新型コロナウィルスの影響でスポーツイベントが縮小、無観客、中止といった対応が相次いでとられるなか、第92回選抜高校野球の開催についても注目を集めていました。
そんな折、高校生の部活動の大会は軒並み中止、プロ野球やJリーグは開幕延期を決定し、選抜高校野球が無観客とはいえ本当に開催できるのか高野連も難しい判断を強いられました。
結果として選抜高校野球も中止を余儀なくされることとなりましたが、出場校の関係者をはじめ野球関係者、高校野球ファンなどいろんな賛否の声がありました。どんな意見、コメントがあったでしょうか?
まずは一番の当事者である選抜大会に出場が決まっていた高校の関係者、野球部監督や学校のコメントにはどんなものがあったでしょうか?
残念。テレビや新聞で10日間の自粛延期やプロ野球の開幕延期を知り、この1週間は不安な気持ちで過ごしてきたが、生徒たちは甲子園でプレーできることを信じて準備してきた。
野球部員のことだけを考えたらかわいそうだが、他競技の部員も同じ。これだけ感染者が増えたら仕方ないかなと思う。最後の夏に向けて1日1日大事に練習して行こうと呼びかけたい
無観客でできるという希望があったので残念。初の甲子園だったので中止ということで非常に遠い聖地だったのかな。
どういう言葉を明日かけてあげられるのか、一晩かけて考えたい。思うようにいかないことも人生、それを踏まえて選手には話をしたい。夏に向けて気持ちを切り替えて努力したい。
夢の実現に向けてという言葉を信じて一週間やってきました。結果的には、球児の熱い思いを私を含めて私たち大人の手でつぶしてしまったなと。痛恨の極みという言葉をお聞きしてやっぱり重く受け止めないといけないんだなと思いました。
選手にどう説明したらよいか言葉も見つからなかったが、本当に素直に重く受け止めざるを得ない。部員達には一斉メールで「夏に向けて頑張ろう」と伝えたい。
大変残念ではありますが、最後まで議論を重ね熟慮していただいた大会関係者の皆様に感謝いたします。生徒たちはセンバツを楽しみにしていました。気持ちの整理には多少の時間が必要ですが、夏の大会に向けて生徒とともに邁進してまいります。
選手たちの思いを考えると非常に残念。人生の中ではこういうことがあるが、つらいけど乗り越えていく経験は大切な部分と思う
この数日間の状況を見ていたら仕方がない。選手たちは瞬間的に非常にがっかりした様子だったが、この経験を必ず今後の力にしてくれると確信している
このメンバーで日本一を獲りに行くんだという気持ちで練習していたので非常に残念だが仕方ない部分もある。32校にしか感じられないこの悔しさを晴らすため、夏は甲子園に出なきゃいけないと選手たちと確認した。
やはり母校の出場が決まっているプロ野球選手やそうでない選手にとっても甲子園は特別な舞台、一体どんな声が寄せられているでしょうか?
残念ですね、夏もありますけど高校生はまず春の選抜を目指しているので、決まっている高校は特に。頑張っている球児たちの姿を見るのが楽しみでいい刺激をもらっていました。
甲子園に出場する機会は限りなく少ない、甲子園に出場すれば孫の代まで自慢できる。僕も誇りに思ってやってきた。大学進学にも関わってくるのでできれば日にちを伸ばしてでもやってほしかったなとは思います。
無観客でやるのかと思っていましたが、仕方がないですね。春に向けて冬に頑張ってきた球児には春の分を夏に向けてほしい。ただ球児の気持ちになると残念だしかわいそう。やっても良かったのかなとも思います。
すごい残念です。個人的な感情としては、野球をしている人からすれば開催してほしかったですが、日本全体がこういう状況なので仕方がないかなと思う。難しいですが。甲子園でプレーすることでお世話になった方への感謝の気持ちが表すことができると思っている。
センバツ中止になっちゃったね。しょうがないけど明るい材料がでてこないからね。プロ野球は開幕を延ばせるけど高校野球は延ばせないからね。前向きにいこうよ、(出場予定だった)高校球児にはこの先いいことがあるよ。
こちらは賛否両論というか、やはり中止すべきという声と無観客ででもできたのではという声があるようです。その中でも「中止は妥当」という意見の方が多いようです。
一般の方々の受け止め方は様々です。これだけの一大事なので高校野球どころではない、選手はかわいそうだが仕方ないという意見がある一方で、無観客でもやらせてあげられなかったのかという声もありました。
2020年の第92回選抜高校野球大会は3月11日正式に中止が決まりました。これは新型コロナウィルスの感染拡大という状況下で高野連も苦渋の決断を強いられたと思います。
そんな中、出場校の監督や現役プロ野球選手など野球関係者のコメントをまとめてみました。やはり野球部の監督は選手の残念な気持ちを思いやると同時に指導者としてどう接するのか、非常に苦慮している様子が垣間見えました。
一方で高校野球の先輩でもあるプロ野球選手、関係者はこういう状況なので仕方ないものの何とか無観客でも観戦できなかったか、という思いがコメントに感じられました。
前代未聞の一大事で高野連はじめ高校野球関係者は苦悩の連続だったかと思いますが、これだけ自粛が相次げばもう開催という選択肢は残されていなかったのかもしれません。
ぼく個人としては無観客でもなんとか実施できないかと願っていましたが、プロ野球、Jリーグの開幕延期や相次ぐスポーツイベントの縮小、中止で高校野球だけ開催するのは相当困難だと感じました。
おそらく高校野球に関係するすべての人々がぎりぎりまで開催の道を探ってたかと思いますが、世論がそれを許さなかったと言えるでしょう。出場予定だった高校球児の心中に対してまだ何らかの救済の余地がないか議論されることを願います。
とはいっても何よりこの新型コロナウィルスが一日も早く撲滅されることが最優先でしょう。一日も早く今まで通りの生活が送れる日々を取り戻すようできることをやっていきたいと思います。