夏の甲子園は山田耕筰氏作曲の定番「大会行進曲」です。この曲を聴くと夏の大会がいよいよ始まるな、とテンションも高くなりますね。春の選抜大会は入場行進曲が毎年変わりますが、夏はこの曲で固定されています。
2023年は4年ぶりに選手全員が参加しての入場行進でしたが、2022年の前回大会は感染症拡大防止のため各校の主将のみが入場行進し、ベンチ入りメンバーは地元のグラウンドで入場行進し、その映像をバックスクリーンで流したものでした。
やっぱり選手全員がそろっての入場行進が一番ですね。
もともとジョックロックは智辯和歌山が試合終盤の攻撃チャンス時に演奏されていましたが、今大会では智辯和歌山は地方予選で敗退。兄弟校の奈良の智辯学園と徳島商業との2回戦で演奏されたものです。
ジョックロックが流れると智辯和歌山が得点するなど時にビッグイニングを演出していたため、「魔曲」との異名がついているのも有名な話です。この時も6回表に演奏されて4得点のビッグイニングとなりました。試合も12-6で智辯学園が勝利しました。
対戦チームからすれば脅威の楽曲ですが、甲子園ファンにとっては球場に来たら1度は聞きたい応援曲ですね。
これも東海大系列の高校の攻撃チャンス時に流れる甲子園定番の応援曲です。東海大相模高校が出場した際に流されている印象が強いのですが、今大会では兄弟校の東海大甲府高校が2回戦の専大松戸との対戦時に演奏されたものです。
この曲自体はかなり前の昭和の頃から甲子園で演奏されており、タレントの柳沢慎吾さんがネタとして「Tのマーチ」を口ずさみながら「ひとり甲子園」を演じているのも知られています。
この曲を聴くと甲子園大会が始まったんだなと熱い気持ちになる名曲です。
2023年の夏の甲子園大会は慶応高校の107年ぶり2回目の優勝で大いに盛り上がった今大会ですが、圧巻だったのは慶応高校側のアルプス席だけではない球場全体の大声援でした。
この映像は第105回大会準々決勝での沖縄尚学戦、6回表の6得点のビッグイニングとなった清原勝児選手の打席のシーンです。結果凡退に終わりますが、球場全体が慶應応援団となったかのようなこの大声援は選手にとっては力強い後押しとなるでしょう。
2023年第105回大会の2回戦ではクラーク国際と花巻東が対戦しました。大会8日目の第3試合は天候も不安定で、試合途中で雨により試合が中断となりました。グラウンド上の選手もベンチで待機、アルプス席の応援団も雨を避けるためスタンド裏に移動してアルプス席もガラガラとなります。
ですが、3塁側のクラーク国際の応援団は雨中の中でもスタンドに残り、中断中の観客を盛り上げるためか応援曲を演奏、スタンドの銀傘の下に残っている観客を中心に大いに盛り上がりました。
演奏の後には外野席の一部の観客から「ありがとう!」の声援も聞かれました。この映像にはそのシーンはありませんが、中断で時間を持て余す観客にとってはちょっとした余興として楽しませてもらいました。
2023年第105回全国高校野球選手退会も慶応高校の優勝で幕を閉じました。4年ぶりの声出し声援が可能となった今大会では開会式も各校の選手が一堂に揃う形となり、定番の入場曲や各校の応援も大会を盛り上げました。
今大会のそんな現地の映像をいくつか紹介してきました。
といった現地観戦ならではの球場の雰囲気、定番の応援を体感して、個人的にも大いに盛り上がりました。甲子園は各校の熱い試合以外にも楽しめるポイントがたくさんあります。是非、球場に足を運ぶことをお勧めします!