独立リーグとは言えプロ野球選手の経歴としては異色の杉浦健二郎氏のプロフィールは以下の通りです。
氏名 | 杉浦健二郎(すぎうら けんじろう) |
生年月日 | 1998年4月10日 |
出身地 | 神奈川県相模原市南区 |
身長・体重 | 182㎝・74㎏ |
投打・ポジション | 右投両打・投手 |
出身高校 | 神奈川県立麻溝台高校(バドミントン部) |
出身大学 | 中央大学法学部(在学中) |
所属チーム | 神奈川フューチャードリームス |
中学までは野球部に所属するものの高校では野球をせず、大学時代には自ら立ち上げた草野球チーム「相模台Raiders」でプレーします。高校、大学と正式な野球部に所属していないため主だった成績はありませんが、経歴として大学3年時にはクラブ軟式野球の国際大会SWBCの日本代表にも選ばれています。
また遠投125mの肩の強さが特徴で鳥取県商工会議所が主催する強肩王決定戦の第2回、第3回で優勝するほどの強肩です。
「野球は好きだけど野球だけをずっとやらせる風潮は違うのでは」と高校野球には関心を示さずバドミントン部へ進みました。それでも甲子園へのあこがれもあったようですが、バドミントン部では右手握力が78キロまで伸びバドミントンの振りが肩の力を鍛えたという面もあるでしょう。
そんな杉浦投手が受けたトライアウトで球速150㎞をマークしました。このことによりNPB出身の球団関係者から一気に注目されました。その結果杉浦投手は神奈川フューチャードリームスという2019年に独立リーグへ加盟、2020年よりリーグ戦に参加する新しいチームから新球団優先枠1位で指名を受けました。
それでは神奈川フューチャードリームスとはどんなチームなのでしょうか?
球団運営会社は2019年に設立された「株式会社神奈川県民球団」でれっきとしたプロ野球チームです。ゼネラルマネージャーには元横浜ベイスターズの山下大輔氏、監督には同職員で元横浜ベイスターズの鈴木尚典氏、アドバイザーにも元横浜ベイスターズの荒波翔氏が就任しています。
3名ともかつては横浜ベイスターズのスター選手として活躍した人たちです。この布陣を見ただけでもプロ野球チームとしての本気度がうかがい知れます。練習場は横浜市の藤沢翔陵高校総合グラウンドが使用されます。
この神奈川フューチャードリームスは四国アイランドリーグplusに続く2番目の独立リーグのルートインBCリーグに加盟しており、12番目の参加チームとなります。
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杉浦投手はまずはこのチームでプレーして実績を残すことで日本プロ野球(NPB)を目指すことになりそうです。
杉浦投手本人は日本プロ野球(NPB)球団への入団は「入れたらな、くらい」という程度に考えているみたいですが、一方で「NPBに入るなら1年で」という考えも持っています。
現に独立リーグのBC武蔵松岡洸希投手も2019年ドラフト会議で西武から3位指名を受けています。また高校野球部に所属していない選手としても中日ドラゴンズから育成で指名された名古屋大学の松田投手(高校時代はバレーボール部)の前例もあります。
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松田投手も大学から本格的に野球をはじめて140㎞後半まで球速が伸びました。帝大の名古屋大学と名門中央大学法学部という高学歴という点でも共通しています。
大学まで本格的な野球部に所属せず、WEB動画からプロ野球の千賀投手、山本由伸投手、安楽投手から我流で学んだという研究熱心ぶりでもあります。BCリーグで本格的に取り組みプロ出身者の指導を受ければ一気に開花する可能性もあるでしょう。
本人も「150㎞をベースに万能型の投手になりたい。150㎞を出したのがトライアウトだけ、みたいにならないように頑張りたい」と意気込みを語りました。
それではNPBからのドラフト指名はあるのか?これについてはBCリーグでどれだけ実績を残せるのかにかかっているでしょう。
草野球では軟式球を扱っていましたが、硬式球で本格的に投げた時にどれくらい球速をあげられるのか?コントロールや変化球の精度をどれくらい高められるのか?身長182㎝、74㎏とやや細身な体格をどれだけ鍛えられるか?課題はまだまだあるかもしれませんが、これらの課題を克服すればNPB指名も十分にありえるでしょう。
とにかくスピードボール、しかも150㎞を超す速球を投げようとしてもなかなか鍛えただけでは投げられません。150㎞を超える速球を投げられるのはプロ野球側から見ても魅力に映るでしょう。
松岡投手のようにドラフト3位での指名となるとBCリーグでもそれなりの実績を上げなければなかなか難しいとは思いますが、育成枠でならと考える球団はあると思います。2020年のドラフト会議が非常に楽しみですね。
草野球出身で150㎞を投げる杉浦健二郎投手の成績、プロフィールは
また2020年NPBプロ野球ドラフト会議での指名については
ことから育成指名も含めればドラフト指名も十分にありえるでしょう。プロ野球経験者の指導によりBCリーグでどんな活躍を見せてくれるのか?非常に将来が楽しみな選手が出てきました。2020年ドラフト会議に新しい話題をもたらしてくれるでしょう、大いに期待したいですね!