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甲子園歴代最多優勝都道府県と優勝回数のランキング!野球王国はどこの都道府県?

2023年第95回春の選抜大会では山梨県の山梨学院、2022年第104回夏の選手権では宮城県の仙台育英がそれぞれ県勢史上初の悲願の優勝を果たしましたが、2023年第105回選手権大会は神奈川県代表の慶應義塾が107年ぶり2回目の優勝、神奈川県代表としては初の優勝を成し遂げました。

直近でも2022年第94回選抜大会で大阪桐蔭が春通算4回目の優勝、2021年第103回選手権大会で智辯和歌山が夏通算3回目の優勝、2021年第93回選抜大会では神奈川県の東海大相模が春通算3回目の優勝と強豪県の代表校による複数回目の優勝が続きました。

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また2019年第101回全国高校野球選手権大会では大阪代表履正社高校が優勝、前年夏の第100回大会で大阪桐蔭が優勝したのに続いて大阪勢による夏の連覇となりました。

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2019年の第91回選抜高校野球でも、愛知代表東邦高校が選抜史上最多の5回目の優勝を果たしました。選抜大会の学校別の優勝では同じ愛知県の中京大中京が4回の優勝で2位にランキングされています。さらに夏の選手権大会では中京大中京は史上最多の7回を誇ります。

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このように直近の大会では県勢初の優勝校が現れる一方で、神奈川県、大阪府、和歌山県、愛知県の優勝と強豪県の優勝が相次ぎましたが、そもそも甲子園の歴代優勝回数最多の都道府県はどこなのでしょうか?

さらに都道府県別の優勝回数のランキングは?2023年夏の甲子園終了時点でのランキングをまとめました、早速見ていきましょう!

都道府県別の甲子園歴代優勝回数ランキング

甲子園での都道府県別の歴代優勝回数ランキングを2023年選手権大会終了時点でのそれぞれ春の選抜大会、夏の選手権大会、そして春夏合計の回数でランキングしました。なお甲子園球場が完成する以前の豊中球場、鳴尾球場等で開催された成績も含んでいます。

春の選抜大会優勝回数ランキング

順位 都道府県 優勝 準優勝
1位 大阪 12 10
2位 愛知 11 8
3位 神奈川 7 4
4位 兵庫 6 5
5位 東京 5 9
広島 5 6
和歌山 5 5
徳島 5 3
9位 愛媛 4 3
静岡 4 0
11位 高知 3 5
岐阜 3 4
香川 3 3
沖縄 3 0
15位 京都 2 2
埼玉 2 2
奈良 2 0

選抜大会の優勝回数では、2022年選抜大会の大阪桐蔭の優勝により大阪が単独1位の12回となりました。大阪は、大阪桐蔭が4回、PL学園が3回、大体大浪商2回に北野、近大付、上宮が各1回の計12回で、大阪桐蔭は大阪府ないでも単独1位となっています。

次いで11回の優勝で2位となっている愛知は、東邦5回、中京大中京4回、愛工大名電と愛知商が各1回の計11回です。

大阪は2017年、2018年と大阪桐蔭が連覇して大阪勢11回の単独1位だったところに、2019年東邦が優勝して愛知県勢として1位タイに並んだばかりでしたが、2022年の大阪桐蔭の優勝で再度単独1位に返り咲きました。選抜のランキングでは大阪、愛知が3位以下を大きく引き離す結果となっています。

3位には2021年第93回選抜大会で東海大相模が優勝した神奈川が7回で単独、神奈川は横浜、東海大相模がともに3回、法政二高1回の計7回ですが、平成以降は神奈川が横浜2回、東海大相模3回と近年の強さが際立ちます。

4位の兵庫は報徳学園、神港橘が各2回、関西学院、洲本が各1回の計6回、しかし平成以降は報徳学園1回と優勝から遠ざかっており、2023年の選抜大会でも決勝に進みましたが、山梨学院に敗退、準優勝に終わりました。

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5位タイは東京、広島、和歌山、徳島の5回が並びました。広島は広陵3回、広島商と崇徳が各1回、和歌山は箕島が3回、桐蔭(和歌山中)、智辯和歌山が各1回とともに広陵、箕島が3位タイの3回と貢献しています。

一方、徳島は池田が2回ありますが、徳島商、鳴門、海部(海南)が各1回、東京は早稲田実、日大三、日大桜丘、岩倉、帝京が各1回と1校に集中していないのが特徴的です。

9位タイは愛媛、静岡の4回です。愛媛は松山商2回、済美、宇和島東が各1回ですが、済美、宇和島東は上甲監督がともに率いて初出場初優勝と異彩を放っています。静岡は静岡商、韮山、浜松商、常葉菊川が各1回となっています。

