秋季北海道大会は10月23日の準決勝で
全て南北海道の高校がベスト4に残りましたが、東海大札幌と北海が決勝に進みました。決勝戦は10月24日に
が行われ東海大札幌が優勝、前年と同じカードとなりましたが、東海大札幌が前年のリベンジを果たしました。優勝校東海大札幌がそのまま選考されるでしょう。
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東北大会は6県の代表校各3校が参加し、10月12日から19日までの7日間開催されます。出場枠は1枠増えて3校、決勝に残った2チームに準決勝で敗退した高校1校が選考される可能性が大きいでしょう。各県代表校は左から1位、2位、3位と以下の通りでした。
今夏甲子園でベスト4の青森山田や各県代表校の花巻東、鶴岡東、聖光学院も東北大会に出場、ベスト8が決まり準々決勝は
以上4試合が15日、16日に行われ、山形中央、聖光学院、青森山田、花巻東が準決勝へコマを進めました。仙台育英と聖光学院の1位校対決は聖光学院に軍配が上がり、仙台育英は選抜が絶望的となりました。
今夏の代表校4校のうち鶴岡東は敗退、残り3校は勝ち残りました。準決勝は
で聖光学院、青森山田が決勝に進み
と聖光学院が7年ぶり2回目の優勝を果たしました。この2校は選抜当確と言えるでしょう。残りの1枠は優勝した聖光学院に敗退した山形中央が準決勝に7失点したことがどう影響するか?が焦点になりそうです。
決勝戦が1点差の接戦だったことから準決勝で青森山田に4失点だった花巻東をどう評価するか?となりますが、秋田、山形の1位校を撃破した点で花巻東が選考されてもおかしくはないと思います。
東北は聖光学院、青森山田、花巻東の3校が選考されるのではないでしょうか?
関東大会は、開催県の神奈川県から3校、それ以外は各県2位までの高校が関東大会に出場します。出場枠は東京大会との兼ね合いで4枠ないし5枠となります。各県代表は以下の左から1位、2位、3位となります。
最低限4枠はあるのでベスト4まで勝ち残れば選抜への選考はほぼ確定となります。前年の第96回選抜大会の優勝校健大高崎、一昨年の第95回選抜大会の優勝校山梨学院も順当に県1位で出場します。
さらに開催県の神奈川県からも横浜、東海大相模の全国区の高校が出場する激戦区、今夏の代表校は霞ヶ浦、健大高崎、東海大相模の3校のみとなりました。
参考:高校野球神奈川代表の甲子園歴代優勝校や戦績!横浜、東海大相模以外の優勝校も!
関東大会は10月26日(土)に開幕、27日(日)まで1回戦が開催され、つくば秀英、東農大二、浦和実業、山梨学院、佐野日大、健大高崎、千葉黎明が初戦突破しました。
準々決勝は群馬県勢が2校、他県は1校ずつとバランスよく残りましたが、今夏の甲子園ベスト8の東海大相模に霞ヶ浦の今夏代表校2校は敗退、選抜が絶望的となりました。
準々決勝は10月28日(月)、29日(火)に4試合が行われ、
横浜、浦和実業、千葉黎明、健大高崎が勝ってベスト4入り、選抜が当確となりました。準々決勝を勝つことが最低条件でしたが、残りの1枠はこの準々決勝以降の試合内容、結果と東京枠2枠目との比較となります。
準々決勝の試合結果だけを見るとコールド負けした佐野日大、また群馬県の健大高崎が当確となったため同じ群馬県勢の東農大二のこの2校はやや厳しいかもしれません。
準決勝は
と横浜、健大高崎が決勝へ進出、
決勝戦は
と横浜が延長タイブレークでサヨナラ勝ちし、優勝しました。この結果、関東の5枠目は依然東京都大会の決勝戦によるところもあり、優勝した横浜に善戦した東農大二の可能性も浮上しました。
しかし11月7日の東京都大会は二松学舎大と早稲田実業の決勝戦となり、延長12回タイブレークにもつれる大接戦の末、二松学舎大付が6-5で早稲田実業を制し優勝を果たしました。
この結果、東京枠は2枠となりこの両校が選抜される可能性が濃厚、関東5枠目は東京2枠により選抜される可能性は極めて低いといえるでしょう。
東京都大会は10月5日に開幕、64校によるトーナメントが行われます。順当に進めば11月3日に準決勝、11月7日に決勝戦となります。
準々決勝は
とベスト4が決定、準決勝は
となり早稲田実業、二松学舎大付の決勝となりました。決勝戦は
と延長12回タイブレークの結果、二松学舎大付が優勝しました。決勝戦の大接戦、両校とも準決勝も完勝した実績から二松学舎大付、早稲田実業の2校が選抜されるでしょう。
東海大会は4県の各代表3校の計12校で10月19日から10月27日までの土日に開催されます。東海地区も東北地区と同様1枠増枠されました。このため決勝まで残った2校に準決勝で敗退した2校のうちの1校が選抜に選考される可能性が大きいでしょう。
