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プロ野球12球団本拠地収容人数、広さのランキング!各球場の特徴は?

スタジアム

プロ野球選手のプレーに一喜一憂してまるで球場が生き物のように聞こえるファン全体の息遣い、球場に響き渡る大歓声。プロ野球には欠かせないこの大歓声、チーム人気にも左右されますが、球場の収容人数が大きければ歓声も大きくなるというもの。

さらにプロ野球の花ともいえるホームラン、一発逆転の可能性も秘めたこのホームランも球場によって出やすい球場、出にくい球場がありますが、一番の要因は球場の広さにあります。

プロ野球12球団は本拠地をかまえそれぞれホーム球場を持っています。年間シーズンの半分の試合をこのホーム球場で行うため、ホーム球場をいかに味方につけて戦えるかがシーズンを制覇するために重要となってきます。

では、この12球団の本拠地球場の収容人数、広さについてそれぞれどんな特徴があるのでしょうか?2023年にはエスコンフィールドHOKKAIDOも開業しました。新球場も含めたランキング、早速見てみましょう!

12球団本拠地の収容人数ランキング

12球団の本拠地にはドーム球場、屋外球場それぞれあります。さらに公営球場を改修してプロ野球の本拠地として使用している球場もあります。そのため球場ごとに収容人数に大きな差があるのも現実です。早速見てみましょう。

順位 収容人数 球場
1 46,000人 東京ドーム(巨人)
2 43,508人 阪神甲子園球場(阪神)
3 40,122人 PayPayドーム(福岡ソフトバンク)
4 36,370人 バンテリンドームナゴヤ(中日)
5 36,146人 京セラドーム大阪(オリックス)
6 35,000人 エスコンフィールドHOKKAIDO(日ハム)
7 34,046人 横浜スタジアム(DeNA)
8 33,000人 マツダZoom-Zoomスタジアム(広島)
9 32,725人 ベルーナドーム(西武)
10 31,805人 神宮球場(ヤクルト)
11 30,508人 楽天モバイルパーク宮城(楽天)
12 30,118人 千葉マリンスタジアム(ロッテ)

ランキング1位は東京ドーム、2位は阪神甲子園球場と人気球団巨人、阪神の本拠地がノミネートされました。続いてPayPayドーム(福岡)、バンテリンドームナゴヤ、京セラドーム大阪とドーム球場が続きます。

ともに両リーグ合わせて観客動員数1~3位の球団の本拠地が上位にランキングされましたが、観客動員数1位阪神(2023年約291万人)、2位巨人(同約270万人)、3位ソフトバンク(同約253万人)とファンの多さもさることながら収容人数が多いことにも起因しているかもしれません。

一方で、本拠地のマツダスタジアムの収容人数が8位の広島は観客動員数6位(同約205万人)と、収容人数5位、観客動員数8位オリックス(同約194万人)を上回っての観客動員数で広島の人気ぶりがうかがえます。収容人数が少ないことでチケットが手に入りにくいという枯渇感がさらなる集客に役立っている側面があるかもしれません。

また日ハムは2023年に開業したエスコンフィールドHOKKAIDOは収容人数6位ですが、前年まで収容人数4位の約41,000人だった札幌ドームから約6,000人ほど収容人数が少なくなりました。2022年観客動員数は11位の約129万人でしたが、2023年は新球場により観客動員数9位の188万人とを大きく伸ばしました。

観客動員数では4位の横浜(同約228万人)、5位中日(同約218万人)、7位ヤクルト(同約197万人)とセリーグの球団が続きますが、収容人数では7位の横浜スタジアムが4位のバンテリンドームを上回りました。

観客動員数では10位のロッテ(同約180万人)は収容人数が12位ながら、11位西武(同約142万人)、12位東北楽天(同約135万人)と観客動員数を上回っています。佐々木朗希投手人気による動員数増が影響しているのではないでしょうか

収容人数1位の東京ドームの4万6千人と12位の千葉マリンスタジアムの3万人では1万6千人と1.5倍の開きがあり、観客動員数は2倍近くの差があります。こういった点が入場料収入の違いに直結していますが、巨人、阪神は別格としてソフトバンクの集客数がやはり際立ちます。

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収容人数のランキングと観客動員数のランキングを見る限りでは、収容人数の大きい球場が集客に直結するということはなく、むしろ適度な大きさで適度にお客さんが入ってる球場の方がガラガラ感もなくほどよい大歓声があってよいのかもしれません。

12球団本拠地の広さランキング

12球団の本拠地の広さにもそれぞれ差があります。両翼、センター、左中間右中間の外野フェンスまでの距離のある球場を広い球場としてランキングしました。

順位 両翼 センター 左右中間 球場
1 101m 122m 116m マツダZoom-Zoomスタジアム(広島)
2 100.1m 122m 116m 楽天モバイルパーク宮城(東北楽天)
3 100m 122m 116m バンテリンドームナゴヤ(中日)
100m 122m 116m 京セラドーム大阪(オリックス)
100m 122m 116m ベルーナドーム(西武)
100m 122m 110m 東京ドーム(巨人)
100m 122m 110m PayPayドーム(福岡ソフトバンク)
8 99.5m 122m 116.3m 千葉マリンスタジアム(ロッテ)
9 99m・97m 121m エスコンフィールドHOKKAIDO(日ハム)
10 97.5m 120m 112.3m 神宮球場(ヤクルト)
11 95m 118m 118m 阪神甲子園球場(阪神)
12 94.2m 117.7m 111.4m 横浜スタジアム(DeNA)