11位タイは高知、岐阜、香川、沖縄の3回です。高知は高知、高知商、伊野商が各1回、岐阜は県岐阜商が3回、香川は高松商2回、観音寺総合(観音寺中央)1回、沖縄は沖縄尚学2回、興南1回ですが、観音寺総合と伊野商はともに初出場初優勝ながら以降出場がありません。

15位タイは京都、埼玉、奈良の2回となりました。京都は龍谷大平安、西京(西京商)が各1回、埼玉は浦和学院、大宮工が各1回、奈良は智辯学園、天理が各1回となっています。

選抜大会の上位ランキング15位まで見ましたが、北海道、東北、北陸の道県はランキングされない一方、四国は4県ともランキングされてます。また九州も沖縄県以外の県がランキングされなかったのは意外でした。

夏の選手権優勝回数ランキング

順位 都道府県 優勝回数 準優勝回数
1位 大阪 14 5
2位 和歌山 8 5
神奈川 8 3
愛知 8 1
5位 広島 7 5
東京 7 3
兵庫 7 3
8位 愛媛 6 5
9位 京都 4 9
福岡 4 2
11位 千葉 3 3
12位 高知 2 2
北海道 2 2
香川 2 1
栃木 2 1
茨城 2 1
群馬 2 0
奈良 2 0
佐賀 2 0

夏の選手権の優勝回数ランキングでは大阪が14回で断トツの1位となりました。何といっても大阪桐蔭の5回、PL学園の4回を筆頭に大体大浪商2回、履正社、興国、明星各1回と優勝校が6校あります。

2位は和歌山、神奈川、愛知が8回の優勝回数でタイで並びました。第105回選手権大会で慶応義塾が神奈川県勢として初の優勝を果たしそれまでの4位タイから2位タイに躍進しています。

和歌山も2021年大会で智辯和歌山が夏通算3回目の優勝を果たし、県勢として計8回の優勝で2位にランクアップしています。和歌山は智辯和歌山3回、桐蔭、向陽(海草中)が各2回、箕島1回ですが、桐蔭、向陽は戦前にともに選手権連覇を達成してのものです。

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同じく2位の愛知は計8回のうち史上最多の中京大中京7回が大きく、後は旭丘(愛知一中)の1回のみです。旭丘は戦前の愛知一中時代は常連校でしたが、第3回大会で敗者復活からの優勝という史上唯一の敗者復活優勝校です。

4位タイには広島、東京、兵庫の3都県が7回で並びました。

広島は、歴代優勝回数2位の広島商業6回と呉港の1回ですが、呉港も旧制中時代のもので広島も愛知同様ともに1校に集中しています。愛知の東邦、広島の広陵ともに選抜の優勝回数は上位にありながらともに優勝がなく、準優勝は広陵4回、東邦1回となぜか優勝に縁がありません。

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東京は日大三、帝京が各2回、早稲田実、慶應義塾、桜美林各1回ですが、春夏ともに優勝経験があるのは日大三、帝京、早稲田実のみでこの3強が東京の優勝回数に大きく貢献しています。

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兵庫は戦前の神戸(神戸一中)、関西学院、甲陽学院(甲陽中)の各1回に芦屋、東洋大姫路、報徳学園、育英も各1回と7校の優勝経験校があるのは全国最多ですが、2回以上優勝している高校がないのは意外でした。

神奈川は横浜、東海大相模が各2回、慶應義塾、湘南、法政二、桐蔭学園が各1回ですが、春夏ともに横浜、東海大相模の2強の存在が大きいです。なお慶應義塾は1916年第2回選手権大会で優勝していますが、東京代表としての優勝のため神奈川県勢としてカウントされていません。

8位の愛媛は、6回のうち歴代優勝回数3位の松山商業5回と西条の1回で愛知、広島と同様に1校に集中しています。

9位は京都、福岡がタイの4回です。京都は龍谷大平安の3回と第1回大会優勝の鳥羽(京都二中)、福岡は小倉(小倉中)の2回に西日本短大府、三池工業の各1回となりました。福岡は選抜は優勝経験がありませんが、夏は4回と夏に強さを発揮しています。

11位の千葉も福岡同様、選抜の優勝経験はありませんが、夏は3回あります。2019年の選抜で悲願の千葉県勢選抜初優勝を目指した習志野は準優勝に終わりましたが、夏は2回優勝しています。残りの1回は銚子商ですが、千葉はこの2校以外に東海大浦安、拓大江陵に準優勝が1回あります。