各県代表は左から1位、2位、3位と以下の通りです。
今夏代表校は掛川西、中京大中京、菰野と岐阜県以外の3県は今夏代表校がいずれも県2位で出場することとなりました。
10月19日の1回戦では中京大中京は宇治山田商業に勝利しましたが、菰野、掛川西の今夏の代表校が敗戦、準々決勝は
各県1位校が登場し、三重県の1位校海星が敗退、岐阜県は2校残りました。中京大中京が敗退して今夏の代表校は全て消えました。準決勝は
と三重県以外の1位校が残り岐阜県勢同士の対戦となりましたが、常葉大菊川、大垣日大の1位校がいずれも接戦で決勝進出を決めました。
常葉大菊川、大垣日大は選抜当確と言ってよいでしょう。そして決勝戦の結果は、
と大垣日大が優勝、2007年の第79回選抜大会決勝の再戦は決勝戦涙をのんだ大垣日大がリベンジを果たす形となりました。
問題の3枠目ですが、優勝した大垣日大に岐阜県勢対決で1点差惜敗した岐阜第一の可能性も浮上しました。スコアを見る限り準優勝の常葉大菊川と同等の力があると評価されてもおかしくはありません。
ただし地域性からいけば同一県から2校選考するよりも愛知県1位校の至学館が有力ではないでしょうか。至学館も準優勝した常葉大菊川に1点差の惜敗と力の差は大きくはないでしょう。
3大会前の第94回大会の選考基準となる秋季東海大会では静岡県勢2校による決勝で、日大三島が聖隷クリストファーに勝利しましたが、当時2枠だった東海の一般枠は日大三島と準決勝で日大三島に敗退した大垣日大が選考され物議をかもしました。
地域性が重視されたわけではなかったように記憶していますが、今回も岐阜県勢2校を選考するのは少し無理があるように思えますが、実力重視という点では岐阜第一が選考されても不思議ではありません。
ここは悩ましいところですが、地域性を重視して至学館が選考されるのではないでしょうか?
北信越大会は5県から開催県の石川県4校、他県各3校の16校で、10月12日から21日まで開催されました。こちらも2枠ですので決勝まで残ったチームが選抜されます。
各県代表は左から1位、2位、3位と以下の通りです。
昨秋の北信越大会、神宮大会を優勝した星稜は石川県大会で姿を消しました。今夏の代表校は小松大谷のみ、石川県4位でのぎりぎりの出場でしたが、こちらも北信越大会1回戦で敗退しています。
大会の準決勝は
が雨天順延により10月20日に行われ、日本航空石川、敦賀気比が決勝にコマを進めました。北信越は2枠ですので敦賀気比、日本航空石川が選抜当確でしょう。
なお決勝は
で敦賀気比が3年ぶり8回目の優勝を果たし、神宮大会への出場を決めました。
近畿大会の参加校は、滋賀、奈良が2校、他は3校の2府4県から16校、10月19日から11月4日まで開催されました。各県代表は、左から1位、2位、3位と以下の通りです。
今夏の選手権優勝校京都国際、ベスト8の智辯学園、さらに今春の選抜準優勝校報徳学園は府県大会で敗退しています。一方で選手権ベスト8の滋賀学園、今夏代表の大阪桐蔭、智辯和歌山は秋季大会へ出場します。
近畿は6枠ありますので、準々決勝まで進むことが最低条件となります。10月19日の1回戦では大阪1位校の履正社が滋賀県2位校の滋賀短大付に敗戦するという波乱の幕開けとなりました。
この試合以外の1回戦は10月20日、21日に行われましたが、東洋大姫路、市和歌山、立命館宇治、天理、大阪学院大が勝ち進み、6校が準々決勝に進んでいます。
残りの1回戦2試合大阪桐蔭-滋賀学園、智辯和歌山-神戸学院大付は26日に行われ、滋賀学園、智辯和歌山が準々決勝にコマを進めました。準々決勝は
と天理、東洋大姫路、市和歌山、智辯和歌山が準決勝へ進出、この4校は当確と言っていいでしょう。大阪は大阪桐蔭が敗退した滋賀学園、履正社が敗退した滋賀短大付が準々決勝で敗退、この強豪大阪2校の選抜は絶望的となりました。
参考:選抜高校野球の歴代決勝戦、同一都道府県対決は何回ある?
残り2枠はこのベスト4校の今後の試合結果にもよるところが大きいでしょうが、市和歌山に10点差コールド敗退の立命館宇治もかなり厳しくなりました。
また滋賀県は滋賀短大付、滋賀学園ともに準々決勝で敗退しましたが、この両校のどちらかは選考される可能性があるでしょう。
ベスト8敗退校の最後の1校大阪学院大は東洋大姫路に4点差敗退ですが、今後東洋大姫路が勝ち進めば地域性で選考される可能性が大きいと思います。
準決勝は
と東洋大姫路、智辯和歌山が決勝へ進出、決勝戦は
と東洋大姫路が優勝しました。この結果を受けて近畿の5枠目、6枠目の有力校が絞られます。
参考:高校野球兵庫代表の歴代甲子園優勝校、報徳学園、東洋大姫路など複数校が達成!
