占めるというのは単なる偶然には思えません。

O型(21人)

O型の性格を表す特徴は大らかということと親分肌でリーダーシップに優れているという点があります。また大雑把という特徴も挙げられますが、メンタルという点ではこの大雑把さが野球に向いているのかもしれません。

特に野球は失敗のスポーツともいえるので、1つのミスでくよくよするよりはトータルで結果を出せばいいと大雑把に考えられるという点は有利に働くのではなのでしょうか?

またプレーにおいても、一流選手になるためには打者ならば投手の配球を読んだり、投手ならば打者のコースを突くという細かいプレーは重要ですが、あまり細かい部分にとらわれすぎないという点が野球には向いているのかもしれません。

上記のメンバーを見ると工藤氏、東尾氏、山田氏、秋山氏、井口氏、王氏、金本氏、松井稼頭央氏と実に8名がプロ野球の監督経験者、稲葉氏は侍ジャパンの監督ということもふまえるとリーダーシップに優れているという点は当てはまるのかもしれません。

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また歴代本塁打ランキングでも1位の王貞治氏、7位張本勲氏、10位金本知憲氏に加え、名球会名誉会員の7位衣笠祥雄氏、9位大杉勝男氏、名球会の非会員6位落合博満氏と全てO型でした。本塁打ランキングのベスト10はB型とO型で占められる結果には驚きです。

AB型(6人)

AB型の特徴でよく耳にするのはクールで天才肌、二重人格といった言葉です。クールという点では野球においても熱くなってカッカしすぎないという点は有利に働くかもしれません。

上記のメンバーを見ると前田選手のようにまさに天才肌という印象もありますが、岩瀬投手、山本投手、米田投手いずれも息の長い投手でした。特に米田投手の通算949試合登板を抜いたのは1002試合登板の岩瀬投手です。

さらにプロ野球の最年長登板記録は50歳2か月の山本投手が保有してます。息が長いという点は、クールで天才肌というイメージよりは体が丈夫でとことん突き詰めるというイメージの方が強いですね。

血液型不明(9人)

名球会会員で血液型が不明だったのは9名でした。ラミレス氏以外はいずれも70歳以上の高齢の方ということもあるのか血液型情報がありませんでした。この方たちの血液型がわかれば上記の血液型別の人数が変わるかもしれませんね。

日本人の血液型の分布との比較

ざっと血液型別に名球会選手と主な特徴について見てきました。なお名球会会員65名のうち血液型不明の会員が9名いましたので、計54名の血液型の内訳はA型12名、B型17名、O型21名、AB型6名となっています。

この内訳を見る限りでもO型、B型が多いことがわかります。これを実際の日本人の血液型の分布と比べるとどうなるのでしょうか?

日本人の血液型別の分布ではおおまかにA型4割、O型3割、B型2割、AB型1割と言われています。この比率を上記の54名に当てはめるとA型21.6名、O型16.2名、B型10.8名、AB型5.4名が理論上の比率となります。

実際はA型21.6名に対して12名、O型16.2名に対して21名、B型10.8名に対して17名、AB型5.4名に対して6名となっています。この結果だけ見るとAB型はほぼ理論通りですが、A型が極端に少なくB型、O型が理論値を大きく上回りました。

もし血液型による優劣がないのであれば、理論通りの比率になってもおかしくないはずですが、これだけの差が出るということは単なる偶然ではない有意差があるといえそうです。すなわち血液型によって一流選手になりやすい血液型とそうでない血液型があるということです。

もちろんサンプル数が54名ですので、サンプル数が十分かどうかという議論もあります。この先10年くらいでA型の選手がどんどん名球会する可能性もあるかもしれません。

血液型による性格占いは科学的な根拠はないと言われていますし個人的にもあまり信じていませんが、この偏りが意味するのは何なのか興味深い結果となりました。すなわち故野村克也氏が言っていたB型、O型に一流選手が多いという仮説はあながち間違ってはいないかもしれません。

まとめ

かつて故野村克也氏が「プロ野球で一流になる選手はB型かO型が多く名球会もそう」と評していましたが、はたして本当にそうなのか興味深くなり名球会メンバーの血液型を調べてみました。その結果

となりました。血液型による性格占いには科学的な根拠はないと言われていますが、この結果が単なる偶然ではないかもしれません。

ONと言われた国民的大スターの王貞治氏、長嶋茂雄氏を始め野村克也氏、イチロー氏、清原和博氏、松井秀喜氏と歴代の大スター選手にB型、O型が多いのには何か因果関係はあるか?科学では解明できない何かがあるのか?非常に興味深いですね。

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