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2023年プロ野球ドラフト会議、歴代の国立大学出身選手は何人?静岡大佐藤啓介、北海道大宮澤太成2選手が指名!

2023年のプロ野球ドラフト会議が10月26日東京都内で行われました。今年も数多く逸材が揃う中で国立大学出身の選手がひそかに注目をあびています。

静岡大学の佐藤啓介内野手が広島カープから育成ドラフト2位指名を受けました。また徳島インディゴソックスの宮澤太成投手は現役の北海道大学在学中ながら西武ライオンズにドラフト5位指名されました。

静岡大、北海道大は大学受験でも難関とされる国立大学で、野球の成績、実績だけでは入学できず一定程度の学力も必要となります。

そのため野球の強い私立大学に進学するよりも難易度は高く、また国立大学の野球部の強豪校は稀で国立大学からプロ野球選手になるのは非常に困難です。それでは歴代のプロ野球選手のうち国立大学出身の選手、ドラフト指名された選手は何人いるのでしょうか早速見てみましょう!

関連記事:プロ野球育成選手の年俸、給料は?制度や待遇の違い、活躍した選手は?

静岡大学佐藤啓介選手とは?

そもそも国立大学の野球部といえば東京六大学に加盟する東京大学や体育学系の専攻がある筑波大学は有名ですが、静岡大学の野球部ってどれくらいのレベルなのか?佐藤啓介選手のプロフィールとともに紹介します。

佐藤啓介選手のプロフィール

佐藤選手のプロフィールは以下の通りです。

氏名 佐藤啓介(さとうけいすけ)
出身 愛知県
生年月日 2001年5月24日
所属 静岡大学硬式野球部
投打 右投右打
身長 181㎝
体重 92㎏
出身高校 中京大中京高校

なんと出身高校は愛知県の強豪中京大中京高校の出身、高校3年の夏は愛知県大会ベスト4で敗退しましたが、愛知県の同世代にはライバル東邦高校で選抜甲子園大会でも優勝投手となった中日の石川昂弥選手がいます。

佐藤選手は大学入学後は1年秋から二塁手のレギュラーとして定着、プロ野球スカウトからもひそかに注目されていたようです。

参考:中日ドラフト1位指名!石川昂弥(東邦)の身長、体重、プロフィールは?

静岡大学野球部とは?

佐藤啓介選手が所属する静岡大学野球部は静岡県学生野球リーグに属します。静岡大学は2023年時点で1999年秋に創設された静岡県学生野球リーグで5回優勝しています。

全国大会の実績は全日本大学野球選手権大会に3回出場、明治神宮野球大会の出場はまだありません。日本大学野球選手権は東海地区大学大学野球連盟を構成する静岡県、岐阜県、三重県の各学生野球リーグの優勝校3校によるリーグ戦で2勝した大学が出場します。

対して明治神宮野球大会はこの3県の優勝チームと開催県の準優勝チームの4チームのトーナメントを勝ち上がり、さらに東海地区、北陸、愛知の3連盟(開催連盟2チーム)の計4チームで行われるトーナメントで優勝しなければ出場できません。

このため神宮大会の方が出場のハードルがあがるため出場経験がありませんが、日本選手権に出場するほどの実力のある野球部です。また野球部卒業生も西濃運輸、東京ガス、四国銀行などの社会人野球名門チームで野球を続ける選手がいるなど国立大学野球部として実績がある名門といえるでしょう。

関連記事:大学野球リーグの仕組みや大会の種類は?全国大会っていくつあるの?

北海道大学宮澤太成投手とは?

徳島インディゴソックスに所属しながら北海道大学に在学中で西武ライオンズに5位指名された宮澤太成投手。北海道大学といえば旧7帝国大学の一つで受験も難関大学として有名です。

では北海道大学野球部はどれくらいのレベルなのか?宮澤太成投手のプロフィールとともに紹介します。

宮澤太成投手のプロフィール

宮澤投手のプロフィールは以下の通りです。

氏名 宮澤太成(みやざわたいせい)
出身 長野県
生年月日 1999年4月15日
所属 北海道大学硬式野球部
投打 右投右打
身長 183㎝
体重 91㎏
出身高校 長野高校

出身高校は長野県の偏差値トップクラスの県立長野高校、同校野球部のOBにはテレビでも有名な北村晴男弁護士がいます。

高校時代は2年生の春から投手となりますが、3年生の夏の大会では3回戦で敗退、甲子園出場経験はありません。

それでも当時から球速は140㎞あったようで、1年の大学受験浪人を経て北海道大学に入学、野球部に入部します。4年生まで野球部に所属し、その間に球速は150㎞を超えるようになります。

4年間の大学野球生活を経て野球部を卒部、大学に在学しながら徳島インディゴソックスに入団してプロ入りを目指すこととなりました。

最速は155㎞、持ち球にはフォークもあり大化けする可能性も秘めています。

北海道大学野球部とは?

