栗原陵矢選手は、2014年にドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスから指名、捕手として2015年に入団しました。プロフィールについて見ていきましょう。
名前 | 栗原 陵矢(くりはら りょうや) |
誕生日 | 1996年(平成8年)7月4日 |
投打・ポジション | 右投左打・捕手、外野手 |
出身 | 福井県福井市 |
出身校 | 春江工業高校 |
身長・体重 | 179㎝、75㎏ |
血液型 | A型 |
ドラフト年、順位 | 2014年2位 |
背番号 | 31 |
栗原陵矢選手は福井市の森田小学校1年生時に森田ファイターズで軟式野球を始め、福井市森田中学校時には福井ボーイズで遊撃手、捕手としてプレーします。3年生時にはボーイズリーグの中日本代表として海外遠征も経験しています。
高校は福井県坂井市の春江工業に進学、1年春から正捕手、1年秋の新チームからは4番打者として北信越大会を優勝、明治神宮野球大会でもベスト4入りし、2013年の第85回選抜高校野球に出場しています。
選抜の1回戦では常葉菊川に敗退、以降は甲子園出場はできませんでしたが、3年生の時にはU-18野球ワールドカップの日本代表にも選出、主将を務めました。
2014年のプロ野球ドラフト会議では、福岡ソフトバンクホークスから2位指名され入団に至ってます。入団契約当時には「走れる捕手になりたい。人がやっていないような1番捕手とかやってみたい」とコメントしています。
高校時代の50m6.0秒の走力と遠投100m、捕手としての二塁送球1.8秒はまさに走れる強肩捕手としての資質を備えています。ここに4番打者としての打力、日本代表のキャプテンシーが加わればチームを代表する選手となることも大いに期待できます。
それでは続いてプロ入り後の栗原選手の成績について見ていきましょう!
2015年に入団し1、2年目の2015年、2016年は1軍戦の出場機会はありませんでしたが、3年目の2017年6月13日に初出場を果たします。以降2020年までの成績は以下の通りです。
年度 | 試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 本塁打 | 打率 |
2017 | 3 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | .000 |
2018 | 11 | 9 | 9 | 1 | 0 | 0 | .111 |
2019 | 32 | 45 | 39 | 9 | 7 | 1 | .231 |
2020 | 118 | 500 | 440 | 107 | 73 | 17 | .243 |
通算 | 164 | 557 | 491 | 117 | 80 | 18 | .238 |
2015年は二軍戦5試合、2016年は二軍戦19試合に出場しました。2017年はウエスタンリーグで37試合に出場、好調な打撃が評価され6月11日に1軍に初昇格、同13日には1軍初出場するも3試合で3打数無安打に終わりました。
2018年は春季キャンプ中に左肩を脱臼、8月に一軍登録され11試合に出場、9月5日ロッテ戦でプロ初安打、10月6日西武戦で初スタメンマスクを被りました。
2019年は開幕1軍入りを果たし、4月13日楽天戦でプロ初打点が決勝タイムリー、7月8日西武戦では延長12回にサヨナラ犠飛を放つなど32試合で39打数9安打の打率.231ながら9安打で7打点という勝負強さを発揮しました。2019年は捕手以外に外野手も経験、打力を生かすために出場機会を増やしていくことになります。
2020年はコロナ禍により3か月遅れた開幕戦で2番1塁手として初の開幕スタメン、その期待に応え開幕戦で延長10回サヨナラ安打を放ちます。8月にはプロ入り初の4番打者を務めると同28日には1試合2本塁打、シーズンも規定打席に達するなどレギュラーに定着しつつあります。
結局2020年は120試合中118試合に出場、打率.243と3割を超えることはできませんでしたが、本塁打17本はリーグ7位、打点に至っては73打点で同僚の柳田選手に次ぐリーグ4位の好成績をおさめています。
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2020年シーズンに一気にブレークした栗原陵矢選手ですが、打力を生かすために捕手以外にも内外野をこなすユーティリティプレイヤーとしてチームに欠かせない存在となりました。
さらに同年の日本シリーズではソフトバンクの日本一に貢献、日本シリーズのMVPに輝くなど大舞台での強さも発揮し、ソフトバンクにまた新しい強力な戦力が誕生しました。今後が楽しみな選手の一人です。
2014年に契約金6,000万円、年俸700万円の条件で入団契約しました。2020年までの7年間の生涯年俸、年俸推移を見てみましょう。
年度 | 年俸(推定) |
2015 | 700万円 |
2016 | 700万円 |
2017 | 680万円 |
2018 | 680万円 |
2019 | 700万円 |
2020 | 1000万円 |
2021 | 4400万円 |
通算 | 8860万円 |
入団1年目、2年目は1軍出場がなく、2017年に1軍出場後も2018年までは出場試合数が少ないため700万円から680万円を行ったり来たりしていました。出場試合数が32試合に増えた2019年の翌年年俸で300万円増の1000万円に到達。
2020年は118試合に出場し、リーグ4位の73打点でリーグ優勝に大貢献しました。2021年の契約更改では3400万円増の4400万円で更改しました。日本シリーズ
1軍に定着してまだ日は浅いもののここまでの2020年の実績を見る限りではまだまだ大きな伸びしろのある選手です。将来は日本代表入りの可能性も大いに秘めた選手ですね。
栗原陵矢選手を見ていると目の下あたりに黒いラインが入っているのに不思議に思う人も多いのではないでしょうか?アイブラックと呼ばれるものですが、元々は太陽光や照明のまぶしさを軽減するために使用されるものです。
野手がフライを捕球する際に、太陽光が差し込むことで打球が見ずらくなることを防ぐために屋外のデーゲームでよく使用されていました。アイブラックは黒いグリースを塗るタイプとシールタイプがあり、プロ野球でも1980年代から使用されるようになりました。
ではなぜ、ナイターのドーム球場で栗原選手がアイブラックを使用しているのでしょうか?
これにはメジャーリーガーパドレスのフェルナンデス・タティスJr.の存在が大きく、栗原選手はタティスJr.を「ワイルドでかっこいい」と年下の選手ながら好きな選手として名前をあげています。
そんなホームランやヒットを打った時にするパフォーマンスやアイブラックを入れるのもタティスJr.選手を真似てのものです。アイブラックの効果についてはわからないとコメントしていますが、何よりも試合を楽しむ感じを出すためにしているようです。
本来のまぶしさを軽減する効果よりも、試合を楽しむ感じで好成績を収めているのならば効果てきめんですね!
2020年のプロ野球日本シリーズはジャイアンツとソフトバンクの2年連続の同一カードとなり、その日本シリーズ第2戦までで驚異的な打撃成績を残しているのが福岡ソフトバンクホークス栗原陵矢選手です。
2020年ソフトバンクのリーグ優勝の立役者でもある栗原選手の身長、出身高校、体重、年俸、血液型など通算成績、プロフィールや経歴、さらに話題になっているアイブラックの理由について紹介してきました。
2020年にブレークを果たした栗原選手が2021年どんな活躍を見せるのか?勝負強いバッティングで近い将来日本代表入りも果たすかもしれません。将来が楽しみな選手がまた一人現れました。