高校野球硬式の部は9月29日から茨城県のノーブルホームスタジアム水戸(茨城県水戸市見川町2256)で全試合が行われます。土浦市のJ:COMスタジアム土浦で行われる軟式の部と間違えないようにしましょう。
組み合わせ日程と結果は
【9月29日(日)1回戦の結果】
【9月30日(月)1・2回戦の結果】
【10月1日(火)準決勝】
【10月2日(水)決勝】
となります。1回戦最大の注目カードは、何と言っても夏の甲子園の3回戦で延長14回タイブレークの熱闘を演じた星稜高校と智辯和歌山高校の対決です。夏の甲子園では星稜が14回裏サヨナラ3ランで勝利しましたが、智辯和歌山が奥川投手から2得点、夏のリベンジを果たしました。
また夏の決勝で対戦した履正社高校と星稜高校の決勝での再戦はなくなりました。今春のセンバツ甲子園の1回戦でも対戦しており、春は星稜、夏は履正社が勝利していましたので結局1勝1敗の引き分けとなりました。
これらの高校以外でも勝ち進めば夏の甲子園の再戦が実現するカードもありましたが、夏の準々決勝の再戦である中京学院中京対作新学院、八戸学院光星対履正社、同じく3回戦の再戦である星稜対仙台育英はいずれも再戦となりませんでした。
あとは開催地の出場校の霞ケ浦と履正社の1回戦の再戦もなくなりました。霞ケ浦の鈴木投手は好投手ですので履正社との再戦でのリベンジを期待しましたが叶わず残念でした。
準決勝は東京代表の関東一高と長崎代表海星がそれぞれ勝利、決勝進出を決めました。夏の覇者履正社が敗れ関東一高は夏のリベンジを果たすことができませんでした。
そして決勝は関東一高が長崎海星高校を破り初優勝を果たしました。打線が活発で準決勝に続く2桁得点をあげました。
夏の甲子園のベスト8校が選考されているので勝ち進めばどこかで再戦となる可能性はもともと高いのですが、今回は夏の再戦は星稜と智辯和歌山の対決のみとなりました。
なお試合開始時間は甲子園よりもそれぞれ30分遅い時間となっていますが、延長戦は10回からタイブレーク制が導入されており甲子園よりも試合が早期決着するような措置がはかられています。
また予備日程はなく雨天中止となった場合は10月2日の最終日で打ち切るため、その時点で勝ち残っている高校が同時優勝という扱いになり、開催年によっては4校同時優勝となった時もあります。
それでは続いてこの国体には、高校日本代表U18のメンバーをはじめどんな選手が出場するのか?見ていきましょう!
高校日本代表U18メンバーからは、奥川恭伸投手、山瀬慎之助捕手(星稜高校)、池田陽佑投手(智辯和歌山)、水上桂捕手(明石商)、武岡龍世内野手(八戸学院大光星)、横山陽樹外野手(作新学院・2年生)の6選手が出場予定です。
高校日本代表以外の有力選手では、井上広大外野手、野口海音捕手、清水大成投手(履正社)、東妻順平捕手、黒川史陽内野手(智辯和歌山)、鈴木寛人投手(霞ヶ浦)、藤田健斗捕手(中京学院大中京)などドラフト指名の可能性のある選手が出場すると思われます。
なお国体は新チームが秋季大会の最中でもあるため3年生主体で出場するケースも多く、明石商の2年生コンビ、エース中森俊介投手、来田涼斗外野手も出場したようです。
先にも触れましたが、1回戦の星稜対智辯和歌山では奥川投手対池田投手の日本代表メンバー同士の投げ合いが実現しました。夏の甲子園では奥川投手が投げ勝ちましたが、池田投手も雪辱を果たすこととなりました。
さらに番外編ですが、八戸学院光星と作新学院はともに初戦を負けてしまい、八戸学院光星仲井宗基監督と作新学院小針崇宏監督の日本代表コーチ同士の対決は残念ながら実現しませんでした。
夏の甲子園、ワールドカップ日本代表と日本を湧かせた選手たちが、現役高校生として対決するのも国体が最後です。国体終了後にはドラフト会議も控えており、高校生最後の勇姿を目に焼き付けておく絶好の機会です。
では実際に観戦するにはどうすればよいのでしょうか?観戦方法について見てみましょう!
実は茨城国体では、9月28日に行う総合開会式と高校野球硬式の部だけが有料で、これら以外の観戦は無料です。総合開会式はすでに6月末の募集を締め切っていますが、中学生以上1,000円、小学生以下500円となっています。
高校野球硬式の部の入場料は一般600円で高校生は学生証を提示すれば無料、中学生以下も無料、障碍者及び介助者1名までは障碍者手帳を提示すれば無料となっています。入場券の販売、配布は当日のみ、一人5名分まで購入可能です。
なお第1試合成立後に以降の試合が雨天等で中止となった場合は入場券の払い戻しはなく、第1試合成立前に中止となった場合は中止当日に限り、入場券販売窓口で払い戻しされます。
硬式高校野球のみがなぜ有料なのかは定かではありませんが、特別競技であることが関係していると思われます。特別競技とは国体の都道府県対抗の得点対象とならない競技で硬式高校野球のみ唯一特別競技扱いとなっております。
1日最大4試合を観戦できて入場料が600円というのはかなりお得です。ちなみに前年の福井国体は500円でした。前売も指定もないので先着順でバックネット裏も確保できます。
ノーブルホームスタジアム水戸へのアクセスはマイカー利用の自粛が求められています。アクセスは、ケーズデンキスタジアム水戸臨時駐車場まで駐車して無料シャトルバスで球場まで向かうか、水戸駅南口からシャトルバスで向かう方法があります。
また有料ですが、水戸駅から路線バスで1日限定乗り放題の「国体限定1DAYPASS」で行くことも可能です。ノーブルホームスタジアム水戸の場合は700円となります。詳しくはこちらを参照ください。
高校野球の国体は、夏の甲子園上位進出校など計12校が出場します。特に出場校の3年生にとっては引退前の最後の最後の公式戦となります。夏の甲子園や高校ワールドカップベースボールU18を湧かせた日本代表メンバーや有名選手も出場することもあり、高校野球ファンにとってもまだまだ楽しめる大会です。
といった国体ならではの楽しみ方や観戦方法を紹介してきました。夏の甲子園が終わって1か月ちょっとの最後の大会を是非楽しんでみてはいかがでしょうか?まだまだあの暑い夏は終わりません!