宮澤太成投手が所属する北海道大学野球部は札幌学生野球リーグに属します。北海道大学野球部は1901年(明治34年)に札幌農学校野球部として創設され120年以上の歴史を誇ります。

全国大会の実績は全日本大学野球選手権大会に4回出場、明治神宮野球大会の出場はまだありません。

4回目の出場を果たした2010年(平成22年)の全日本大学野球選手権大会では2勝し、ベスト8入りも果たしています。

全国大会出場経験も複数回ある北海道大学野球部は、大学野球の名門とは言わないまでもそれなりに野球の実力、実績のある高校球児が目指す数少ない国立大学と言えるでしょう。

では歴代の国立大学出身のプロ野球選手はどれくらいいるのか?続いて見てみましょう。

国立大学出身のプロ野球選手って何人いるの?

国立大学と聞けば、まず真っ先に頭に浮かぶのが受験の難易度が高いというイメージではないでしょうか?国立大学は私立大学に比べて授業料も安く就職率も良いので受験生の人気度は高いです。

一方で国立大学は本業である学問に力を入れるため体育会の運動部、特に野球部の強豪校はあまりありません。

六大学の東京大学は言わずと知れた日本の最高峰の大学ですが、全国から野球の上手い秀才たちが集まります。また筑波大学は体育学部に相当する体育専門学群もあるのでサッカー、ラグビーでも強豪です。

これらの大学は特殊ですが、そんな国立大学出身のプロ野球選手は一体何人いるのでしょうか?

大学名 人数 出身選手と入団チーム
筑波大学 9人

西本和美(巨人)、渡辺正和(ダイエー)、小林昭則(千葉ロッテ)、杉本友(オリックス)、藤井淳志(中日)、坪井俊樹(千葉ロッテ)、寺田光輝(横浜DeNA)、奈良木陸(巨人)、佐藤隼輔(西武)

東京大学 6人

新治伸治(大洋)、井出峻(中日)、小林至(ロッテ)、遠藤良平(日本ハム)、松家卓弘(横浜)、宮台康平(日本ハム)

静岡大学 3人 杉山光平(近鉄)、奥山皓太(阪神)、佐藤啓介(広島)
横浜国立大 2人 長富政武(大洋)、北川智規(オリックス)
東京学芸大 2人 栗山英樹(ヤクルト)、加藤武治(横浜)
京都大学 2人 田中英祐(千葉ロッテ)、水口創太(ソフトバンク)
北海道大学 1人 宮澤太成(西部)
名古屋大学 1人 松田亘哲(中日)
鳥取大学 1人 山根俊英(大毎)
高知大学 1人 福田岳洋(横浜)
和歌山大学 1人 久喜勲(西日本)
大分大学 1人 荒巻淳(毎日大映)
滋賀大学 1人 関口雄大(横浜)
愛媛大学 1人 重松省三(大洋)
千葉大学 1人 稲垣正夫(東映)
群馬大学 1人 神田直輝(巨人)
秋田大学 1人 滝田政治(急映)

以上、17大学35名が国立大学出身のプロ野球選手です。地方の国立大学からの入団も多いですが、昭和の戦後や大学になる前の旧制高等学校のものもあります。

旧帝大は北海道大学、東大、京大、名古屋大の4校から輩出しています。

2019年は阪神に静岡大学から奥山皓太選手が育成ドラフトで指名、入団しました。ここ数年は育成ドラフトで名古屋大学松田投手、筑波大学奈良木陸選手、京都大学水口創太投手が指名されていますが、2021年は筑波大学の佐藤隼輔投手が西武にドラフト2位指名されて話題となりました。

参考:ドラ1候補、筑波大学佐藤隼輔の身長、体重は?史上2人目国立大学出身ドラフト1位なるか?

2023年は北海道大学宮澤太成投手、静岡大学佐藤啓介選手と1年に2名の国立大学出身のプロ野球選手が誕生します。

ちなみにプロ野球選手を多く輩出している大学は、明治大学、法政大学が150人以上、早稲田大学が約120人と六大学の名門大学3校が圧倒的に多く駒澤大学約80人、日本大学約70人と私立大学が続き、最も多い筑波大学でも50位前後に位置します。

国公立大学からプロの世界へ行ける選手はほんのひと握りでやはりかなり狭き門、それだけ話題になるというのもうなずけます。

まとめ

2023年度のプロ野球ドラフト会議では国立大学の静岡大学、北海道大学から2名の選手が指名されました。

宮澤投手は北海道大学在学中ながら独立リーグ徳島インディゴソックスに所属してのドラフト指名、北海道大学から史上初のプロ野球選手となりそうです。

また歴代の国立大学出身のプロ野球選手は、

と私立大学に比べて圧倒的に少ないですが、それだけプロへ入団するとなると話題になります。旧帝大では東大、京大、名古屋大、北海道大学の4校です。

国立大学出身は育成ドラフトでの指名が多いですが、ここ数年は毎年のように指名されています。

プロ野球は活躍できるのが非常に厳しい実力社会ですが、文武両道を地で行く国立大学出身のプロ野球選手の活躍に期待したいですね!

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