では日本代表の4番東邦高校石川昴弥選手のプロフィールについて見ていきましょう!
名前 | 石川昂弥(いしかわ たかや) |
投打 | 右投げ右打ち |
ポジション | 三塁手兼投手 |
通算本塁打 | 54本 |
出身地 | 愛知県半田市 |
生年月日 | 2001年6月22日 |
身長 | 185cm |
体重 | 92Kg |
経歴 | ツースリー大府(半田市立有脇小学校) |
愛知知多ボーイズ(半田市立亀崎中学校) | |
東邦高校 |
プロフィールから見てもわかるように高身長の大型内野手で投手としての実績もさることながら、パワフルな打撃が魅力の将来有望な選手です。またプロ入りに備えウェートトレーニングなどにより体重は92㎏まで増えています。
なお好きな食べものは、焼肉、エクレアなどの甘いもの全般、好きな女優は新垣結衣、最近はまっていることは朝風呂とのことです。まだ高校3年生のあどけなさもうかがえます。
小学生時代は、小学2年生から地元の軟式野球チーム「ツースリー大府」に所属しポジションは投手、内野手でした。この「ツースリー大府」は地元で一番厳しいチームとして有名で、下村監督という東邦高校OBの方が監督を務めているチームです。
小学6年生の時には、地元の小学6年生から選抜されるNPB12球団ジュニアトーナメントに中日ドラゴンズジュニアの内野手として出場しています。すでにこのころから大器の片りんを見せ始めています。
中学生時代は、地元のボーイズリーグに所属する硬式野球チーム「愛知知多ボーイズ」に所属しポジションはショートと投手でした。投手としてはすでに中学生ながら130Kmをける速球を投げていたそうです。中学3年生の時には、NOMOジャパンのジュニアオールジャパンの一員としてアメリカ遠征も経験しています。
小中学校時代からすでにプロ野球ジュニアやジュニアオールジャパンなどの選抜チームに選ばれるほどの実力を備えていたようですね、まさしく野球界のエリート街道を進んでいきます。
小中学校のころから全国トップクラスの石川選手は、すでにいくつもの全国の高校野球強豪校から誘いを受けていたようです。あの大阪桐蔭の西谷監督からも勧誘を受けていたということですから、高校野球での活躍もすでにお墨付きだったといえるでしょう。
石川選手は、最終的に地元の強豪校東邦高校に進みます。なんとご両親も東邦高校出身で、お父さんは平成元年のセンバツ優勝時の野球部員だったようです。ご両親の母校というのも東邦高校へ進む大きな理由だったと思いますが、とにかく親子で甲子園の優勝を経験するのもものすごいことですね。
東邦高校では、1年生の春の大会からベンチ入りします。3年生が引退した後の1年秋には4番打者としてレギュラーに定着、秋の愛知県大会では優勝、東海大会でも2本塁打を放ち準優勝に貢献します。
秋の東海大会に準優勝した東邦高校は翌春のセンバツ大会の切符を手に入れ、石川選手は2年生で早くも全国デビューを果たします。センバツでは初戦に岩手の花巻東と対戦し、惜しくも敗戦しました。センバツでは石川選手も4打数0安打と本領を発揮できずに甲子園を去ることになります。
センバツ後の夏の大会では愛知県予選の決勝で愛工大名電に敗れましたが、決勝戦でも本塁打を放ち予選の打率は7割を超えるという驚異的な成績を残します。この時は僕も決勝戦を含む東邦高校の試合を何試合か観戦しましたが、全打席でヒットを打っていたんじゃないかというくらい当たりに当たっていた印象があります。
夏の予選敗退後の新チームでは主将を務めます。東邦高校は秋の愛知県大会で優勝、東海大会でも優勝しますが、この時は背番号5でほとんどの試合で投手として出場しています。東海大会の準決勝では、第101回の夏の甲子園でベスト4まで進んだ岐阜の中京学院大中京と対戦しましたが、9回裏の時点で5点のビハインド、敗戦濃厚の試合でした。
しかし9回裏に驚異の粘りで5点差を追いつき、延長10回でも1点勝ち越されますが、その裏に2点取ってサヨナラ勝ち、センバツへの切符をほぼ手中におさめました。この勝ちがなければ翌春のセンバツ優勝がなかったわけですから、大きな1勝となりました。
