ヤクルトのバレンティン選手は2011年から東京ヤクルトスワローズに入団してから9年間ヤクルトの主砲として活躍してきました。2013年には王貞治氏が持っていた日本プロ野球の年間本塁打記録55本を抜く60本塁打を記録して話題にもなりました。
バレンティン選手の経歴について見ていきましょう!
【バレンティン選手の主なプロフィール】
本名 | ウラディミール・ラモン・バレンティン |
出身地 | オランダ王国キュラソー島ウィレムスタット |
誕生日 | 1984年7月2日 |
身長・体重・投打・ポジション | 185㎝・100㎏・右投右打・外野手 |
経歴 | セントポールコーリション-マリナーズ-レッズ |
2000年に16歳でメジャーリーグのシアトルマリナーズと契約、2004年にはアテネオリンピックのオランダ代表に選出されます。2007年にメジャーデビューを果たし、2009年にトレードでシンシナティレッズへ移籍しました。
2010年はマイナーリーグの3Aルイビルに降格、2010年11月に東京ヤクルトスワローズと2年契約し2011年シーズンから試合出場、現在に至ります。
2011年の読売ジャイアンツとの開幕戦に6番右翼手として日本デビュー、5月には1試合3本塁打を記録、オールスターゲームにも選出され1年目から活躍しています。
年度 | 試合 | 打席 | 打数 | 本塁打 | 安打 | 打率 | 打点 |
2011 | 140 | 555 | 486 | 31 | 111 | .228 | 76 |
2012 | 106 | 422 | 353 | 31 | 96 | .272 | 81 |
2013 | 130 | 547 | 439 | 60 | 145 | .330 | 131 |
2014 | 112 | 446 | 366 | 31 | 110 | .301 | 69 |
2015 | 15 | 52 | 43 | 1 | 8 | .186 | 6 |
2016 | 132 | 537 | 457 | 31 | 123 | .269 | 96 |
2017 | 125 | 519 | 445 | 32 | 113 | .254 | 80 |
2018 | 142 | 602 | 514 | 38 | 138 | .268 | 131 |
2019 | 120 | 468 | 410 | 33 | 115 | .280 | 93 |
通算 | 1022 | 4148 | 3513 | 288 | 959 | .273 | 763 |
来日1年目の2011年に31本塁打で本塁打王を獲得していますが、規定打席到達打者中ワーストの打率.228と史上3人目の打率ワーストでの本塁打王でもありました。2013年はシーズン開幕を2軍で迎えるものの4月に1軍復帰、その後ものすごいペースで本塁打を量産します。
6月にはプロ野球タイ記録となる4打数連続本塁打を記録、7月以降は独走し8月にはプロ野球記録の月間18本、10月にシーズン60号を放ち年間本塁打数の新記録を樹立しました。このシーズンはMVPも獲得し最下位球団からの初のMVPにもなっています。
一転2015年はケガで長期離脱したもののチームは優勝、オフには第1回プレミア12のオランダ代表に選出されています。2017年には第4回WBCのオランダ代表の4番も務めました。
2018年には本塁打数38本ながらも131打点と初の打点王のタイトルも獲得しています。2011年から2013年に王貞治氏以来史上2人目の3年連続本塁打王となりました。
2011年にヤクルトに入団以降、チームの4番として長らく活躍してきましたが、その年俸推移は以下の通りです。
年度 | 年俸(推定) |
2011 | 6,000万円 |
2012 | 7,500万円 |
2013 | 8,000万円 |
2014 | 2億円 |
2015 | 2億5,000万円 |
2016 | 3億6,000万円 |
2017 | 3億3,000万円 |
2018 | 3億3,600万円 |
2019 | 4億4,100万円 |
2020 | 5億円 |
通算 | 26億3,200万円 |
入団時は6,000万円だった年俸も年間本塁打記録を記録した翌年に一気に2億円に到達、2015年の優勝の翌年には3億円超え、2018年の打点王の翌年は4億円を超え2017年に減俸となる以外は年俸は年々増え続けています。
マスコミなどの報道でよく耳にする国内FAとはどんな内容でしょうか?資格条件とは一体どんなものでしょうか?
FAとはフリーエージェント(FREE AGENT)の略で国内FA、海外FAの総称で、それぞれNPBが定める資格条件を満たした場合に有する権利です。国内FAは国内の球団と、海外FAは国内外のいずれの球団とも選手契約を締結する権利を選手が有します。
資格条件は、出場選手登録(一軍登録)145日間を1年として換算し、規定の年数を経過したときに権利を取得します。国内FAは2007年以降入団した高校生選手は累計8年、大学生、社会人選手は累計7年経過(通算1015日)、海外FAは全選手が累計9年経過で取得します。
このFA権を取得するまでは球団に保有権があり他球団と自由に交渉することが認められませんが、FA権を取得し権利行使を宣言すれば他球団と自由に交渉できます。活躍している選手ならばより良い待遇、年俸での移籍やメジャー移籍も可能となりますし、宣言しての残留であれば年俸アップ、複数年契約もあります。
バレンティン選手の場合は、外国人選手として出場選手登録日数が8年に到達したことにより国内FA権を2019年8月に取得しました。さらに2020年以降は外国人枠を離れ日本人選手扱いとなります。
8月の取得時には来日のきっかけを与えてくれたヤクルト球団への感謝の言葉を口にするものの2020年以降については他の選択肢も視野に入れながら考える旨の発言をしていました。
シーズン終了後の10月下旬には国内移籍の可能性を含め2年契約を希望していたようでソフトバンクが獲得のための調査を進めているという報道もありましたが、11月1日の申請期限までに行使連絡をしないことが明らかになりました。
この結果、まずはヤクルトと残留交渉を続けることとなりましたが、11月末にヤクルトの保留者名簿を外れ他球団との交渉を行うことになりました。この保留者名簿の提出が11月末ですが、12月以降もヤクルトは残留交渉を続ける意向です。
一方バレンティン選手は他球団を含め交渉のポイントとして「どれだけ自分のことを獲得したいか」「これまでの実績を評価してくれるか」「勝てるチームかどうか」を挙げ総合的に判断するとしています。
この結果バレンティン選手はソフトバンクと2020年から2年契約、来季年俸は5億円、背番号は4とソフトバンクから発表がありました。ソフトバンクは強力な助っ人を獲得し、来季こそリーグ優勝奪還に本気モードのようです。
11月1日の国内FA権の申請をしなかったプロ野球ヤクルトのバレンティン選手の今後の去就が注目されます。バレンティン選手の出身、通算成績などの経歴などを見てきましたが、
といった状況でソフトバンクが獲得を発表しました。2年契約で2020年年俸は5億円、背番号4も決定。ソフトバンクは来季のリーグ優勝奪還にまた新しい戦力を手に入れました。
2020年のパリーグはさらに盛り上がるのではないでしょうか。
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