個人的な印象としては全く意外な結果となりました。きちんと調べたことがなく見た感じの広さでイメージしていたのですが、ドームはさておいて甲子園が上位にあると思っていました。さらにマツダZoom-Zoomスタジアム広島、楽天モバイルパーク宮城、神宮球場はかなり狭いと思っていました。

しかし調べてみたところマツダZoom-Zoomスタジアム広島は左翼101m、右翼100mと非対称ながらまさかの1位、かつての広島市民球場のイメージをそのまま引きずっていました。旧市民球場は両翼91.4mとかなりの狭さ、小さいイメージでしたが、マツダスタジアムはこんなに広かったんですね。

さらに楽天モバイルパーク宮城も100.1mとわずかながら両翼がドーム球場より広くマツダスタジアムに次ぐ広さとなりました。

確かに公認野球規則ではグラウンドや球場の距離、大きさが定められており、両翼は97.5m以上、センターまでが約122m以上と距離が定められています。かつてはホームランが出やすいように意図的にこの規則を無視して球場が作られたこともありましたが、新しい球場では全て守られています。

このため1990年代に建設されたドーム球場はこの規格が守られていますが、甲子園、神宮、横浜スタジアムのような古い球場は従来の距離のままとなっているようです。

両翼とセンターまでの距離で言えば1位マツダZoom-Zoomスタジアム広島から8位千葉マリンスタジアムまではほぼ同じ大きさで、神宮球場、甲子園、横浜スタジアムはセンターまでの距離も短めとなっています。

2023年に開業したエスコンフィールドHOKKAIDOはマツダZoom-Zoomスタジアム広島と同じく左右非対称で右翼が99m、左翼が97mとなっています。さらにセンターまでは直線の外野フェンスとなっており、左右中間フェンスまでの距離は公表されていません。

なお本塁からバックネットフェンスまでの距離が公認野球規則で定められた距離に足りず物議をかもしましたが、NPBへ協力金を支払うことでそのまま使用することが認められているようです。

ホームランの出やすい球場のイメージでは神宮、横浜はその通り球場の広さも下位にランキングされていましたが、ホームランが出やすい東京ドームよりホームランが出にくい甲子園の方が両翼、センターの距離が短いのは意外でした。

ただし左中間右中間の距離では甲子園は118mと最も広く、逆に東京ドームは110mとPayPayドーム福岡と並んで狭い形となっています。これによりポール側のホームランは甲子園の方が出やすく、左中間右中間の方向のホームランは東京ドーム、PayPayドームの方が出やすくなっていると言えるでしょう。

甲子園は外野への大きな飛球は左中間右中間方向へ飛んでもなかなかホームランになりにくい印象がありますが、甲子園独特の浜風の影響も大きいでしょう。ライト側からレフト・サード方向へ吹き抜ける浜風が特にライト方向への飛球の逆風になり押し戻されるケースは甲子園名物にもなってます。

球場の広さもさることながら外野フェンスの高さも要因として加わりますが、フェンスの高さで言えばナゴヤ4.8mが高くホームランの出にくい球場のイメージ通りです。横浜スタジアムは約5mありますが、球場の狭さからあまりホームランの障害とはならないでしょう。

球場の広さとホームランの出やすさという点では、両翼、センターの距離よりもこの左中間右中間までの距離やフェンスの高さが大きく影響しているのは間違いなさそうです。

まとめ

プロ野球12球団の本拠地、ホーム球場にそれぞれどんな特徴があるのかランキングを見てきました。

  • 収容人数では1位東京ドーム、2位阪神甲子園球場と巨人、阪神の人気球団のホーム球場が上位
  • ソフトバンクのホーム球場PayPayドームも収容人数、観客動員数ともに3位と阪神、巨人に次ぐ人気
  • オリックスのホーム球場の京セラドーム大阪は5位の収容人数を誇るが、観客動員数は8位
  • 広島のホーム球場マツダZoom-Zoomスタジアム広島の収容人数は8位ながら観客動員数は12球団中6位
  • 日ハムの本拠地エスコンフィールドHOKKAIDOは収容人数6位ながら2023年は開業人気で観客動員の50万人以上増加

概ね収容人数が大きい球場の本拠地球団が観客動員数も上位となる関係にありますが、広島、ロッテなど本拠地の収容人数順位が下位ながら観客動員が多い球団もありました。

さらに球場の広さでは

  • 両翼、センター、左中間右中間の距離ではマツダZoom-Zoomスタジアム広島、楽天モバイルパーク宮城が上位だったもののドーム球場もほぼ同じ大きさ
  • 甲子園、横浜スタジアム、神宮球場といった古くからある球場は両翼、センターまでの距離は公認野球規則の規格に足りていない
  • 左中間右中間の距離では甲子園は118mと最も深く、東京ドーム、PayPayドームは110mと最も浅い
  • 外野フェンスの高さではバンテリンドームナゴヤが高くホームランの出にくい球場となっている
  • 横浜スタジアム、神宮球場は両翼、センター、左中間右中間までの距離が短くホームランが出やすい球場といえる

といった点でホームランの出やすさという点では両翼、センターの距離よりも左中間右中間の距離やフェンスの高さで大きく差が出ているようです。

こういった球場ごとにそれぞれ特徴がありますので、ファンの盛り上がり方やチームの戦い方にもそれぞれ差があります。是非12球団の本拠地で野球観戦してその違いを体感してプロ野球を楽しみ方の一つとしてみたいですね。

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