12位タイには高知、北海道、香川、栃木、茨城、群馬、奈良、佐賀が2回あります。北海道は駒大苫小牧、香川は高松商、栃木は作新学院、奈良は天理といずれも1校が2回達成している一方、高知は高知、明徳義塾、茨城は取手二、常総学院、群馬は桐生第一、前橋育英、佐賀は佐賀商、佐賀北と2校によるものです。

選手権の優勝回数ランキングでは、愛知、広島、愛媛、京都のように1校に集中するパターンと神奈川、大阪、兵庫、東京のように複数校で回数を重ねるパターンに分かれる傾向にあるようです。

春夏合わせての甲子園優勝回数ランキング

順位 都道府県 優勝回数 準優勝回数
1位 大阪 26 15
2位 愛知 19 9
3位 神奈川 15 7
4位 和歌山 13 10
兵庫 13 8
6位 東京 12 12
広島 12 11
8位 愛媛 10 8
9位 京都 6 11
徳島 6 6
11位 高知 5 7
静岡 5 6
香川 5 4
14位 岐阜 4 8
福岡 4 5
沖縄 4 2
奈良 4 1
18位 千葉 3 6
埼玉 3 4
栃木 3 3
茨城 3 3
22位 山口 2 7
長野 2 5
北海道 2 4
群馬 2 2
三重 2 1
大分 2 1
佐賀 2 0

春の選抜大会、夏の選手権大会それぞれの都道府県の優勝回数ランキングを見てきましたが、春と夏を合わせた甲子園での歴代優勝回数のランキングでは大阪が断トツの26回でトップとなりました。

2位の愛知は選抜での優勝回数が大きく寄与して19回の2位、3位は神奈川が2023年選手権大会の慶應義塾、2021年選抜大会の東海大相模の優勝でランクアップ、15回の単独3位、和歌山、兵庫が13回の4位タイとなっています。5位には東京、広島が12回タイとなりました。

上位5位までは大都市圏でプロ野球の本拠地である都府県がランキングされる中、和歌山県は唯一プロ野球団のない県でした。

また優勝回数、準優勝回数の合計では、大阪41回、愛知28回に次いで東京24回、広島、和歌山23回の3都県が神奈川の22回、兵庫の21回を上回っています。東京は選抜では1枠あり、選手権でも東西2校出場するのでどうしても回数は多くなりますが、広島、和歌山の決勝戦進出回数が多いのも特筆です。

8位以下には愛媛、徳島、高知、香川の四国4県が11位までにランキング、野球王国四国の面目を保っています。また近畿は滋賀県以外の大阪、兵庫、和歌山、京都、奈良は上位14位以内と高校野球の強豪府県が集中しています。

戦前の野球王国としての実績が著しい東海地区も愛知を筆頭に岐阜、静岡、三重は上位22位以内、同じく関東も山梨県以外の神奈川、東京、千葉、埼玉、栃木、茨城、群馬が上位22位以内と複数回の優勝経験がある都府県がひしめき合っています。

以上から高校野球における野球王国は大阪と言っていいでしょう。続いて愛知、神奈川、兵庫、和歌山、東京、広島が野球強豪都県と言えそうです。

まとめ

2023年第105回選手権大会で慶応義塾が神奈川県勢として初の優勝、2022年第94回選抜大会で大阪桐蔭が選抜4回目、2021年第93回選抜大会では東海大相模が選抜3回目、2021年第103回選手権大会では智辯和歌山が選手権3回目とそれぞれ優勝、強豪校の代表校による優勝が続きました。

さらに2019年第101回選手権では履正社高校が2018年大阪桐蔭の優勝に続いて大阪勢による連覇、2019年第91回選抜高校野球大会では愛知の東邦高校が史上最多5回目の優勝を果たし、野球強豪県による全国制覇が目立っています。

近年は大阪桐蔭による2度の春夏連覇や選抜の連覇、履正社との大阪決勝など大阪勢の活躍が著しい印象がありますが、果たして都道府県別の甲子園歴代最多優勝回数はどこなのか、優勝回数のランキングをまとめました。

と上位5位以内には和歌山県を除く大都市圏でプロ野球団の本拠地のある都府県となりました。高校野球の野球王国は大阪が不動ですが、上記5位以内の都県は野球強豪都県と言えるでしょう。

一方で2023年第95回選抜大会の山梨学院、2022年第104回選手権大会の仙台育英など県勢初の優勝が続きました。これらの学校に続いて県勢初優勝校が現れるのか、優勝回数上位にランキングされる都府県の優勝校がランキングアップとなるのか、甲子園大会の勢力図が変わるのか見ものですね。

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