センバツでは、冒頭にふれたように平成最後の優勝、センバツ大会の通算優勝回数最多となる5回目の優勝を成し遂げました。もうこの時点で石川選手の名前は全国区のものとなり、全国の高校球児から注目されることとなります。
関連ページ:センバツ甲子園に新たな歴史。愛知東邦ドラフト注目石川昂弥選手の活躍で平成の最初と最後の優勝を飾る
しかし3年生最後の大会となる夏の愛知県予選では、なんと2回戦でコールド負けしてしまいます。対戦相手は地元では実力校の星城高校、投手も石黒投手という好投手でしたので苦戦は予想されましたが、石川選手の夏はあまりにも早すぎる最後を迎えることとなりました。
あまりにも早すぎる最後の夏の大会を終えた石川選手は、8月30日から始まるU18ベースボールワールドカップの代表選手として選出されました。4月のセンバツ終了後の代表合宿にも選ばれており、夏の大会終了後も木製バットで練習していたようです。
石川選手は代表チームの4番打者として存在感を発揮、先制打や決勝本塁打をはなつなど活躍しましたが、日本代表は惜しくも5位で終了しました。打つ方では8試合で3割を超えるなど結果を残しましたが、守備の方では3塁手として決定的なタイムリーエラーを2つ犯してしまいほろ苦い経験となりました。
しかし世代最強打者として日本代表をけん引したその打力は次なるステップでも大いに発揮されるでしょう。
プロ志望届を提出したということで今秋のドラフト会議では間違いなく上位指名、1位指名や外れ1位での指名も大いにありうるでしょう。高校生投手としては佐々木投手、奥川投手が今回のドラフトの目玉となると多く予想されています。高校生打者としては履正社の井上選手とこの石川選手が群を抜いて注目されるのではないでしょうか?
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石川選手はプロ1本を明言してました。それではスカウトの評価はどだったのでしょうか?主なスカウトのコメントでは
などなど、どこの球団でも共通しているのは上位評価、球団事情によっては1位指名もありうると思われました。特に逆方向へ打てること、日本代表で木製にも対応していること、選球眼が良いこと、大舞台を経験していることなどが高評価の要因になっていました。
ではどこの球団が指名するのか?これはドラフト直前までは、地元の中日、甲子園が本拠地の阪神、あとはオリックスそして楽天が指名予想に挙がっていました。なお石川選手本人は12球団どこでもOKという姿勢ながら地元球団の中日への入団が一番とのコメントも残していました。
高校生のドラフト候補では佐々木、奥川両投手が1位候補に挙がっていましたが、結局競合を避ける目論みもあり中日、オリックス、ソフトバンクの3球団が指名、中日与田監督がくじを引き当てました。
中日に入団すればドラゴンズジュニア出身の根尾選手との甲子園優勝経験選手の三遊間が実現するかもしれませんし、また中日は3番根尾選手、4番石川選手の構想も公表しています。来シーズンの活躍が待ち遠しいですね。
小中学校時代から世代の選抜チームとして注目されてきた東邦高校石川昂弥選手。この度晴れてプロ志望届を提出したことでドラフト会議でも指名は確実で、ドラフトでは地元中日ドラゴンズが1位指名し見事くじを引き当てました。
その石川選手の身長、体重、出身チームから経歴など気になるプロフィールを紹介してきました。高校日本代表では4番を務めた紛れもない世代最強打者は、甲子園でも優勝を経験するなど野球界のエリート街道を歩んできました。
高校生野手として2019年のドラフト会議の目玉になり、佐々木投手4球団、奥川投手3球団そして石川選手3球団の競合となりました。プロ野球界を代表するバッターへと大きく成長するところを是非見たいところです。
中日では根尾選手と石川選手の甲子園優勝選手の三遊間、クリーンナップが期待されます。厳しいプロ野球の世界ではありますが、甲子園を湧かせた両選手の活躍が待ち遠しいです。来シーズンの開幕が今から楽しみですね!