まず優勝した東洋大姫路に準々決勝で4点差で敗退した大阪学院大はスコア的に準優勝の智辯和歌山、天理と同等の力があるとみなされ、地域性という点でも5枠目の最有力とみます。
続く6枠目も準優勝の智辯和歌山に準々決勝で敗退、大阪桐蔭にも勝利した滋賀学園が有力と見ます。ベスト4の天理に敗退した滋賀短大付は、天理の準決勝でのコールド負けからも滋賀学園を上回っての選出はやや厳しそうです。
中国大会は開催県の島根県が4校、それ以外の県は3校の計16校が参加、10月25日から11月4日まで開催されました。各県代表は左から1位、2位、3位と以下の通りです。中国・四国は1枠減の4枠で、中国地区は2枠となりました。決勝まで残れば当確でしょう。
中国大会は16校から2校の選抜と非常に狭き門ですが、今夏代表で前回優勝校の広陵、今夏の選手権でベスト8と甲子園を沸かせた大社は県大会で敗退しています。
10月25日、26日に1回戦が行われ、準々決勝は
と広島、岡山、鳥取、島根が1校ずつ残り、山口県勢は全滅となりました。
準決勝は
と米子松蔭、広島商業が勝って決勝へ進出、中国は2枠ですので、この2校で当確でしょう。
決勝戦は
と広島商業が優勝しました。古豪がどんな野球を見せてくれるか神宮大会、春の甲子園が楽しみです。
参考:高校野球広島代表の甲子園歴代優勝回数、春の広陵と夏の広島商業強豪2強が双璧!
四国大会は各県の上位3位校が参加、計12校で10月26日から11月4日まで開催されました。各県代表は左から1位、2位、3位と以下の通りです。中国・四国は1枠減の4枠で、四国地区も2枠となりました。決勝まで残れば当確でしょう。
今夏代表校は英明、鳴門渦潮、明徳義塾と愛媛以外の3県が四国大会に出場します。
準々決勝は10月27日に開催、
とベスト4は各4県の1位校が残りました。全く予想がつきませんが、準々決勝で高松商業、明徳義塾は力がありそうです。準決勝は
が高松商業、明徳義塾が勝利し決勝へ進出、四国も2枠ですのでこの2校で当確でしょう。決勝戦は、
と明徳義塾が優勝、名門明徳義塾が神宮大会への切符を手にしました。
九州大会は各県の上位2校、計16校により10月26日から11月4日まで開催されました。各県代表は左から1位、2位と以下の通りとなりました。
九州は4枠ですので準々決勝を勝ち抜いたベスト4の4校が当確となります。今夏の選手権ベスト4の神村学園、今夏代表校の西日本短大附、明豊の3校が九州大会に出場しますが、26日の1回戦で神村学園が敗退、選抜が絶望的となりました。
準々決勝は福岡、沖縄が2校ずつ残った一方、佐賀、宮崎は全滅、また長崎、熊本、大分、鹿児島は全て2位校が残るという珍しい展開となりました。
準々決勝の組み合わせは以下の通りで、
うち4試合が10月28日(月)、29日(火)と30(水)に沖縄尚学-鹿児島実の継続試合が行われ柳ヶ浦、エナジック、西日本短大附、沖縄尚学がベスト4入り、選抜が当確となりました。準決勝は
沖縄県勢のエナジック、沖縄尚学の2校が決勝へ新進出。沖縄県勢同士の対決となった決勝戦は、
と沖縄尚学が優勝しました。沖縄尚学のここまでの勝ち上がり方を見ても実力が抜けてます。神宮大会、春の甲子園でも優勝校後となるのは間違いないでしょう。
2025年春の第97回選抜甲子園大会の出場をかけて秋季大会は、11月7日の東京都大会決勝戦の終了をもって全日程を終えました。選抜甲子園大会は2025年3月18日に開催、出場校32校は1月24日の選考委員会で決定します。
一般枠の選考予想は、
と上記のようにしました。東北、東海は3枠目がかなり難しいですが、北海道は優勝校、北信越、中国、四国は決勝の2校がそのまま選考されると予想します。
近畿大会は決勝戦までの試合内容や結果、地域性から6枠を当確と予想しました。九州もベスト4をそのまま選考されると予想、関東は東京2枠としたため関東の5枠目の可能性は消滅したのではないでしょうか?。
今春の選抜準優勝報徳学園、今夏の選手権優勝京都国際、昨秋の神宮大会優勝星稜などが府県予選で敗退するなどやや波乱含みの地方大会ですが、今春の選抜優勝校健大高崎は選抜連覇の可能性を残しました。
東京都大会の決勝をもって秋季大会全日程を終え、各地区の優勝校は神宮大会にも出場します。
参考;明治神宮野球大会出場条件と歴代優勝校ランキング!2024年第55回大会の日程は?
神宮大会で優勝した高校の地区からは神宮枠として1枠が与えられます。神宮大会も日本一をかけて熱戦が繰り広げられますが、どこが優勝するのか?選抜一般枠はどこが選抜されるのかまだまだ楽しみはたくさんありますね!